5月13日に楽天モバイルが“0円終了”を発表したのを受けて、“0円プラン”を求めるユーザーの争奪戦が激化している。ソフトバンクは「LINEMO」3GBのミニプランで「半年間実質無料」キャンペーンを5月20から開始した。楽天モバイルの“0円終了”発表以来、申し込みが倍増しているKDDIの「povo2.0」への対抗馬とも目されるが、今回はそのようなLINEMOのキャンペーンについてお伝えしていきたい。
ソフトバンク・LINEMOも半年間実質無料が発表される
5月13日に楽天モバイルが突如“0円終了”を発表したのを機に巻き起こった、“0円プラン合戦”が激化している。ソフトバンクはLINEMOの申し込み急増を受けて、3GBのミニプランで「半年間実質無料」キャンペーンを5月20から開始した。「実質」と謳っているのは、ミニプランの利用料月額990円(税込、以下同)は発生するものの、その分PayPayポイント990円分が最大6カ月も付与されるため、実質的にプラスマイナス0円に落ち着くからだ。
また「LINEギガフリー」が適用されるため、LINEアプリのトークはもちろん、音声・ビデオ通話のデータ消費もゼロなのはうれしい。LINEユーザー同士であれば通話が実質無料になるのに加え、今回のキャンペーンでは1回5分無料通話オプションも1年間つく。すなわち今回のキャンペーンは、月額550円の「通話準定額」も無料になるというお得ぶりなのだ。その成果もあってか、ミニプランへの乗換えが、前月比で2.6倍以上に急増しているという人気ぶりだ。
楽天モバイルの“0円終了”発表の翌日、14日にはKDDIの提供するpovoの申込数が倍増し、申し込み殺到のために本人確認作業がパンクした騒動は記憶に新しい。月額基本料金が0円で、ユーザーのニーズに応じてデータ容量をトッピングできることがpovoの人気の理由の1つに挙げられる。LINEMOの今回の“実質無料”キャンペーンも、こうした「無料」「0円」のニーズの高まりを受けての対抗措置なのだろうか。
ネット上からも「また選択肢が増えて悩ましい」「正解探しの旅、エンドレス」「出そろうのはいつ?」など各社があの手この手でユーザーにお得ぶりをアピールするキャンペーンに、どこで手を打つべきかの迷いの声が続出。「10月まで見守ろうかな」といった、移行期間のポイント補填で10月末までは楽天モバイルも実質無料となるため、ひとまず静観するという意見も聞こえてきた。
「楽天解約」がトレンド入りするなど、楽天モバイルの“0円終了”発表に端を発した今回の一件は、LINEMOが繰り出したキャンペーンでいよいよ佳境に差し掛かっている。今後の各社の新プランの行方にも要注目だ。
●ミニプラン基本料金最大半年間無料キャンペーン【LINEMO】
※サムネイル画像は(Image:「LINEMO」公式サイトより引用)