現代では、子どものYouTubeやSNSの利用がもはや珍しくなく、幼い子どもにYouTubeにアップされているアニメや知育動画を見せているという人も少なくないだろう。しかし、SNSには子どもに悪影響を及ぼす可能性もあり、わが子に使ってほしくないと考えている人もいるはず。そこで今回は株式会社SheepDogが、子どもがいる30代~40代の男女300人を対象に実施した「子どものSNSに関するアンケート」の結果を紹介しよう。
子どものSNS利用の制限「とくにしていない」が最多だが、事件により今後はどうなるか
「子どもの使用を制限しているSNSは」というアンケートでは、「とくに制限はしていない」が58%と最も多かった。親が30~40代ということで、子どもは大きくても中高生くらいと考えられ、ちょうど、SNSを使いこなすようになる年頃だろう。両親もSNSを使っているという人も多く、子どもが騒動になるような使い方をしない限りは、放任する人が多いようだ。ただし、昨今では若者による炎上動画がSNSで拡散されている例が急増しているため、今後は子どものSNS利用に目を光らせる親御さんが増えるかもしれない。
子どものSNS利用を制限している家庭は42%。なかでも「YouTube」の利用を制限している人が最も多く、ついで「TikTok」という結果に。YouTubeやTikTokなど、動画をメインとして扱うサービスが制限されやすい傾向にあるようだ。他のSNSにもいえることだが、過激なコンテンツや悪質な動画にも簡単にアクセスできてしまうため、子どもに悪影響を及ぼす可能性を危惧しての制限だろう。
30代の4割以上が、子どものYouTube利用を不安に感じている
子どものYouTube利用を制限している人を年代別で見ると、意外にも30代の方が多いことがわかった。YouTubeやSNSに触れる機会の多い若い世代だからこそ、それらの危険性に敏感になっているのかもしれない。とくに、子どもが小さいうちからYouTubeにハマると「暇さえあればYouTubeを見る」という習慣がついてしまう可能性もあるため、わが子が幼いうちは触らせたくないという人が多いのかもしれない。
Instagramの制限については、男女で大きな差が生じている。子どものInstagramを制限していると回答した割合は、男性が8%であったのに対し、女性は18%と倍以上の差がついた。女性の方がInstagramへの関心度が高い分、負の側面についても理解しているため、子どもに使わせないようにしているのだと考えられる。ほかのSNSに比べると悪質な投稿などは比較的多くない印象だが、昨今ではInstagramのDM(ダイレクトメッセージ)でやり取りしている若者が多く、DMによってトラブルに巻き込まれるケースもあるため、その点も考慮して制限している可能性もある。
今回のアンケート調査では、約4割の人が子どものSNS利用を制限していることがわかった。おそらく、SNSに偏見を持っているのではなく、自分が利用しているからこそ、そのリスクを熟知しており、子どもに悪影響が及ばないようにしているのだろう。しかし、過度に制限をかけると子どものストレスが募り、小さい子の場合は人格形成に影響する可能性もある。
子どものSNS利用を許可している場合は、トラブルに巻き込まれないように見守り、利用を制限している場合は、子どもの興味関心を抑えつけないようにサポートすることが重要になるだろう。
出典元:【塾マップ】
※サムネイル画像(Image:Kate Krav-Rude / Shutterstock.com)