読者のみなさんは、PCやスマートフォンでネットを閲覧する際にウェブブラウザは何を使っているだろうか。異なるデバイス間でも設定のリンクが容易なグーグルの「Chrome」を使っていたり、iPhoneユーザーであればアップルの「Safari」を使っている人も少なくないだろう。しかしここに来て、マイクロソフトの「Edge」が世界シェアを伸ばしていることが判明した。
今回は、Edgeがシェアを伸ばしている理由の推察や、Edgeに対するネットの反応についてお伝えしていきたい。
Edge、ついにシェア4%台に到達!
Webトラフィック解析を行うStatCounterのデータによれば、PC、スマホ、タブレットを含めたブラウザのシェアは、2021年11月の時点で「Chrome」が64.06%、「Safari」が19.22%、「Edge」は4.19%だった。これだけ見るとChromeが圧倒的シェアを獲得し、Edgeは二桁%のシェアも獲得できず大きく離れた3位となっている。
しかし実はChromeは2021年9月のデータでは65%を上回るシェアを獲得していたものの、2ヶ月続けて微減。64%すら割り込む勢いだ。一方のEdgeは1年前の2020年11月に記録した3.01%からジワジワと微増を続け、ついに4%の壁を突破したのだった。
Edgeの躍進には10月のWindows 11のリリースの影響が大きいことは想像に難くない。新規購入のPCであればEdgeがプリインストールされていることは確実。加えて「Windows 11で強制的にEdgeを開かせる仕様」が話題となったり→こちら、EdgeでChromeをインストールしようとすると「Chrome」と検索するだけで「新しいウェブブラウザは要らない」とユーザーに猛アピールしてきたり→こちらと、マイクロソフトのEdge推しがすごいのだ。もしかするとこれらの施策をみたWindows 11ユーザーが「そんなに必死になられたら変えづらいな…」と、Edgeを継続しているのかもしれない。
必死すぎるマイクロソフトの圧にユーザーが屈したようにシェアを拡大させているEdgeだが、ネット上からはこのニュースに対し様々な反応が見られている。「うそやろ…?」「あんな引き止め策でも一応は効果あったんか……」など、「あんなやり方で…?」という驚きを隠せないユーザーが続出。加えて「シェア獲得が強引すぎる」「アピール見る度にイラつくから消したい」と、必死のアピールが逆効果となっているユーザーも少なくなかった。
また、「安心しろ、すぐに戻る」「PCとスマホとの同期が容易でなく不便なのでEdgeからChromeに戻った」と、Edgeのシェア拡大を一時的なものだと考える意見も多く見られていた。
Edgeの強硬なアピール作戦も、ちょっと無視してしまえば容易にChromeをインストールすることができる。そのため「せっかくだからお試しでEdgeを使っている」というユーザーも少なくないことだろう。Edgeはこの試用期間というチャンスをものにして恒常的にシェアを拡大することができるのだろうか。それとも「やっぱりChromeのほうが使いやすい」と出戻りが続出することとなるだろうか。
今後のEdgeの業界シェアにも注目し、もし現状維持以上の結果を残すことができていれば、「使いやすくなっていた」という評価とも受け取っていいはずだ。そのときは筆者もChromeからEdgeへの“移住”を考えてみたいと思う。
参照元:必死の引き留め作戦が功を奏す?Edgeのシェアが上昇し、Chromeのシェアが低下【iPhone Mania】
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※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)