小中学生のSNS利用率が年々上昇 中学生女子のTiKTok、インスタの利用頻度は男子の2倍以上

「モバイル社会研究所」調査によると、2023年11月時点で小学生高学年のスマホ・キッズケータイ所持率が4割、中学生は7割を超えているという。今ではスマホがそれだけ小中学生にとって身近なツールになったわけだが、SNSの利用についてはどうだろうか。今回は、小中学生のSNSの利用状況について紹介しよう。

小中学生のSNSの利用率は年々上昇

中学生の9割がSNSを利用(「モバイル社会研究所」調べ)

「モバイル社会研究所」が2023年11月に関東1都6県の小学生、中学生とその親600人を対象に訪問留意調査を行い、「2023年親と子の調査」の結果を発表した。
LINE、Instagram、TiKTok、Xのいずれかを利用している小中学生は上昇傾向にあり、全体で63%を占めた。小学生高学年の58%が利用し、中学生の利用率は96%とほとんどの学生が利用していた。

(「モバイル社会研究所」調べ)

サービス別の利用率を見てみると、LINE、Instagram、TiKTokの利用率が年々伸びていることが判明。どの学年においてもLINEの利用率が高く、小学生低学年は25%、高学年は48%、中学生は92%という結果に。友人間だけでなく、親子間での連絡手段として利用していることも関係するのだろう。次いで利用率の高いSNSはTiKTokで、小学生高学年の31%、中学生の52%が利用しているようだ。TiKTokは13歳未満が利用できないよう年齢制限がかかっているものの、これだけ多くの小学生が利用していることから、年齢制限をくぐり抜けた利用が常態化しているのだろう。

中学生女子のTiKTok、Instagramの利用頻度は、中学生男子の2倍以上 

中学生男子の興味はSNS上よりも身の回りにあるのだろうか(「モバイル社会研究所」調べ)

ここまでは学年・性別ごとのSNS利用率について見てきたが、小中学生はどれくらいの頻度でSNSに触れているのだろうか。「サービス別毎日1時間以上利用する頻度」を調査すると、中学生女子はいずれのSNSについても利用頻度が高い結果に。ファッションや遊びなどの関心を持つ年頃にとっては、いい情報収集のツールになるのだろう。

小中学生の日常の一部となりつつあるSNSだが、彼らにとっていいコミュニケーションツールになる一方で、SNS絡みの問題が生じているのも事実だ。友人間だけでなく、親が知らない大人ともSNSでつながり、問題が発生することもある。子どもにスマホを持たせる以上、SNSの使い方などを親子、学校も含め、考えていくことが必要となるだろう。

出典元:【モバイル社会研究所

オトナライフ編集部
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