「マイナポイント第2弾」第1弾とは何がどう違うのか徹底解説

マイナンバーカードを取得するとポイントがもらえる「マイナポイント」制度。すでに第2弾がスタートしているが、実は、すべてのポイントがもらえるのは2022年6月30日からである。もちろん、第1弾で5,000ptをもらった人でも、第2弾では最大1万5,000ptを追加でもらえるようになっている。でも、いったいどうやって……? そこで今回は、そもそも「マイナポイント第2弾」は「第1弾」と何がどう違うのか? 6月30日以降、どうすればいいのかを解説したいと思う。

マイナポイント第2弾に参加できるのは9月末までにマイナンバーカードを取得(申請)した人のみ!

なかなか普及が進まないと言われている「マイナンバー(個人番号)カード」だが、2022年6月1日時点で、交付枚数は5,659万枚、交付率は実に44.7%もあるそうだ。後期高齢者や乳幼児などを除けば、20〜60歳くらいまでの普及率はもっと高いだろう。

●総務省「マイナンバーカード交付状況について」→こちら

そんなマイナンバーカードのさらなる普及を目指して、政府が実施しているのが「マイナポイント制度」。これは、“マイナンバーカード取得(申請)者だけがポイントをもらえる”キャンペーンのことだ。

実は、マイナポイントは2021年12月で一旦終了しているが、このときは、特定のキャッシュレス決済サービスで2万円を利用すると、25%(最大5,000pt)がもらえるというものであった。

2022年1月から始まったマイナポイント第2弾では、第1弾のキャッシュレス決済の5,000ptに加え、マインバーカードに健康保険証の利用申込を行なったり、公金受取り用の銀行口座の登録を行うことで1万5,000ptが追加され、合計2万ptがもらえることになっている。

■マイナポイント第2弾の概要

【期間】2022年1月1日〜2023年2月末
【マイナンバーカード申請締め切り】2022年9月末
【特典】
[1]キャッシュレス決済の25%還元(上限5,000pt)
[2]健康保険証の利用申込で7,500pt
[3]公金受取り用口座登録で7,500pt
※[1]〜[3]の合計で2万pt

そもそも、マイナポイントがどういうものなのか、イチから詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてほしい。

マイナンバーカードとは、「マイナンバー(個人番号)」や住所、氏名、年齢などが記載された顔写真付の身分証明書。ICチップが組み込まれており、NFC(おサイフケータイ)機能付きスマホなら政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」にアクセスできる(筆者撮影)

政府は、マイナンバーカードの利用価値を高めるために、健康保険証や政府からの公金受取り口座情報を登録できるようにしており、将来は運転免許証などの資格証明書機能も統合される見込みである(筆者撮影)

それではマイナポイント第1弾と第2弾の違いは何であろうか? まず、すでに説明したようにマイナポイント第1弾では「キャッシュレス決済で25%還元(上限5,000pt)のみだったが、第2弾では、「健康保険証の利用申請で7,500pt」と「公金受取り金融口座の登録で7,500pt」が追加されている。

■マイナポイント第2弾の概要【特典】

[1]キャッシュレス決済の25%還元(上限5,000pt)
[2]健康保険証の利用申込で7,500pt
[3]公金受取り用口座登録で7,500pt
※[1]〜[3]の合計で2万pt

しかし、マイナンバーカード取得者全員が、最大2万ptをもらえるわけではないのがややこしい。実はマイナポイント第2弾に参加できる人は、次の3パターンに分かれるからだ。

まず、2022年1月以降にマイナンバーカードを新規取得した人は、[1]〜[3]すべての対象となり最大2万ptをもらえる。

次に、第1弾に参加済みですでに[1]を取得済みの人は、第2弾では[2]〜[3]のみが対象となり、最大1万5,000ptまでしかもらえない。

そして、2021年12月末までにマイナンバーカードを取得しているが、マイナポイント第1弾に申し込んでない人も、第2弾では最大2万ptを取得できる。さらに、第1弾に申し込んだが、上限の5,000ptをもらい切っていない人も、継続して25%ポイント還元が受けられるようになっているのだ。

ちなみに、マイナポイント第2弾は2023年2月末まで実施されるが、“マイナンバーカードの申請は2022年12月末まで”となっている。

※マイナポイント第2弾のマイナンバーカード申し込み期限は2022年12月末の予定でしたが、2023年2月末に延長されています。また、これに合わせてマイナポイント第2弾のポイント取得期限も延長される予定です。

いまだにマイナンバーカードを持っていないという人は、とりあえず、こちらの記事を参考にして、今すぐマイナンバーカードの申請をしたほうがよいだろう。NFC(おサイフケータイ)機能付きのスマホがあれば、自宅にいながらその場ですぐに申し込めるぞ。

マイナンバーカードを申請するには「マイナンバーカード交付申請書」があればいい(上写真)。書類に記されたQRコードをスマホで読み込めば、自宅にいながら、マイナンバーカードの申し込みができる(下写真)

スマホ画面に従って申請作業を進めていこう。申請で必要になる顔写真も、スマホで自撮りしたものを利用すればいい

マイナポイントはどうやってもらえばいいの? 

マイナンバーカードを取得したら、まず、NFC(おサイフケータイ)対応スマホに「マイナポイントアプリ」をインストールしよう。次にマイナポイント申し込みを行い、自分の好きなキャッシュレス決済(クレカ、スマホ決済、電子マネー)などを選択すればいい。

そのあとは、キャッシュレス決済を利用して買い物をすると、利用金額の25%が還元される。ただし、上限の5,000ptまでもらうには2万円の利用が必要になる点は注意したい。

NFC(おサイフケータイ)対応スマホがあれば、マイナンバーカードをスマホにタッチして、マイナポイントの公式サイトにログインできる(左写真)。あとは自分が利用したいキャッシュレス決済サービスに申し込めばOK(右写真)

スマホが利用できない人は、ローソンのマルチコピー機が便利。ICカードリーダーにマイナンバーカードをタッチして「行政サービス」から「マイナポイント」を選んで、自分が使いたいキャッシュレス決済サービスを申し込もう(筆者撮影)

次に「健康保険証の利用登録」と「公金受取り金融口座の登録」については、すでにマイナポータルから申請できるようになっている。詳しい手順はこちらの記事で解説しているので、まだ登録が終わっていない人は、今すぐ手続きをしておこう。

注意したいのは、6月30日以前に「健康保険証の利用登録」と「公金受取り金融口座の登録」を登録した人は、それだけでは1万5,000ptがもらえないこと。6月30日以降に、キャッシュレス決済サービスを指定して申請手続きを行わないとポイントはもらえないぞ。

ちなみに、6月30日以降に「健康保険証の利用登録」と「公金受取り金融口座の登録」を行う場合は、マイナポイントアプリからマイナポイントの取得もまとめてできるようになるそうだ。

●マイナポータル「健康保険証利用」→こちら
●マイナポータル「公金受取口座の登録」→こちら

ポイント取得は7月まで待った方がいい理由とは?

いかがだろうか? いよいよ6月30日から本格的にポイントが付与されるマイナポイント第2弾が、いったいどういうものなのか、何となくご理解いただけたと思う。

ちなみに、「健康保険証の利用登録」と「公金受取り金融口座の登録」において、6月30日時点で選択できるキャッシュレス決済サービスは82サービス、7月下旬以降で92サービスに増える予定だ。

たとえば、au PAYでは抽選で10万人に1,000ptが当たるキャンペーンを実施するし、JR東日本でも毎月抽選で1,000人に1万ptが付与されるキャンペーンが予定されている。

慌てて6月30日に申請しなくても、7月下旬まで各社のキャンペーンが出揃うのを待ったほうがいいかもしれない。

●au「マイナポイントもらうならau PAY、6月30日から総額1億円分が当たるキャンペーン開催」→こちら

(Image:au.com)

au PAY(au PAY カード)では、「健康保険証の利用登録」と「公金受取り金融口座の登録」の申し込みによって、抽選で10万人に1,000ptが当たるキャンペーンを実施する(画像はau公式サイトより転載)


●JRE POINT 「マイナポイントをJRE POINTで受け取ろう」→こちら

(Image:jrepoint.jp)

JR東日本の「Suica」に「健康保険証の利用登録」と「公金受取り金融口座の登録」を申し込むと、毎月抽選で1,000人に1万ptが当たるキャンペーンを予定している(画像はJRE POINT公式サイトより転載)

 OTONA LIFE | オトナライフ
OTONA LIFE | オトナライフ
https://otona-life.com/2022/06/25/125299/
生活をもっと楽しく刺激的に。

(※2022/12/20 記事の一部を更新いたしました)

※サムネイル画像(画像は一部編集部で加工しています)

藤原博文
編集・ライター。長年、パソコンやスマホ、サブカル関連雑誌の編集部を渡り歩いてきた編集者。個人的に株式、投資信託、FXなどの投資活動を活発に行っているほか、クレカや電子マネー、スマホ決済アプリなどのポイ活にものめり込み、最近はマネー系の記事も数多く手掛ける。

関連記事

TOPICS
マネー最新記事

RANKINGランキング

18:00更新