いまや我々の生活の一部となっている「SNS」。ICT総研が、2022年度SNS利用動向に関する調査結果を公表したところによると、2022年度末には日本国内のSNS利用者は8,270万人に達する見込みとのことだ。日本国内の総人口は年々減少傾向にあるが、スマホの割安な新料金プランの登場など高齢者層においてもスマホの普及率が上がっている。それに伴い、2024年度末のSNS利用者数は8,388万人に達する見通しで、ますます我々の生活に欠かせないものとなっていくのだろう。
2024年には8,388万人超えが試算されたSNS
SNSが無くてはならない存在だと言う人も多くなっている現代。実際のところどれくらいの人々が何を求めて利用しているのか。ICT総研の発表した「2022年度SNS利用動向に関する調査」によると、2022年度末には日本国内のSNS利用者は8,270万人に達する見込みとのことで、これはネットユーザーの82.0%にあたる数字だという。また、2022年の年間純増者数は121万人となる見込みで、利用者は1か月平均で約10.1万人の増加を続けているというから、その増加具合には驚かされる。
日本国内の人口は減少しているがスマホの普及は若年層だけでなく高齢者層においても増加し続けている。ICT総研は、それにより2024年末にはSNS利用者は8,388万人、ネットユーザー全体に占める利用率は83.2%に達するとの見通しを示した。
SNSとひとくくりにしても、どのサービスの利用率が高いのか。同調査では回答者の9割以上の人が「SNSやコミュニティサイト・アプリを利用している」と回答し、上位3つは「LINE」(79.5%)、「YouTube」(62.0%)、「Twitter」(55.9%)だった。また、「YouTube」、「Twitter」、「Instagram」は、人とのコミュニケーション以外で閲覧のみの利用者も多いことが判明している。
一方で、各SNSの満足度を100点満点換算の満足度ポイントにして比較した利用者満足度では、利用率で6番手だった「TikTok」が82.4ポイントで1位に。2位には81.9ポイントで「YouTube」、3位「Instagram」も81.0ポイントと、トップ3は揃って80ポイントを超える結果となった。利用率とはあまり比例していないことがあらためてわかったと言えそうだ。
さらに、1年前と比べた利用時間の変化について、「増えた」「どちらかと言えば増えた」の回答は、最も増えた人が多かったのが「TikTok」で43.6%、2位「YouTube」(42.6%)、3位「Instagram」(42.6%、YouTubeのほうが「増えた」が多い)と判明。前述の満足度と同じトップ3の並びとなった。
最後に「課金機能利用率」は、「LINE」が31.8%と圧倒的だ。チャット上で使うスタンプなどの購入で利用したことのある人も多いことだろう。2位には「YouTube」(16.3%)、3位「Twitter」(12.8%)がランクインした。4位以降も5%を切っており、全体的に見て「SNSでの課金」は、まだ一般的とは言い難い部分がありそうだ。
これからどこまで私たちの生活に浸透していくことができるか。SNSの今後にも注目だ。
出典元:2022年度SNS利用動向に関する調査【ICT総研】
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