日に日に普及を見せていると感じるモバイル決済だが、その勢いがたしかなものである、という調査結果が明らかになった。リサーチ会社のマイボイスコム株式会社が、モバイル決済に関するインターネット調査を2023年2月1日~5日に実施。今回で7回目となる調査は、9,879名から回答を得た。
モバイル決済、10〜70代の63.5%が直近1年で利用
調査によると「直近1年間に、スマホ決済アプリ・サービスを利用しましたか?」という質問では、63.5%の人が「はい」と回答した。同様の質問は過去の調査でも行われており、2022年2月の第6回調査では58.3%、さらに、2021年2月の第5回調査で絵は49.6%となっていた。直近3回を見比べると、モバイル決済の利用者は順調に伸び続けていることがわかる。
さらに、世代ごとの利用率を見てみると、モバイル決済が想像以上に広い世代に受け入れられていることが見て取れる。10~30代では76~77%、40~50代ではそれぞれ7割弱だが、60~70代を見ても5~6割と半数以上が利用した経験があるというのだ。
モバイル決済で利用したアプリやサービスで最も多かったのが「PayPay」で42.3%と抜きん出ており、ついで「楽天ペイ」が19.4%、「d払い」が17.7%、そして11.9%で「au PAY」などが続いていた。
今後のモバイル決済利用意向、過去最高の5割超え
この先も、モバイル決済の利用はますます増えると思われる。「今後、代金支払い時にスマホ決済アプリ・サービスを利用したいと思いますか?」という質問で、「利用したい」「まあ利用したい」と回答した人の合計は52.7%となった。利用意向は年々右肩上がりで高まっており、2021年に行われた第5回の調査では42.2%、2022年の第6回は48.2%、そして今回は過半数を突破した。
利用したいという人の声としては「レジでの会計がとてもスムーズにできるので、混雑時に後ろの人とかを待たせなくてもいいから」「絶対に値引きされない商品でもスマホ決済で数%でも還元されるなら利用する」など、もたつかずさらにポイントで還元が受けられる点が支持されている。
一方で「セキュリティの問題。停電時には使えない。通信障害時に使えない。スマホのレスポンスがよくないからレジ前でもたもたするのが嫌」など、モバイル決済に頼りすぎることで非常時に不安を抱えること、また、手持ちのスマホ本体の性能が足りないといった事情で利用しないことを選択している人もいる。
10代から70代まで多くの人が利用しているモバイル決済の勢いは、まだまだ、とどまることを知らないようだ。
出典元:【マイボイスコム】
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