ここ数年で急速に普及したものの一つが、スマートフォンだけで支払いが完結する「QRコード決済」だろう。NTTコム オンラインの調査によると、QRコード決済のNPS®1位は「PayPay」だった。「顧客ロイヤルティ」を測るNPS®指標をもとに、QRコード決済の顧客ロイヤルティランキングについてお伝えしていこう。
QRコード決済のNPS®ベンチマーク調査、1位はPayPay
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社は11月25日、NPS®ベンチマーク調査QRコード決済部門の結果を発表。その内容によれば、2022年のNPS®1位はPayPayだった。NPS®とはネット・プロモーター・スコアの略で「顧客ロイヤルティ」を計測し、「友人や同僚に勧めたいか?」という質問への回答から算出される指標だ。
10月21日から24日、男女3,363名を対象とした調査によると、QRコード決済部門のトップはPayPay、ついで「楽天ペイ」、3位には「d払い」が続く結果となった。
さらに、QRコード決済の利用頻度を尋ねると、利用頻度が高いほどNPS®も高い傾向ことがわかった。QRコード決済を1週間に1回以上利用する人は全体の4割であるのに対し、トップ3のPayPay、楽天ペイ、d払いの利用頻度は約5割へと上昇し、利用頻度の高さと顧客ロイヤルティは比例するそうだ。
ロイヤルティ向上のカギは「ポイントの使いやすさ」「利用履歴の確認のしやすさ」
PayPayは「利用可能な店舗の検索のしやすさ」や「メルマガやSNSなどによる適切な情報提供」が支持され、ロイヤルティ1位につながっている。2位の楽天ペイは「ポイントの貯まりやすさ・還元率」や「利用履歴や獲得したポイントの確認のしやすさ」が、3位のd払いは「企業イメージ・ブランドイメージの良さ」や「利用開始の手続きのしやすさ」が支持されており、それぞれの特徴もうなずける結果となった。
欧米では公開企業の3分の1が活用し、日本でも活用する企業が増えているというNPS®。顧客ロイヤルティという新たな軸が加わることで、普及が加速するQRコード決済にもさらなるサービスの向上が期待されるのではないだろうか。
出典元:NPS®ベンチマーク調査2022(QRコード決済部門)【NTTコム オンライン】