ネット回線の契約・解約経験がある人を対象に行われた調査結果をもとに、「インターネット回線の契約・解約時のトラブル」ランキングが発表された。高額な違約金といった金銭的な損害を受けるものから、カスタマーサポートの対応の悪さといった精神的にストレスを感じるものまで内容はさまざま。それらを抑えて、遭遇率が高かった1位のトラブルとは?
ネット契約者が遭遇しやすいトラブルとは?
通信費・家計見直しサイト「Soldi(ソルディ)」が、「インターネット回線の契約・解約時のトラブル」についての調査を行なった。インターネット回線を契約もしくは解約したことがある人1,093人のうち、63.2%が「インターネット回線の契約・解約は複雑だと思う」と回答。対象者が遭遇したトラブルがランキング化されたのでトップ5を紹介しよう。
インターネット回線契約・解約時のトラブルランキング、第5位は「解約時の撤去工事に時間がかかった」だった。契約をストップするだけかと思いきや、屋内に引き込んだケーブルの回収などが発生する。そのため回線業者による工事を待つことになり、賃貸の退去が迫っている際などトラブルにつながりやすいことが考えられる。4位は「契約前の想定よりも実際の請求金額が高かった」だ。事前の説明を信じて契約したものの、実際の金額が上回るという可能性は大いにある。不要なオプションがついていないか、使用状況に見合うかをよく確認して契約することが大切だ。
3位にランクインしたのは「解約時に想定以上の請求をされた」という高額な解約金の請求事例だった。契約内容によっては、解約時に違約金は発生してしまうことがある。高額な違約金に対しては総務省がルールの厳格化を示しており、2022年7月以降、契約期間に「2年縛り」などの拘束がある場合には「解約違約金の上限を月額料金の1ヵ月相当分にする」としているので困ったときには確認いただきたい。2位は「カスタマーサポートの対応が悪くトラブルになった」というもの。ネット契約は手慣れていることのほうが少ない。頼みの綱となるのはカスタマーサポートなだけに、落胆は大きいようだ。
そして1位となったのが「開通工事の完了までかなり時間がかかってしまった」という工事の遅さに対する不満だ。通常でも3週間程度かかるが、繁忙期ともなると1〜2カ月待ちはザラである。昨今ではリモートワークが可能となり自宅で仕事をする人も増えており、そうした場合にネット回線の有無は死活問題となるだろう。
このようなトラブルを避けるために「自分の住んでいるところの電波状況が悪い時にすぐ解約できるか確認すべきだった」「開通や撤去工事費の請求についてキチンと話し合いをすればよかった」「ネットなどでキチンと調べてからにすればよかった」などという“トラブル経験者”のコメントも。事前の確認と下調べを入念に行なうことで、万が一の後悔が減らせそうだ。
出典元:ネット回線の契約が複雑と感じる人は6割以上! トラブル1位は「開通工事の遅さ」【Soldi】