サンワサプライから非常に珍しい「USB Type-C」接続のマウス「MA-BLC194BK」が発売された。USB Type-Cは、最近のMacBookやChromebook、Androidスマホなどに搭載されているが、「MA-BLC194BK」マウスなら、なんとスマホにもマウスを直差しすることができるのだ。果たしてUSB Type-C接続のマウスとは、いったいどんなものなのか、今回は筆者が購入して実際に使ってみた。
Chromebook用にUSB Type-C接続のマウスが欲しい！
最近のMacBookやChromebook、AndroidスマホなどにはUSB Type-Cが採用されているのはご存じだろう。実は、筆者が購入したレノボの2in1タブレット「IdeaPad Duet Chromebook」にも充電用のUSB Type-Cがひとつだけ装備されていた。「IdeaPad Duet Chromebook」は脱着可能なキーボードを付けるとパソコンのように使えるため、どうしてもマウスが欲しくなった。
もちろん、Bluetooth接続のワイヤレスマウスを買えばいいのだが、肝心なときにバッテリーが切れるのがイヤで、筆者は過去に一度もワイヤレスマウスを買ったことがない。だが、有線マウスはUSB Type-A接続タイプしか売られていない。いったいどうしたらいいのか……などと悩んでいたところ、たまたまサンワサプライから発売されているUSB Type-C接続のマウス「MA-BLC194BK」を発見！ さっそくポチッてしまった。
そもそも、サンワサプライ「MA-BLC194BK」は、USB Type-C接続のマウスで、ノートパソコンだけでなくAndroidスマホやタブレットにも接続できる有線マウスだ。ドライバー不要で接続すればすぐに使えるという。実際に「IdeaPad Duet Chromebook」に接続してみると、ほんの数秒ですぐにマウスが使えるようになった。これはありがたい！
こちらが2in1タイプのレノボ「IdeaPad Duet Chromebook」。10インチのタブレット単体としても使えるが、キーボードを合体させると小型パソコンのようになる。オプションのタッチペンも買ったがやっぱりマウスが欲しい……
レノボ「IdeaPad Duet Chromebook」には、充電用のUSB Type-C端子がひとつだけ装備されていた。ここにマウスをつなげたい！
スマホによってはOTG接続をオンする必要アリ！
サンワサプライ「MA-BLC194BK」は、Windows OSやMacOSだけでなく、Chrome OS、iPadOS、Android OSでも使える。そこで、さっそく筆者所有のシャープ「AQUOS sense4 lite」に「MA-BLC194BK」を直差ししてみることにした。すると、Chromebookのときと同じように、数秒でマウスが認識された。まあ、見た目はインパクトがあるが、通常の利用ではあまり役に立つことはないだろう。
次に、確認のために楽天モバイルで買った「OPPO A73」に直差ししてみると「アレ？ 何も反応しない」。相性がよくないのか？ などと思ったが、「OPPO A73」の設定を確認すると「OTG接続」がオフになっていた。OTGとは、USB機器同士を接続して使うための規格で「USB On-The-Go」の略。つまり、OTG対応のスマホなら、USBにキーボードやメモリなどを接続すると自動認識されて利用できるようになるのである。筆者はスマホにOTG設定があるのは初めて見たが、もし、スマホが「MA-BLC194BK」を認識しないときは、OTG設定がオフになっていないか確認してみよう。
シャープ「AQUOS sense4 lite」に「MA-BLC194BK」を直差しした。すると、数秒後には無事マウスが認識された。メリットはスクロールが少し楽になるくらい……？
いかがだろうか？ 正直言ってWindowsパソコンやMacBookなら、Bluetooth接続のワイヤレスマウスで十分だし、USB Type-A変換アダプタも販売されている。まして、スマホにマウスをつけたい人はそういないだろう。筆者のようにChromebookにどうしても有線マウスを付けたい人や、液晶が割れたスマホを操作したい人など、かなりニッチな需要しかないと思うが、あればあったで便利なものだ。なお、サンワサプライ「MA-BLC194BK」は定価2,420円、実売で1,390〜1,600円程度とお手頃価格なので、試してみたい人は自腹でどうぞ。
●サンワサプライ「MA-BLC194BK」（公式）は→こちら
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