MMD研究所は10月20日、「2022年9月MNOのシェア満足度調査」の調査結果を発表した。調査の対象者としては、予備調査では18〜69歳の男女40,000人、本調査ではMNOを利用している18〜69歳の男女2,700人が対象となっている。メインで利用しているMNOの推移や、増加傾向にあるMNOはどれなのか? といった点を見ていこう。
メインで最も利用しているMNOは…
同調査では、18〜69歳の男女40,000人のうち、通信契約しているスマートフォンを所有している36,535人を対象にメインで利用している通信サービスを質問。「docomo(29.2%)」「ahamo(4.8%)」、「au(18.0%)」「povo(2.1%)」「UQ mobile(6.5%)」、「SoftBank(11.5%)」「LINEMO(1.1%)」「Y!mobile(9.5%)」、「Rakuten UN-LIMIT(7.5%)」という結果となった。
また、メイン利用のMNO推移として、オンライン専用プランとキャリアサブブランドがやはり増加傾向にあるようだ。そのうち、「UQ mobile」が2022年2月より1.4ポイント増加でトップであった。続く「Y!mobile」が0.6ポイント増加である点を見ると、「UQ mobile」は大きな増加と言えそうだ。
MNOの総合満足度も気になるところ。利用しているサービスの満足度を「料金部門」「サービス部門」「通信品質部門」「顧客サポート部門」の4部門においてそれぞれ質問した結果、総合満足度は738ptで「LINEMO」がトップに躍り出た。
ついで、2番手は僅差で「ahamo」の734pt。3位が「UQ mobile」の733pt、4位が「Y!mobile」の731pt、5位が「povo」の724ptと、1〜5位は拮抗している。6位「Rakuten UN-LIMIT」の689ptから大幅に下落する。
なお、サービス別のNPS(ネット・プロモーター・スコア/顧客推奨度)は、「ahamo」が-6.3で最も高い。ついで「LINEMO」が-8.7という結果だ。NPSの算出の仕方は、家族や友人にお薦めしたいかどうか10点満点の点数をつけてもらい、「9点から10点をつけた推奨者」・「7点から8点をつけた中立者」・「0点から6点をつけた批判者」の値を出し、「推奨者」から「批判者」を引くという手法だ。
最も「推奨者」が多かったのは「LINEMO」で22.7%、最も「批判者」が多かったのは「SoftBank」の59.0%であった。
「ahamo」「povo」「UQ mobile」「LINEMO」「Y!mobile」らの人気ぶり、台頭ぶりがわかるような調査結果であったように感じられるのだが、メイン利用の割合では4大キャリアに及んではいないというのが裏腹でおもしろい。やはり、長年築かれた信頼は強いということなのだろうか…。
数年後、数十年後にはいったいどのようにシェアが変化しているのかが、ますます気になるような調査結果であった。
出典元:メイン利用のMNO推移、2022年2月と比べて「UQ mobile」が1.4ポイントと増加傾向【MMD研究所】