楽天モバイルが月1GB以下なら0円で利用できるプラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を6月末で終了することを受け、世間では早くも乗り換えの動きが加速している。そのようなか、格安SIMを扱うIIJmioは5月17日、公式サイトにて「申し込み集中による本人確認とSIMカードと端末の発送遅延」を発表した。楽天モバイルの“0円廃止”発表以降、新プランや格安SIMの手続き遅延は、KDDIの新プラン「povo2.0」に続いて2ブランド目。格安SIM業界は今後、ますます賑わうことになるのだろうか。
格安SIMの相次ぐ手続き遅延は、やはり楽天モバイル騒動が原因?
IIJmioは5月31日まで「4年連続シェアNo.1記念キャンペーン」を開催しており、12カ月間続く「毎月のデータ容量1GB増量」やスマホ大特価セールなどを実施している。申し込みが集中した理由は公式に発表されていないが、キャンペーン期間中に楽天モバイルから乗り換えたいという駆け込み需要の可能性も考えられそうだ。このまま遅延が解消しなければ、キャンペーンが延長される可能性もあるかもしれない。
また、povo2.0は5月14日朝から申し込みが急増し、オンラインでの本人確認に時間がかかっていたが、5月16日19時ごろに遅延は解消したと発表した。povoを経営するKDDIによれば、楽天モバイルからの乗り換えも増えているとのことだ。
5月13日に楽天モバイルが発表した新たなプラン「Rakuten UN-LIMIT VII」により、今まで最も安かった「0円」で利用できる格安スマホはなくなることに。これを受けて基本料0円でユーザーが自身のニーズに合わせて、オプションを“トッピング”していくpovo2.0や、音声通信可能で月に2GBで850円のIIJmioの「ギガプラン」などが最安クラスとなるだろう。
楽天モバイルの0円終了が発表された直後、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの既存3キャリアが提供しているahamo、povo、LINEMOの新プランはツイッター公式アカウントで楽天モバイルを意識したとも取れる、ツイートを投稿し話題を呼んだ。最初に仕掛けたのはpovo。5月13日16時57分に「ご唱和ください。そこはpovo~♪」とCMでおなじみのキャッチフレーズをツイートした。続いて17時45分にLINEMOが「モンモモ、ラインモ♪ ずーーーっと990円 ほんとに、ほんとだよ!」と、料金を変更しないことをアピール。最後は18時5分にahamoがツイートしたのは「ahamoしか勝たん」と存在感を表すような内容だった。今はまだまだ静観している格安SIMも多いが、今後さまざまなキャンペーンや料金プランが登場する可能性もありそうだ。
格安SIMの料金プランを見比べてみると、意外と自分が使う容量によってサービスの内容と料金に差があるのがわかる。そして、今回の楽天モバイルのようにブランドが打ち出すプランも不変ではない。これからはニーズにあったプランで格安SIMをどんどん乗り換える時代が来そうだ。
各ブランドの今後の動きに注目しながら、自分のスマホの使い方を分析してみてはいかがだろうか。
●お申し込みの集中による商品発送の一部遅延について【IIJmio】
●お申し込みの集中のため、本人確認、およびSIMカードや端末の発送に、現在、通常より長く時間がかかっています【IIJmio(@iijmio)】
※サムネイル画像は(Image:「IIJmio」公式サイトより引用)