現代では個人や法人、世代を問わずSNSが普及しており、プライベートの連絡手段としては電話やEメールよりも利用している人も多いだろう。では実際どれほどの人がSNSを活用しているのだろうか。広告分析やメディア分析の結果を提供するニールセンデジタル株式会社が公開した、2022年4月の「ソーシャルメディア」ジャンルの視聴者数ランキングをご紹介する。
トップ3にはツイッターとインスタがランクイン
月間視聴者数ランキング第3位は「Instagram」。その視聴者数は「4,663万人」で、月平均利用回数は「38回」となった。Instagramは写真や動画をメインに投稿するSNSで、比較的若い世代や女性の利用者が多い印象だが、現在では飲食店や企業もアカウントを持っている場合が多く、世代や用途を問わず活用されている。
月の平均利用回数38回は、単純計算でいえば1日に1、2回ほど自分で写真をアップしたり、他の人の投稿を見たりしているようだ。
第2位は視聴者数「5,290万人」で「Twitter」。個人の何気ないつぶやきから企業の広告まで多種多様な使い方がされているSNSだ。最近ではイーロン・マスク氏によるTwitter社の買収騒動が注目を集めている。視聴者数自体はInstagramと比べてそれほど大きく離れているわけではないが、平均利用回数とGRP(延べ視聴率)はそれぞれ約5倍という結果に。写真や短い動画が多いInstagramに対し、Twitterは基本的には文字投稿でその頻度も高いため、総合的な視聴時間は長くなっているようだ。また手軽に閲覧・投稿できるので、ちょっとした隙間時間に操作している人が多いこともよく使われる理由かもしれない。
2022年4月ソーシャルメディア視聴者数ランキング
2022年4月ソーシャルメディア 対象6サービス年齢構成比
そして栄えある第1位はご存じメッセージアプリ「LINE」。視聴者数は「7,398万人」と2位の1.5倍もない程度だが、平均利用回数は圧巻の「550回」と2位Twitterの「186回」を大きく上回っている。
現代人にとっては必要不可欠といっても過言ではないコミュニケーションツールで、アプリ誕生から10年以上が経過した現在でも利用率は1位となった。ほかのソーシャルメディアに比べ、より直接的なコミュニケーションツールで、レスポンスがしやすいことから利用回数などの数値が高いと推測される。しかし最近の若い世代はInstagramなどのDM(ダイレクトメッセージ)でやり取りをしている人も多いようで、視聴者数の観点では2位以下も付け入る隙があると言えるかもしれない。
4位以下には「Facebook」や「Ameba」、「TikTok」などがランクイン。10代~20代を中心に人気のTikTokは意外にも7位に落ち着いた。本ランキングでは上位には入れなかったものの、今最も勢いのあるSNSの一つなので、今後さらに視聴者数が伸びる可能性は高いだろう。そのほか誰でも簡単にブログを始められるサービス「Ameba」や、ネット記事やブログの閲覧や共有が人気の「Hatena」がTikTokよりも上位に。AmebaもHatenaもサイト自体は以前から活用されていたため、今なお30代以上の利用者は多いようだ。
デジタル分野が急速に進化していく現代で、このランキングの中から次に進化するのはどのサービスだろうか。今後の成長にも注目だ。
出典元:ニールセン デジタル株式会社は→こちら
※サムネイル画像(Image:Vasin Lee / Shutterstock.com)