PayPayあと払いとは、PayPayで支払いを翌月以降に後回しにできるサービス。
(画像引用元:PayPay公式サイト)
そして2023年8月1日からは、「PayPayあと払い」のミニアプリの表示名が「PayPayカード」に変更され、支払い方法の表示も「PayPayあと払い」から「クレジット」に変更され、「PayPayあと払い」の名称が廃止されます。
「PayPayあと払い」は、後払いという名前が付いていますが、簡易的な与信審査を行うBNPL(Buy Now, Pay Later)サービスではなく、実質的にクレジットカードであるPayPayカードに接続するサービスであったため、誤解を招きやすい名称を変更するに至ったようです。
つまり、「PayPayあと払い」への申込みはPayPayカードへの申込みと同等の審査が行われます。今回はPayPayあと払い(2023年8月以降:PayPayカード)の審査基準や申込み方法を紹介します。
参考元:PayPay公式サイト
PayPayあと払いの審査に落ちる人は意外に多い
PayPayあと払いは、「高校生を除く18歳以上」で「本人または配偶者に安定した収入がある」「本人認証が可能な携帯電話を持っている」場合に申込みできます。
上の条件を満たしているにも関わらず、審査落ちする場合は「過去に金融事故の歴がある」か「複数のあと払いサービスやカードローンに同時に申し込みをした」可能性があります。特に後者は「申し込みブラック」と呼ばれる状態です。審査落ちの要因はより詳しくは後述します。
まずは前知識として、基本的なPayPayあと払いの申し込み方法と審査にかかる時間をおさらいしておきましょう。
申し込みに必要な項目と具体的な申請手順
PayPayあと払いの申し込みは、PayPayアプリから行うことが可能です。
前述した通り、PayPayあと払いの申し込みは、PayPayカードの申し込みと実質的に同じです。PayPayカードを実店舗でも一般的なクレジットカードと同じように利用したい場合、バーチャルカードだけでなくプラスチック製のカードも発行しましょう。
なお、クレジットカードのブランドはJCB、Visa、Mastercardの3種類から選択できますが、バーチャルカードしか発行しない場合はブランドはJCBのみとなります。
参考元:PayPay公式サイト
審査にかかる時間はどれくらい?
最短5分程度で審査が完了しますが、申し込み完了から「10分以上審査にかかっている」場合は審査完了が翌日にずれ込むケースも。また、申し込み数が多い時期にも、審査完了が遅れがちです。「半日~1日程度」の余裕を見て申し込むと良いでしょう。
PayPayあと払いとPayPayカードの関係は?
PayPayあと払いは、PayPayアプリでの決済手段であり、利用代金はPayPayカードの利用料金とまとめて指定の口座から引き落とされます。
PayPayあと払いとPayPayカードの関係性はわかりにくいですが、実質的に「PayPayあと払いは、PayPayの決済においてPayPayカードと接続させるサービス」といってよいでしょう。
PayPayあと払いとPayPayカードの比較は以下の通りです。
PayPayあと払い | PayPayカード | ||
バーチャルカード | プラスチックカード | ||
利用可能なお店 | PayPay加盟店 | オンラインのクレジット加盟店 | クレジット加盟店 |
利用可能なタイミング | PayPayあと払いの審査通過後、即時に利用可能 | PayPayカードの審査通過後、即時に利用可能 | PayPayカードへ申し込み後、郵送にて約1週間で届いてから利用可能 |
PayPayステップ (ポイント還元) |
1.0~2.0%ポイント還元 | 1.0~2.0%ポイント還元 ※あと払い登録者のみ |
1.0~2.0%ポイント還元 ※あと払い登録者のみ |
PayPayあと払いの最大のメリットは、クレジットカードは利用できないけれどPayPayが利用できるお店で利用できる点でしょう。
参考元:PayPay公式サイト
PayPayあと払いに審査落ちする原因は?属性・特徴
PayPayあと払いの申し込みは、PayPayカードの申し込みと実質的に同じであり、利用可能額は低いものの簡易的な与信審査にとどまるその他の後払いサービスより審査は厳しくなっています。 PayPayあと払いに審査落ちする原因について詳しく解説します。
他社のあと払いサービスにも同時に申し込みをしている
他社のあと払いサービスやカードローンにも同時に申し込みをしている場合「申し込みブラック」の状態になりやすく、審査落ちのリスクが高まります。
収入が少ない、安定していない
前述した通り、「PayPayあと払い」への申込みは、クレジットカードであるPayPayカードへの申込みと同等の審査が行われます。そのため、収入が少ない場合や安定していない場合は、審査に落ちる可能性があります。
金融事故や債務整理の歴がある
金融事故や債務整理の過去があり、クレジットヒストリーにマイナスの情報が登録されている場合は、審査に落ちる可能性が高くなります。一度審査落ちした場合、マイナス情報の登録期間が終了しないと審査には通らないでしょう。
虚偽申請、もしくは入力ミスがある
PayPayあと払いの申請に、事実と異なる情報を入力すると、金銭面で問題がないのに虚偽申請と判断され審査落ちすることがあります。ミスのないよう注意して入力しましょう。
「PayPayカード(あと払い)」申し込み時の注意点
「PayPayカード(あと払い)」を申し込む際に、特に注意すべき点を解説します。
虚偽の情報を申告しない
前述の通り、申し込み時の入力ミスなどは「虚偽申請」と見なされる場合があります。もちろん、意図的な虚偽申請も審査落ちの原因となります。正しい情報を入力の上、注意して申請しましょう。
免許証や保険証、マイナンバーカードは必要?
申し込みの際に運転免許証を持っている人は、免許証の情報を入力する必要がありますが、持っていない人でも申し込むことができます。その他に保険証、マイナンバーカード等の本人確認書類は必要ありません。
参考元:PayPa公式サイト
他社のあと払いサービスより審査が厳しい?
前述した通り、PayPayあと払いの申し込みは、後払いという名前が付いていますが、簡易的な与信審査を行うBNPL(Buy Now, Pay Later)サービスではなく、実質的にクレジットカードであるPayPayカードの申し込みと同等。
本人確認済みだと過去30日間で最大200万円まで利用可能と上限額も高額であるため、その他の後払いサービスより審査は厳しくなっています。
こちらの記事でより詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回はPayPayあと払いの審査や申し込み方法、PayPayカードとの関係などについて解説しました。PayPay株式会社は2023年8月からPayPay残高のチャージをPayPayカードのみ行えるようにすると発表していましたが、ユーザーからの強い反発を受け、他社クレジットカードの締め出しを2025年1月まで延期しました。延期されたとはいえ、2025年1月には他社クレジットカードは利用できなくなります。
こういった経緯もあるので、キャッシュレス決済でPayPayをメインに利用している人は、PayPayあと払いの申し込みとPayPayカードの発行を検討することをおすすめします。新規入会および利用で、「PayPayあと払い(PayPayカード)」は最大5,000円相当、「PayPayカード ゴールド」は最大11,000円相当のPayPayポイントがプレゼントされるキャンペーンも現在開催中です。
参考元:PayPayカード
※サムネイル画像は(Image:「PayPay」公式サイトより引用)