2022年10月13日、ソニーの格安SIM「NUROモバイル」は、新たに月1GB+無制限かけ放題の新プラン「かけ放題プラン」を投入しました。月額料金は1,870円なので、スマホを通話メインで利用している人にとってはかなりリーズナブルでしょう。そこで今回は、NUROモバイルの「かけ放題プラン」をほかの格安SIMと比較して、どのくらいお得なのか検証してみます。
スマホを通話メインで使っている人に朗報!
2022年3月末でauが3G「ガラケー」サービスを終了したのを皮切りに、2024年1月にはソフトバンクが、2026年3月にはドコモも3Gサービスを終了する予定です。詳しくはこちらの記事を確認してくさい。
このように3Gサービス終了によって、今後はやむを得ずガラケーからスマホに乗り換える人も多いと思います。
もちろん、最近は驚くほど安い格安SIMが多く登場していますが、ガラケー替わりに利用するとなると、データ通信量は月1GB程度もあれば十分で、むしろ通話定額オプションの「無制限かけ放題」を追加したくなるでしょう。
ところが、格安SIMの無制限かけ放題オプションは月額1,400~1,650円程度はしますので、月1GB~3GBのプランと合わせると合計2,500円前後かかることになります。
そんななか、2022年10月13日にソニーの格安SIM「NUROモバイル」は、月額1,870円でデータ通信量1GB+無制限かけ放題の「かけ放題プラン」を投入しました。
これは、スマホでWebサイトの閲覧などはほとんどせず、通話メインで利用したい人にはピッタリのプランですね。でも、ほかの格安SIMと比べるとどのくらいお得なのでしょうか?
●NUROモバイル「料金プラン」は→こちら
■NUROモバイルかけ放題
【月額基本料】1,870円(税込)
【データ通信量】月1GB
※3日間制限なし
※超過後は200Kbpsに速度制限される
【通話】無制限かけ放題(国内通話)
※1回の通話時間は最大120分まで(再通話可能)
※ナビダイヤルや110番等は対象外
【回線】ドコモ/au
【データ繰り越し】〇
【解約金】なし
ライバルの格安SIMと料金を比較してもかなり安い!
月1GB+無制限かけ放題で月額1,870円というNUROモバイルの「かけ放題プラン」ですが、ライバルと比較すると、どのくらいお得なのでしょうか?
まず、イオンモバイルは「さいてき1GBプラン」が月額858円で「フルかけ放題」オプションは月額1,650円なので、合計2,508円となります。
次に、OCN モバイル ONEは「1GB/月コース」が月額770円で、「完全かけ放題」オプションは月額1,430円ですので、合計すると2,200円です。
そして、日本通信の「合理的シンプル290プラン」は従量制ですが月1GBまでなら月額290円と激安。これに月額1,600円の「かけ放題」オプションを追加すると合計1,890円となりますが、それでもNUROモバイルよりは20円ほど高くなる計算です。
また、IIJmioは最低プランが月2GBとなり、かけ放題オプションを追加する合計2,250円、povo2.0とLINEMOの3GBプランにかけ放題オプションをプラスすると、合計2,640円となります。
データ容量が異なるプランは単純比較できませんが、通話メインでネットを利用しないなら、データ容量は月1GBで十分なので、やはりNUROモバイルの「かけ放題プラン」がもっとも安く済ませられると言えるでしょう。なお、楽天モバイルについてはこのあと解説します。
ブランド | プラン | データ通信量 | 無制限かけ放題 | 月額料金 |
NUROモバイル | かけ放題プラン | 1GB | 込み | 1,870円 |
日本通信 | 合理的シンプル290プラン | 1GB | 1,600円(かけ放題) | 1,890円 |
イオンモバイル | さいてきプラン1GB | 858円(1GB) | 1,650円(フルかけ放題) | 2,508円 |
OCN モバイル ONE | 1GB/月コース | 770円(1GB) | 1,430円(完全かけ放題) | 2,200円 |
IIJmio | 2ギガプラン | 850円(2GB) | 1,400円(かけ放題+) | 2,250円 |
povo2.0 | データ追加3GB(30日間) | 990円(3GB) | 1,650円(通話かけ放題) | 2,640円 |
LINEMO | ミニプラン | 990円(3GB) | 1,650円(通話定額) | 2,640円 |
楽天モバイル | Rakuten UN-LIMIT VII | 980円(3GBまで) | 込み(Rakuten Link利用) | 980円 |
※15分かけ放題は1,100円 | 2,080円 |
1GB~3GBまでのプランに無制限かけ放題を加えた合計料金で比較してみた。NUROモバイルの「かけ放題プラン」はかなり安く済ませられることが分かるだろう(表は公式サイトを元に筆者が作成)
●日本通信「合理的シンプル290プラン」→こちら
●イオンモバイル→こちら
●OCNモバイルONE→こちら
●IIJmio→こちら
●povo2.0→こちら
●LINEMO→こちら
●楽天モバイル→こちら
前出の表で気になるのが楽天モバイルでしょう。楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VII」プランは従量制で、月3GBまで月額980円で利用できます。
また、楽天モバイルでは「Rakuten Link」というアプリを利用すると電話がかけ放題となり、NUROモバイルより安くなります。
ただし、Rakuten Linkはいわゆる半額電話の「プレフィックス番号」でもなく、ネット回線を利用した「IP電話」でもない、「RCS」という方式で通話やSMSが利用できるようになっている点に注意が必要です。
実際にRakuten Linkを使ってみるとIP電話のような音質で、やや聞き取りにくいときがあります。また、iOS14.4以降のiPhoneではRakuten Linkに電話が着信しない、SMSが送受信できないといった制限もあります。
そこで、楽天モバイルでは通常の「15分かけ放題」オプションも別途用意されており、こちらは月額1,100円となっているのです。
●楽天モバイル「Rakuten Link」は→こちら
なお、NUROモバイルのかけ放題プランはオートプレフィックスを採用しているので、音質に問題はありません。
ただし、1回の通話は120分までとなっており、120分を超過するといったん切断されますが、再度電話をかけることは可能です。もちろん、通話回数の制限もありません。また、ナビダイヤルや110番などは対象外となっていますので注意しましょう。
●NUROモバイル「オートプレフィックスとは?通話料が安くなる理由やメリット・注意点を解説」は→こちら
まとめ
いかがでしょうか? NUROモバイルの新プラン「かけ放題プラン」は月1GB+無制限かけ放題で月額1,870円と格安です。
とくに、ガラケーからスマホに移行して通話メインで利用するなら、月額利用料をかなり安く抑えることが可能ですので、検討してみてください。
なお、NUROモバイルではほかにもお得なプランが用意されていますので、こちらの記事を参考にしてください。