2020年7月からマイナポイントの申込がスタートした。マイナポイントはやっぱり使い慣れている「楽天カード」や「楽天ペイ」で申し込みたいと思っている人はかなり多いだろう。だが、ちょっと待った! 実は楽天カードと楽天ペイはスマホでしか申し込みできないのをご存じだろうか? 実際、筆者は楽天カードに申し込もうとしたが、結局ダメで諦めてしまったのだ。その理由とは……。
楽天カードと楽天ペイはスマホ限定申込のクソ仕様!
2020年9月スタートの「マイナポイント」は、7月以降、実際に使うキャッシュレス決済サービスをひとつだけ選ぶ必要がある。すでに、マイナポイント申込で2,000ptを上乗せする事業者も登場し、さながら申込キャンペーン合戦となっている。詳しくは『【マイナポイント】キャンペーンで最大還元35%! 一番お得な決済サービス会社は?』を参考にしてほしい。
だが、そこで気になるのがユーザー数2,000万人を誇る「楽天カード」を抱える「楽天」の動きである。実は「楽天ペイ」と「楽天Edy」は8月19日になって、ようやくマイナポイント申込キャンペーンを発表。楽天ペイは9月30日までの申し込みで最大で500pt(+通常還元300円)が上乗せ。楽天Edyは毎月1,000円以上チャージすると2021年1月まで毎月抽選で2万円が当たる(はずれても500万円を山分けチャンスあり)というもので、後出しなのにパッとしない。しかも、楽天カードは今のところ何の特典もないのだ。それでも、普段から使い慣れている楽天カードや楽天ペイで申し込みたいと思っている人は多いようで、筆者の妻も楽天カードか楽天ペイでマイナポイントに申し込もうとしていた。ところが、いずれもスマホ申込しかできないため、マイナンバーカード読込非対応のAndroidスマホでは申し込みを諦めざるを得なくなったのだ。ほかの事業者は、ほとんどがパソコンやコンビニのマルチコピー機、ATM、役所の専用窓口、店頭など複数の方法で申し込めるのに、楽天カードと楽天ペイだけが“スマホ申込のみ”となっているのである。詳しくは『マイナポイントの申し込みをパソコンやスマホ以外でやる方法 役所でも選択可能に!』を参考にしてもらいたい。
そもそもマイナポイントの予約や申込をスマホで行う場合は、マイナンバーカードのICカードを読み込む必要があるため、NFC対応のスマホでないとダメ。対応スマホに関しては「マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧」を参考にして、自分のスマホが対応しているか確認してほしい。
実際に筆者は、楽天ペイアプリでマイナポイントを申し込んでみたが、「マイナポイント申込」をタップするとGoogle Playが起動して「マイナポイント」アプリを開くことになる。残念ながら筆者のAndroidスマホは「対応していない」と表示され、そこから先には進めなかった。続いて、楽天カードアプリでも試すが手順はほぼ同じで、スマホが非対応なのでマイナポイント申込はできなかったのだ。トホホ……。
せめて楽天モバイルの店頭で対応してほしい!
もちろん、NFCに対応するiPhone(7以降)やNFC対応の最新Androidスマホを持っていれば、マイナポイントの申込は非常に簡単である。だが、筆者のようにNFCにも対応しない格安Androidスマホユーザーは申し込む術がないのだ。実は、筆者の70歳の義母には、事前にマイナポイントのために楽天カードを作らせていた。しかし、ガラケーユーザーなのでどうすることもできないのである。2,000万ものユーザーを抱える楽天カードには、このようなユーザーも多いと思うので、せめて、楽天モバイルの店頭やコンビニのマルチコピー機などに対応してもらいたいと思う。ということで、現在筆者は義母に平謝りして、nanacoかSuicaでマイナポイント申込する相談をしているところである……。
●マイナンバーカードでマイナポイント「対象となるキャッシュレス決済サービス検索」(公式)は→こちら