iPhone14 mini発売を断念? 海外メディアが報じた理由と考察 -小さい割に価格が高すぎた?

例年であれば、新型iPhoneの登場となる9月がもう目前に迫ってきているなか、「iPhone 14(仮称)」を心待ちにしている人も多いことだろう。世界のアナリストたちの予想では、「iPhone 12」、「iPhone 13」と発売されてきた「miniモデル」は、iPhone 14では断念するとみられている。

今回は、中国のIT系メディア「IT之家」が発信した“iPhone 14 mini発売断念”の理由についてお伝えしていきたい。

iPhone 14 mini 発売を断念した理由とは?

(Image:Rokas Tenys / Shutterstock.com)

発表前は注目を集めるiPhone miniモデルだが、実際の販売はふるわなかったという

中国のIT系メディアIT之家によると、アップルがiPhone 14 mini発売を断念した理由とはminiモデルの販売実績が悪すぎたからだという。2020年の発売以来、発表前には大きな注目を集めてきたminiモデル。しかし蓋を開けてみれば、その販売動向は発売前の意識調査とはまったく異なる結果だった。

アップルはiPhone 12シリーズではじめて、5.4インチディスプレイ搭載のminiモデルを2020年に発売した。デビュー前の注目度とは裏腹に販売には結びつかず、発売から2カ月後のiPhone総売上高に占める割合はわずか6%。予想外の結果にアップルはminiの生産終了を決定した、という報道が大きな話題を呼んでいた。

2021年に雪辱を期して発売された「iPhone 13 mini」の売れ行きは、前世代よりもさらに悪化し、販売はわずか3%に過ぎなかったという。売上高をみると、iPhone 13 miniを購入したユーザーはごくわずかだったことが伝えられている。

(Image:Mr.Mikla / Shutterstock.com)

miniモデルは小さい割に販売価格が高いという割高感で敬遠されたとみられる

iPhoneといえば、スティーブ・ジョブズによるあまりにも有名な初代iPhoneの登場シーンを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。「この小さいガジェットにこんな多くの機能が」と全世界を魅了した驚きは、残念ながらminiモデルには通用しなかったようだ。

「より小さく、安価で、よりコンパクトなスマートフォン」というコンセプトで、5.4インチのminiモデルは新しいターゲットへの訴求を目指した。だが、画面が小さい割に販売価格が高いという割高感は拭い去ることができなかったようだ。

実際、iPhone 12 mini発売開始の2020年には、今なお中古市場でも人気のある同じ年に発売された「iPhone SE(第2世代)」や、それ以前の「iPhone 11」、「iPhone XR」などを選ぶユーザーの方が多かったという。

近年は、スマホで動画ストリーミングやゲームを利用する人が増加するのに伴い、ディスプレイの大きなスマホを好むユーザーも増えてきており、miniはその需要の変化に勝てなかったとも言えそうだ。

iPhone 14シリーズでは、miniに代わってiPhone 14の大型版「iPhone 14 Max(仮称)」が発売されるとみられている。ある意味、スタンダードなiPhone 14がminiのポジションにおさまった格好だ。はたして、iPhoneのサイズ感は今後どのように移り変わっていくことになるだろうか。小型iPhoneのニーズは淘汰されてしまうのか?今後の展開にも要注目だ。

参照元:苹果将放弃“iPhone 14 mini”小屏手机原因曝光:iPhone 13/12 mini 销量太差【IT之家

※サムネイル画像(Image:Mr.Mikla / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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