楽天モバイルは2022年5月13日に新プランを発表し、「1GB未満なら無料」というこれまでのプランが6月末で廃止されることとなった。そのため大手各社の格安プランへの乗り換えを検討する人が急増するなか、KDDIはpovo2.0の対応端末に楽天モバイルのオリジナル端末を追加することを発表し、話題となっている。
毎月の基本料金0円のpovo2.0への申込みが急増中
/#povo 2.0の対応端末に「Rakuten BIG s」「Rakuten Hand 5G」を追加しました✨
\https://t.co/AAYJktVXA9— povo (@povo_official) May 20, 2022
povoのツイートには多くの反応が寄せられている
2021年1月に発表され携帯業界に衝撃をもたらした楽天モバイルの“0円プラン”「Rakuten UN-LIMIT VI」が2022年6月末で終了し、7月からは自動的に新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」に移行する。これによりこれまで毎月の使用料が0円だった人も、最低でも月額1,078円(税込、以下同)かかることになり、またも同業界に大きな波紋を呼んでいる。
そのようななかKDDIは5月20日、オンライン専用プランのpovo2.0の対応端末に「Rakuten BIG s」と「Rakuten Hand 5G」の2機種を追加したことを発表した。その名の通り両機種ともに楽天モバイルのオリジナル端末だが、今後は楽天モバイルだけでなくpovoユーザーも利用可能になった。
povoは毎月の基本料金が0円で、データ使い放題や通話かけ放題などといった「トッピング」を自分の利用量に合わせて選ぶことができるオンライン専用の料金プラン。180日間以上有料トッピングの購入や、660円を超える通話発信がなかったりすると、利用停止や契約解除になってしまうこともあるので、完全に0円で運用し続けることはできない。それでも現在、povoの申込みは通常の2.5倍に増えているのだという。
楽天モバイルの“0円廃止”を受けて、携帯大手各社の動きにも注目が集まっている。今回のpovoの対応端末に楽天モバイルの2機種を追加する発表に関しても、SNSでは大きな話題となっているようだ。Rakuten BIG s・Rakuten Hand 5Gの対応を告知するpovoのツイートには、「消費者側からしたら便利になるので助かりますね!」「楽天からpovoに変えてもスマホ機器がそのまま使えますから便利ですね」「チャンスは最大限に生かす。それがpovoの主義だ」などといったコメントが集まり、携帯各社の熾烈な争いの渦中でチャンスを逃さない、そのような積極的に攻める姿勢に称賛の声が寄せられていた。
もちろん、これを機に楽天モバイルユーザーを呼び込もうと狙っているのはKDDIばかりではない。ソフトバンクが提供するスマホ専用プラン「LINEMO」の「ミニプラン」は月額料金990円だが、5月20日から新規契約、またはMNPで契約すると最大半年間PayPayポイント990円相当が付与され、携帯料金の支払いにも使えるため実質0円となるキャンペーンを開始した。
各社の格安プランへの申し込みが急増し、発送の遅延が発生するなどのちょっとした騒動となっている今。楽天モバイルユーザーでなくても、これを機に低料金のプランへ乗り換える人も増えるかもしれない。
楽天モバイルユーザーにとっては継続か、乗り換えか、乗り換えるならどこなのか、とても悩ましい問題だろう。携帯電話各社からまだまだ新たな動向があるかもしれないので、今後も動向には注意が必要だ。今悩んでいる人は、乗り換え先を検証したこちらの記事もぜひ参考にしてみてほしい。
●povo2.0の対応端末に「Rakuten BIG s」「Rakuten Hand 5G」を追加【povo】