子どもを持つ親にとって、悩む人も多いのがスマートフォンを持たせる時期だろう。大人の仕事や子ども自身の習い事や塾などで、小学生のうちから一人になる時間はますます増えていく。そのような子どもたちのスマホ事情について、株式会社NEXTが運営する「MOBIEWN」が、幼稚園児から大学生までの子どもを持つ親500名に対するアンケート調査を行った。
小学生のうちにスマホが半数超え!
まず「子どもにスマホを持たせ始める時期」について、67%の親が「小学6年生までにスマホを持たせている」と回答した。特筆すべきは「小学校5〜6年生から」という人が18%、僅差で「幼稚園から」「小学校1〜2年生から」という人がそれぞれ17%いたことだ。
低学年と高学年で持ちはじめる子どもが多い一方で、中学年から持つ子どもの割合は減る。一方で「子どもが中学生になる前からスマホを持たせるべきだと思いますか?」という設問では、「はい」と回答した親は53%にとどまった。つまり一部の親は「持たせるべきでない」と思いながらスマホを持たせていることになる。
別の設問で「子どもにスマホを持たせたきっかけ」を見ると、「子どもと日常的に連絡を取るため」「塾などで帰宅が遅くなったため」といった声が寄せられている。進学などを機に環境が変わり、持たせざるを得なくなる年齢が低年齢化しているということだ。
スマホを利用した子どもに出た悪影響は?
スマホを手にした子どもたちに、多かれ少なかれ親は悩まされているようだ。「実際にスマホを利用したことによる悪影響を教えてください」という設問では、38%もの人が「就寝時間が遅くなったなど睡眠のリズムが崩れた」と回答した。ついで20%の人が「視力が低下した」、18%の人が「家族の会話が減った」、14%の人が「集中力が低下した」と回答。スマホの存在が子どもの健康に被害をもたらす可能性が高いというのは、親として覚えておかなくてはならない点だろう。
しかし、ネガティブな影響を与えるからといって、いつまでも子どもがスマホを持たせないのも不安である。必要なのはスマホ依存や健康被害を生まないために、使用時間などのルールを作ることや、犯罪やトラブルに巻き込まれないためのインターネットリテラシーを身につけておくことだろう。
親はいつか子どもがスマホを持つことを想定して、早いうちからスマホとの付き合いを考えておくことが必要である。
出典元:【MOBIEWN】
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