アップル、iPhone 15から「USB-C搭載」のうわさ、著名アナリストが予測をツイート

「ついにiPhoneにUSB-Cが搭載される」現在、ネット上でそんな話が広まっている。iPhoneといえば長らく充電にも通信にもアップルの独自規格であるLightningケーブルが利用されてきており、記事作成時点で最新の「iPhone SE(第3世代)」や「iPhone 13」シリーズでもLightningケーブルが採用されている。しかし近年は外部からの圧力など“脱・Lightningケーブル”の機運が高まってきていたことも事実だ。

今回は、そんなiPhoneのコネクタ事情について考えていきたい。

著名アナリストが「iPhone 15からUSB-Cに切り替わる」と予測

クオ氏のツイートには1,700件近いいいね!(2022年5月13日時点)が寄せられ注目度の高さを示している

著名なアナリストのミンチー・クオ氏は5月11日、Twitter上で「2023年に発売されるiPhone(「iPhone 15(仮称)」)では、接続ポートがLightningポートからUSB-Cポートに切り替わる」といった予測を発表した。USB-Cになることで、転送速度や充電速度がこれまでより速くなる可能性も示唆されているが、一方で「最終的な仕様の詳細はiOSのサポートに依存する」として確定的な明言は避けた。

クオ氏は続けて2つ目のツイートも投稿し、「アップルのUSB-Cに関連したサプライヤーたちは、今後1~2年はiPhoneやそのアクセサリの注文が増加するだろう」とも予測している。たしかに、単純にこれまでLightningケーブルが採用されていた部分すべてがUSB-Cに置き換わったとすれば、USB-Cのメーカーとしては受注も激増だろう。

この予測はクオ氏の持つ情報網から寄せられた情報を分析して導き出された結論のようだ。クオ氏はこれまでもiPhoneに関する多くのリーク情報を発信し、的中させてきた実績がある。それだけに今回の予測も世界中のiPhoneファンからの注目を集めることとなっている。

(Image:charnsitr / Shutterstock.com)

スマホのコネクタ規格論争はこれまでも頻繁に出てきていた

iPhoneのポートに関する動向は、EUが「電子機器の充電方法をUSB-Cに統一する」法案を検討するなど、これまでにも大きな動きが見られていた。EU向けのiPhoneのみUSB-Cにする、などという面倒な対策を取るわけにもいかず、EUでこの法案が成立すれば日本やアメリカなども含めた世界中のiPhoneでLightningケーブルをUSB-Cに置き換えなければならないことは確実だ。企業としては「法案が成立してから考えます」などと行き当たりばったりな態度も取れないため、成立前の段階からUSB-C搭載のプランを検討しているのかもしれない。

iPhoneがLightningケーブルからUSB-Cになるということは、前向きに考えれば「AndroidスマホユーザーがiPhoneに乗り換えやすくなる」というメリットがあるとも言えるだろう。Androidスマホで使っていたUSB-Cをそのまま利用でき、これまでのようにわざわざモバイルバッテリー用などのLightningケーブルを買い足す必要がないのだから。

しかしそんなことはアップルもわかっていたはずだ。これまで頑なに独自規格を貫いてきた理由は、もっと奥のほうにあるのかもしれない。「iPhoneにUSB-C実装」でその理由が明らかになるのだろうか。2023年モデルの発売が、今から気になってきてしまった。

引用元:【郭明錤 (Ming-Chi Kuo)(@mingchikuo)】

※サムネイル画像(Image:charnsitr / Shutterstock.com)

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