日本でもキャッシュレス決済が普及し、スマホ決済サービスの「PayPay(ペイペイ)」や楽天ペイなどでは、最大1.5%のポイント還元があってお得です。しかし、ポイント還元率では古くからあるクレジットカード(以下クレカ)も負けてはいません。そこで今回は、コンビニやカフェ、スマホ料金の支払いで5~10%もポイント還元される、お得なクレジットカードを6枚紹介します。
人気のPayPayでは最大1.5%ポイント還元されるが……
ここ数年、日本でもキャッシュレス決済がずいぶんと浸透しました。とくにスマホのバーコード・QRコード決済サービスの「PayPay(ペイペイ)」は、2022年8月時点で5,000万ユーザー登録を達成しています。
PayPayは、利用状況によって0.5~1.5%ほどポイント還元されるので、利用している人も多いと思います。しかし、PayPayで最大1.5%還元を受けるには、PayPay STEPでかなり厳しい条件をクリアする必要があります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
そのような状況のなか、今注目されているのが古くから存在するクレジットカードです。そもそもクレカなら、面倒な条件をクリアしなくても簡単に0.5~1%のポイント還元を受けられますが、なかには5~10%もポイント還元されるものもあるのです。
「dカード GOLD」ドコモユーザーならドコモ料金支払いで最大10%還元される
ドコモが発行する「dカード GOLD」は、年間1万1,000円の有料ゴールドカードですが、ドコモユーザーなら年会費無料ノーマルカードより断然オススメです。
その理由は、ドコモユーザーがdカード GOLDで、ドコモの料金を支払うと1,000円につき100ポイント(最大10%)還元されるからです。
●dカード GOLD(公式)は→こちら
つまり、毎月1万円ほどドコモのケータイや光回線の料金を支払っているのであれば、実質年会費無料でゴールドカードが持てるのです。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
■dカード GOLD
【年会費】1万1,000円
【国際ブランド】Visa/Mastercard
【ポイント還元】通常1%(特約店では2%以上)/ノジマで3%割引き/ドコモ料金の支払いで10%還元 ※1
※1 ドコモのケータイ/ドコモ光利用料金1,000円(税抜)ごとに税抜金額の10%がポイント還元される
【旅行保険】海外で1億円(自動付帯)/国内で5,000万円(利用付帯)
【ケータイ補償】3年間で最大10万円まで
【ショッピング保険】最高年間300万円(免責:3,000円)
【空港ラウンジ】国内+ハワイが無料
dカード GOLDにはケータイの補償が3年間最大10万円まで付きます。たとえば、スマホを紛失したり壊した場合でも、同じ機種を「dカード GOLD」で購入すれば、10万円まで補償されます。
また、1億円の海外旅行保険や年間300万円のショッピング保険が付帯しますし、国内空港ラウンジを無料で使える特典なども用意されており、まさにゴールドカードにふさわしいサービスとなっています。
ただし、dカード GOLDの入会条件は満20歳以上(学生は除く)で、安定した継続収入があることとなっています。誰でも利用できるわけではありませんので、ご注意ください。
「au PAY ゴールドカード」auユーザーならau料金支払いで最大11%還元される
KDDIグループのauでは、auケータイユーザーにオススメなクレカが用意されています。それが「au PAY ゴールドカード」です。
このau PAY ゴールドカードは、年会費1万1,000円の有料ゴールドカードですが、それにふさわしいサービスが充実しているのです。
●au PAY ゴールドカード(公式)は→こちら
まず、au PAY ゴールドカードでauのケータイ料金を支払うと、1,000円(税抜)ごとに100ポイント(10%)還元に加え、通常ポイントも1%還元(100円につき1ポイント)されますので、合計11%もポイント還元されるのです。
もし、auで月1万円程度の料金を支払っている人なら、年会費の元はすぐに取れますよね。
■au PAY ゴールドカード
【年会費】1万1,000円
【国際ブランド】Visa/Mastercard
【ポイント還元】通常1%/au PAY マーケットの買い物で合計最大9%還元/au PAYへチャージ+コード支払いで合計最大1.5%還元/auでんき・都市ガス for au 利用額の3%を還元/auケータイ利用料金の最大11%を還元 ※1
※1 auのケータイ利用料金1,000円(税抜)ごとに税抜金額の10%+通常ポイント1%(100円につき1ポイント)=11%がポイント還元される
【旅行保険】海外で1億円(自動付帯5,000万円・利用付帯5,000万円)/国内で5,000万円(利用付帯)
【ショッピング保険】最高年間300万円(免責:3,000円)
【空港ラウンジ】国内+ハワイが無料
また、au PAY ゴールドカードなら、au PAYへチャージ+コード支払いで合計最大1.5%還元されますし、auでんき・都市ガス for au 利用額の3%を還元。au PAY マーケットのお買い物で合計最大9%が還元されます。
ほかにも、無料で国内空港ラウンジが利用できるほか、年間300万円のショッピング保険、海外旅行保険1億円など、ゴールドカードならではの手厚いサービスが受けられます。
「PayPayカード ゴールド」はソフトバンクの料金支払いで10%還元される!
ソフトバンクでは同グループ「PayPay」の名を冠した「PayPayカード ゴールド」を、2022年11月下旬から発行しています。
年会費1万1,000円の有料ゴールドカードですが、通常の利用でも基本還元率が1.5%と高いうえに、ソフトバンクスマホの通信料や「SoftBank 光」「SoftBank Air」の料金支払い1,000円(税抜)ごとに、最大10%も還元されます(ワイモバイルは最大3%)。
●PayPayカード ゴールド(公式)は→こちら
そのため、家族でソフトバンクスマホやSoftBank 光などを毎月1万円利用すれば、年会費はすぐに回収できるようになっています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
■PayPayカード ゴールド
【年会費】1万1,000円
【国際ブランド】JCB/Visa/Mastercard
【ポイント還元】通常1.5%(一部0.5%)/PayPayステップの付与率に0.5%を上乗せ/ソフトバンクのスマホや光回線の料金1,000円(税抜)ごとに10%(ワイモバイルは3%)/おうちでんき利用料金支払いで3%還元
【旅行保険】海外で1億円(自動付帯)/国内で5,000万円(利用付帯)
【ショッピング保険】最高300万円
【空港ラウンジ】国内+ハワイが無料
【Yahoo!プレミアム特典】月額508円(税込)が無料になり、Yahoo!ショッピング・LOHACOでの買い物でいつでも+2%還元される
PayPayカード ゴールドのメリットはほかにもあります。まず、PayPayでは最大1.5%までしかポイント還元されませんでしたが、PayPayの「あと払い」でPayPayカード ゴールドを利用すると、0.5%が上乗せされるので、最大2%還元になります。
ほかにも、ソフトバンクグループの「Yahoo!プレミアム」の会費(月額508円・税込)が無料で利用できるため、Yahoo!ショッピング・LOHACOでの買い物では+2%還元されるのです。
もちろん、最高1億円の海外旅行損害保険が自動付帯しますし、買い物保険も最高300万円もついてくるので充実したサービスが受けられます。
「三井住友カード (NL・ナンバーレス)」は、年会費永年無料のクレカで、通常のポイント還元率は0.5%です。
しかし、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、ドトールなど、対象となる店舗でタッチ決済を利用すると、条件なしで5%もポイント還元されます。
■三井住友カードで5%還元となる店舗
【コンビニ】セイコーマート(タイエー、ハマナスクラブ、ハセガワストア含む)/セブン-イレブン/ポプラ(生活彩家含む)/ローソン(ナチュラルローソン・ローソンストア100・ローソンスリーエフ含む)
【カフェ】マクドナルド/ドトールコーヒーショップ/エクセルシオール カフェ
【レストラン】サイゼリヤ/ガスト/バーミヤン/しゃぶ葉/ジョナサン/夢庵/すかいらーくグループ飲食店(ステーキガスト、から好し、むさしの森珈琲、藍屋、グラッチェガーデンズ、魚屋路、chawan、La Ohana、とんから亭、ゆめあん食堂、三〇三含む)/はま寿司/ココス/すき家
●三井住友カード(NL)(公式)は→こちら
●三井住友カード「対象のコンビニ・飲食店で最大5%還元!」は→こちら
三井住友カードについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
■三井住友カード(NL)
【年会費】永年無料
【国際ブランド】Visa/Mastercard
【ポイント還元】通常0.5%(最大5% ※1)
※1 セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、ドトールなどの対象の店舗でタッチ決済した場合
【家族ポイント】最大5%(家族登録1人につき1%加算 ※2)
※2 家族を登録すると対象のお店での支払いで、家族1人につき1%(最大5人までで5%)
【旅行保険】海外で最高2,000万円
※選べる無料保険(生活・持ち物・ケガ)に変更可能
【空港ラウンジ】なし
また、三井住友カード(NL)では、対象のコンビニ・飲食店の利用で、サービスに登録されている家族の人数によって最大5%が加算されるという「家族ポイント」サービスにも注目です。
「家族ポイント」は、2親等までの家族を1人登録するごとに1%が加算されるシステム。通常の5%に加え家族ポイントが5%もらえるので、最大10%ポイント還元されるのです。
●三井住友カード「家族ポイント」は→こちら
「SAISON GOLD Premium」は年30万円以上の利用で最大5%も還元される!
「SAISON GOLD Premium(セゾンゴールドプレミアム)」は、2022年7月に登場したばかりの新しいゴールドカードです。
年会費は1万1,000円で、初年度は年会費を支払うことになりますが、年間100万円以上利用すると翌年以降は永年無料となります。
SAISON GOLD Premiumの特徴は、何といっても対象のコンビニやカフェで最大5%ポイント還元されることでしょう。
●SAISON GOLD Premium(公式)は→こちら
■SAISON GOLD Premium
【年会費】1万1,000円
※年間100万円の利用で翌年以降は永年無料
【国際ブランド】VISA/JCB/American Express
【ポイント還元】0.5~5%(年間利用額で変化)
※指定コンビニ・カフェで5%還元/年間50万円以上の利用で0.5%還元が最大1%還元になる/セゾンのふるさと納税で5%還元
【旅行保険】海外で1,000万円(利用付帯)/国内で1,000万円(利用付帯)
【空港ラウンジ】国内+ハワイが無料
【その他特典】「選べるゴールド優待」で主要映画館が毎月3回まで1,000円で楽しめる
■SAISON GOLD Premiumで最大5%となる対象店舗
セブン-イレブン/ローソン/スターバックス/珈琲館/カフェ・ド・クリエ/カフェ・ベローチェ
ただし、指定コンビニ・カフェでのポイント還元率は年間利用額に応じて変化する仕組みになっています。初年度は2.5%ですが、年間15万円の利用で4%、年間30万円以上の利用で5%にアップするのでご注意を!
さらに、年間利用額が50万円ごとに1%還元されるボーナスポイントも設定されているほか、セゾンふるさと納税でも5%還元が受けられるので、ポイントを貯めやすいでしょう。
ほかにも、SAISON GOLD Premiumでは「選べるゴールド優待」で毎月3回映画が1,000円で楽しめる特典や、海外・国内旅行保険が最高1,000万円つきますので、年会費無料になればかなりお得でしょう。
三菱UFJカードは指定コンビニで5.5%還元される!
2021年7月にリニューアルされた「三菱UFJカード」は年会費1,375円(初年度無料)がかかりますが、年1回の利用で翌年は無料になるので、実質無料で利用できるクレカです。
通常のポイント還元率は0.5%ですが、セブン-イレブンとローソン(ナチュラルローソン、ローソンストア100含む)で買い物をすると5%が加算され、合計5.5%もポイント還元されるのが最大の魅力となっています。
三菱UFJカードで付与される「グローバルポイント」は少々複雑で、通常1,000円で1ポイントが貯まりますが、1ポイントは5円相当で利用できるため、1,000円で実質5ポイント(0.5%)になります。
指定コンビニでの買い物では1,000円で10ポイント(実質50円分)付与されるので、実質5.5%還元となるわけです。
●三菱UFJカード(公式)は→こちら
■三菱UFJカード
【年会費】1,375円(初年度無料)
※年1回の利用で翌年は無料になる
【国際ブランド】Visa/Mastercard/JCB/AmericanExpress
【ポイント還元】通常0.5%/1カ月の利用額が3万円以上で10%ポイント加算、10万円以上で20%ポイント加算(最大5.5% ※1)
※1 セブン-イレブンとローソンのみ
【旅行保険】海外で最高2,000万円
【ショッピング保険】最高年間100万円
【空港ラウンジ】なし
三菱UFJカードには「グローバルPLUS」というポイントアップシステムもあります。これは1カ月の利用額が3万円以上で10%ポイント加算、10万円以上で20%ポイント加算されるというものです。
たくさん買い物をすれば、その分だけたくさんポイントがもらえるのはうれしい限りですね。
●MUFG「グローバルPLUS」は→こちら
ほかにも、三菱UFJカードは海外旅行保険が最高2,000万円つくほか、ショッピング保険も年間100万円ついてきます。実質年会費無料のクレカとしては、十分なサービスではないでしょうか?
まとめ
いかがでしょうか? 普通のクレカは0.5~1%還元ですし、PayPayや楽天ペイなどのスマホ決済サービスも最大1.5%程度しかポイント還元されません。
しかし、クレカのなかにはここで紹介したように、条件しだいで5%~10%もの高還元を受けられるものもあります。
仮に年間100万円クレカで支払うと、0.5%還元の場合は5,000ポイントしかもらえませんが、5%還元なら5万ポイント、10%還元なら10万ポイントももらえるのです。
決して馬鹿にできない差があるので、面倒でもぜひ一度高還元クレカの取得を検討してみてください。
監修日:2023年1月30日