大手から格安SIMまで、携帯電話の通信会社は多種多様であるだろう。次々に新しい料金プランが登場しており、どれを選択すればお得なのかわからず、悩んでしまう人もいるのではないだろうか。ここ最近、注目されているといえるのは、大手3社が出したオンライン限定の新料金プラン。「ドコモ」の「ahamo」、「au」の「povo」、「ソフトバンク」の「LINEMO」の名前をどこかで一度は耳にした人もいるだろう。本当に安くなるのであれば、乗り換えも検討したいところであるが、どれほどの人が実際に新料金プランに乗り換えているのだろうか。
2021年から2023年で新料金プランの契約件数は大幅に増加!
総務省は、2021年2月以降に提供が始まった新料金プランについて、2023年1月までの乗り換え件数を集計した。集計対象となる料金プランはahamo、povo、LIEMOのほか、ドコモの「5Gギガプレミア」、auの「使い放題MAX」、ソフトバンクの「メリハリ無制限」も含まれている。また、「Y!mobile」や「UQ mobile」といったサブブランドや、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI/VII」、「IIJmio」、「イオンモバイル」、「mineo」などのMVNO各社も対象だ。
調査の結果、2021年5月の時点では約1600万件であったが、2022年1月時点では3309万件まで増加していた。さらには、2023年1月末時点では4991万件を突破し、一年前よりも1.5倍に増加していることが明らかとなった。認知度が上がったことで、新料金プランがスタートした時期と比べ、新料金プランを選択した人がかなり増えているといえるだろう。
また、2022年9月時点では、携帯電話契約数1億4704万件のうち、新料金プラン契約のものが33.9%を占める結果にもなっていたという。この調子で増えていくと、50%を突破する可能性も考えられる。新料金プランが本当にお得に使えることを多くの人が知り、次々に移行をはじめているといえるだろう。
新料金プラン利用者の声は「安くなった」が多数!
総務省は2022年12月に「乗り換えによる通信料金の変化」についての回答を集計した。結果、新料金プランの移行で52.5%の人が「安くなった」と回答。半数以上が安さを実感しているということが明らかとなった。また、料金がどのくらい安くなったのかについても回答を集計したところ、「500円~1,000円未満」が20.1%と一番多い結果に。通信料金の変化金額は平均2000円となっていたが、中には「5000円以上」安くなったと回答している人もいるというから驚きだ。
新料金プランはオンラインで手続きするものが多いことを受け、総務省は「難しかった主なオンライン手続」についても調査を実施したところ、なんと60.6%もの人が難しい手続きが「なかった」と感じていることが判明。対面でなければスムーズに手続きが終えられない、といった従来のイメージを180度変える結果といえるため、新料金プランへの移行を検討している者にとっては、嬉しいニュースといえるだろう。
なお、手続きが難しいと答えた人の内容は、「料金プラン」が10.1%、「端末購入・機種変更」が6.2%、「新規契約」が5.2%、「オプション変更」が5.8%となっていた。生活の必需品である携帯電話。その利用料金が今よりも安くなるのであれば、ぜひ移行したいといえる。どのような手続きを行えばよいのか今一度、確認してみてはいかがだろうか。
引用元:【総務省】