PayPayが“インフラ”レベルになる日も近い? Yahoo! JAPAN、LINEとID連携で経済圏急拡大!

QRコード決済市場は衰えることを知らずに拡大を続けており、公共料金の支払いや投資などにも活用されている。その市場のトップを走っているのがご存じ「PayPay」。現時点でも圧倒的な利用率を誇るPayPayだが、運営元のZホールディングスは現状で満足することなくさらなる飛躍を目指しているようだ。

PayPay、Yahoo! JAPAN、LINEのID連携でさらなる市場拡大を目指す!

図で見るとPayPayの急成長ぶりがさらによく伝わってくる(画像は「Zホールディングス株式会社」PDFより引用)

2022年8月3日、Zホールディングス株式会社は2022年度第1四半期の決算説明会を実施。その中で2023年以降にPayPay、Yahoo! JAPAN、LINEのIDを連携することを発表した。現在PayPayユーザーの77%がYahoo! JAPANと連携済みだが、さらに2022年6月末時点で9,200万人のユーザー数を誇るLINEを連携させることで、PayPayを国民の誰もが使う決済サービスへと昇華させることが目的のようだ。

PayPayはサービス開始からわずか3年9カ月の投資で驚異的な成長を実現し、累計登録者数4,865万人、決済取扱高は4.9兆円、決済回数は32.4億回(数値はすべて発表資料より引用)であり、QRコード決済サービスとして利用者数は最大規模を誇る。現時点でもすでに市場での盤石は固まっているようだが、国内最大級の各サービスが連携することで、グループシナジーの最大化と収益拡大を図っている。

PayPayポイントを軸にさまざまな施策を打ち出していくようだ(画像は「Zホールディングス株式会社」PDFより引用)

PayPayの連携によってユーザーにもメリットがもたらされる。Yahoo! JAPANが運営するECサイト「Yahoo!ショッピング」との連携により、ショッピングでもPayPayポイントが貯まるようになり、これまで以上にお得な買い物ができるようになるだろう。これによってYahoo!ショッピングは「最もポイントが貯まるECサイト」という認知拡大を図っているようだ。
またLINEとの連携によって「LINE BITMAX」などの暗号資産もPayPayで利用することができるようになり、PayPayの活用の幅がさらに広がることとなった。

PayPay加盟店へのアプローチも当然欠かさない。PayPay加盟店のEC化を推進することで、店舗の認知度拡大や販促が行われ、さらに売上の集約から経費精算、ファクタリング・ローンなどの金融サービスも提供し、加盟店舗のさらなる拡大を目指している。加盟店舗が増加すれば、PayPayで決済できる店やサービスが増えるということなので、ユーザーにとっても得だろう。

PayPayがYahoo! JAPAN、LINEのIDと連携される2023年以降、今以上に加盟店舗や利用可能なサービスが増加し、さまざまなタイミングでPayPayポイントが付与されるようになるだろう。このままPayPayの躍進が続いていけば、PayPayが「決済を便利にするツール」のレベルを超えて、「生活に不可欠なサービス」にまで成長していく可能性も0ではないのかもしれない。

引用元:Zホールディングス株式会社決算説明会2022年度 第1四半期(PDF)【Zホールディングス株式会社

オトナライフ編集部
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