Windows 10は「22H2」が最終バージョンになることが判明!− サポート終了まで安全に使う方法

今でも利用者が多いWindows 10ですが、2025年10月14日にサポートが終了されるのはご存じでしょう。そのようななか、23年4月27日にMicrosoftは現行のバージョンの「22H2」がWindows 10の最終バージョンになると表明しました。それなら、もうWindows 10をアップデートする必要はないのでしょうか? そこで今回は、Windows 10をサポート終了まで安全に使う方法を紹介します。

Windows 10は「22H2」が最終バージョンになることが判明!

すでに2021年10月には最新OSの「Windows 11」がリリースされていますが、今でもWindows 10を利用している人は多いと思います。

もちろん、Windows 10は2025年10月14日までサポートされる予定ですので、それまでは引き続き利用できますが、常に最新版にアップデートしておかないと、セキュリティ的に安全に利用できません。

そのようななか、2023年4月27日にMicrosoftは「Windows client roadmap update(Windows クライアント ロードマップの更新)」のなかで、Windows 10の「22H2」が最終バージョンになることを明らかにしました。

●Microsoft「Windows client roadmap update」は→こちら(英語)

(Image:techcommunity.microsoft.com)

こちらがMicrosoftの発表です。Windows 10は「22H2」が最終版となり、25年10月14日までセキュリティアップデートがリリースされると書かれています(画像はMicrosoft公式サイトより転載)

つまり、今後は新機能を搭載したWindows 10の新バージョン(23H2など)がリリースされることはないので、Windowsの最新機能を利用したい場合は、Windows 11にアップデートするしかないということになります。

とはいえ、Windows 11の要件を満たさないパソコンは、サポート終了の25年10月14日までWindows 10を使い続けるしかありませんので、少なくとも今すぐ最新版の「22H2」にアップデートしておく必要があります。

そこで注意してほしいのが、自分のWindows 10のバージョンが「22H2」だからといって、そのまま放置してはいけないということです。

今後も25年10月14日までは、22H2のセキュリティアップデートが継続してリリースされますので、22H2を常に最新版に更新しておかないと、パソコンを安全に使うことはできません。

25年10月のサポート終了までWindows 10を安全に使うにはどうすればいいの?

Windows 10は25年10月14日まで利用できますが、安全に利用するためには、少なくとも最新版の「22H2」にアップデートする必要があります。

その前にまず、「設定」の「システム」から現在のWindowsのバージョンを確認しておきましょう。もし、21H2などだった場合は、今すぐWindows Updateを開いて最新バージョンの22H2にアップデートします。

その後も、Windows 10のバージョンは「22H2」のままですが、ビルド番号が異なるセキュリティアップデートは引き続きリリースされますので、その都度アップデートを実行しておけば、安全にパソコンを利用できます。

Windows 10のバージョンを確認する方法

まず、タスクバー左の「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を開きます

続いて「設定」のなかから「システム」を選択しましょう

左のメニューで「詳細情報」を選択して画面を下にスクロールすると、「Windowsの仕様」が表示されますので、ここで「バージョン」を確認します。「21H2」以下ならアップデートが必要になります

Windows 10を「22H2」にアップデートする方法

いったん「設定」画面に戻り「更新とセキュリティ」を選択しましょう

Windows Updateで「Windows 10、バージョン 22H2の機能更新プラグラム」のなかの「ダウンロードしてインストール」をクリックします

するとプログラムのダウンロードが始まり(上写真)、その後「今すぐ再起動する」をクリックすれば、パソコンが再起動され更新作業が実行されます(下写真)

再度、「設定」→「更新とセキュリティ」で「Windows Update」画面を開くと「最新の状態です」となっているはずです。これで22H2へのアップデートは完了です

念のため、「設定」→「システム」→「詳細情報」でWindowsの仕様を確認しましょう。バージョンが「22H2」になっていれば、とりあえず安心です

なお、どうしてもWindows UpdateでWindows 10の22H2のアップデートが表示されない場合は、直接Microsoft公式サイトから22H2をダウンロードしてインストールする方法もあります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

(Image:microsoft.com)

どうしてもWindows Updateで22H2にアップデートできないときは、直接Microsoft公式サイトから22H2を入手してインストールすることも可能です(画像はMicrosoft公式サイトより転載)

まとめ

いかがでしょうか? Windows 10は2025年10月14日まで利用可能ですが、安全にパソコンを使うには「22H2」にアップデートしておく必要があります。

Windows 10のバージョンは「22H2」が最終版となりますが、今後も継続してセキュリティアップデートが実施されますので、面倒でも定期的にWindows Updateを確認して、常に最新ビルド版の22H2に更新しておく必要があります。

もちろん、Windows 10が終了されるまではあと2年半ほどありますので、いずれかのタイミングで最新OSのWindows 11対応パソコンに買い替えることも検討したほうがいいでしょう。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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