今や、メガバンクの普通預金金利は0.001%。定期預金でも0.002%という低さだ。しかし、世の中には普通預金金利がメガバンクの100倍も高いネット銀行も存在する。それが「楽天銀行」である。楽天銀行では、楽天証券と連携することで普通預金金利を0.1%にすることも可能なのだ。そこで今回は「楽天銀行」のメリットとデメリット、そして普通預金金利を0.1%にする方法を紹介しよう。
楽天銀行は普通預金金利を最大0.1%にできる!
アナタは自分の資産を増やす努力を何かしているだろうか? 現在、メガバンクの普通預金金利は0.001%しかない。これは、100万円を1年間預けても利子はたった10円(税引き後は9円)しかもらえないことを意味している。今の時代「ただ銀行にお金を預けているだけ」という人は損をしているぞ。かといって、いきなりリスクのある投資信託や株、FXなんて怖くてできないという人は多いだろう。そんなときは、リスクゼロの普通預金で0.1%の金利がもらえる銀行を利用しよう。たったそれだけで、100万円でもらえる金利が10円から1,000円に跳ね上がるのだ。
今回紹介する「楽天銀行」は、楽天市場でおなじみの楽天グループが2010年に旧イーバンク銀行を買収する形で開業したネット銀行。そもそも、楽天銀行の普通預金金利は0.02%と高いが、楽天カード(クレカ)の引き落し先に楽天銀行を指定している場合は0.04%にアップ。さらに楽天証券との口座連携サービス「マネーブリッジ」を設定するだけで0.1%にアップされるのである。これはメガバンクの実に100倍という高金利だ。
また、楽天銀行では無料の優待プログラム「ハッピープログラム」によって、ATM手数料が月最大7回まで無料。他行宛て振込手数料も月最大3回まで無料となるが、こちらは普通預金金利には影響しない。
楽天銀行で普通預金金利0.1%を得るためには、「マネーブリッジ」という設定をすればいい。マネーブリッジとは、楽天証券での投資資金を自動的に入出金(スイープ)するための設定なので、まずは楽天証券に口座を開設しよう。「えーっ、わざわざ証券会社の口座を開くなんて面倒くさい!」と思った人もいるだろうが、ネットから簡単に申し込めるし口座維持手数料もかからない。もちろん、実際に株や投信などの取引をする必要はないので安心してほしい。逆に「イオン銀行」のように普通預金金利0.1%を維持するために、毎月ランク制度でコツコツとポイントを稼ぐほうがよっぽど面倒だろう。
筆者は楽天証券で投資をしているのでマネーブリッジを設定してあり、投資資金を普通預金金利(0.1%)で運用している感覚である。もちろん、急な相場変動があればすぐに投資資金に回せるのが便利。ちなみに、筆者は普通預金口座に300万円以上預けてあるので、ハッピープログラムは常に「スーパーVIP」である。ATM手数料が月7回まで、他行宛振込手数料は月3回まで無料なので、急ぎの振り込みもネットからいつでもタダでできて楽チンだ。
楽天銀行や楽天証券があると楽天SPUが+2倍に!
楽天SPUでは、楽天グループのさまざまなサービスを利用することで、ポイントを最大15.5倍までアップさせることができるが、楽天カードの引き落とし先を楽天銀行にするだけで+1倍、楽天証券で月1回500pt以上の投資をすると+1倍となる。楽天経済圏にどっぷり浸かっている人なら、楽天銀行と楽天証券の口座開設は必須であろう。楽天SPUについては→こちらを参考にしてもらいたい。
また、あまり知られていないが楽天銀行ではハッピープログラムにエントリーしたうえで、給与・賞与・公的年金を楽天銀行の口座で受け取ると、他行宛振込手数料が月3回無料となる。しかも、楽天ポイントも最大3ptももらえるのだ。経理に相談して、会社の給与振り込み先を楽天銀行に切り替えてもらおう。
楽天銀行には何かデメリットがあるの?
いいことずくめの楽天銀行だが何かデメリットはないのだろうか? まず、楽天銀行では定期預金金利が0.02%と低い。ネット銀行では定期預金金利が0.15〜0.2%のとこともあるので、せめて0.12%以上あれば、筆者はもっと楽天銀行にお金を預けていると思う。また、普通預金金利0.1%を得るのに、わざわざ証券会社の口座を開設する必要があることもデメリットと言える。たとえば、東京スター銀行なら給与受け取り口座に指定するだけでOKなのだ。もし、手軽に普通預金金利0.1%を得たいのなら、東京スター銀行のほうがオススメである。詳しくは→こちらで確認してほしい。
●楽天銀行(公式)は→こちら
●楽天証券「マネーブリッジ – 楽天銀行連携による優遇金利などのサービス提供」は→こちら
※サムネイル画像(Image:rakuten-bank.co.jp)