みなさんもご存じのとおり、ここ最近、携帯業界が騒がしくなっているが、povo2.0は楽天モバイルユーザーを取り込もうと攻勢の手を強めている。5月13日に楽天モバイルが「1GB未満なら無料」という目玉プランの廃止を発表すると、povoはその日のうちに自身のサービスが基本料0円であることを強調するツイートを投稿。さらにその後も、楽天モバイルのオリジナル端末2機種をpovoの対応端末に加えるとの発表をして、楽天モバイルユーザーをロックオン。かなりの本気度が伝わってくる。
povoの楽天モバイルユーザーロックオンのツイートが話題!
ちょっと待てよ。povoって基本料ゼロ円だったようn…#povo pic.twitter.com/E6nANbBwVw
— povo (@povo_official) May 29, 2022
自社の基本料0円に絶対の自信を持っている様子がうかがえる
楽天モバイルの0円プラン終了の発表以降、盛り上がっている携帯業界。povoがこのタイミングにシェアを拡大しようと、積極的に動いている。29日には、「ちょっと待てよ。Povoって基本料ゼロ円だったようn…」と、楽天の0円運用廃止を想定したとしか言いようのないつぶやきをTwitterで発していて、かなりの猛攻勢をしかけている。
これにユーザーが反応し、「来月いっぱいで楽天やめて再来月からおせわになりますぽぼ~」や「楽天からLINEMOに移ったが、やはりpovoかな~と思い、パートナーから順次移行中ダポヴォよ~」との声があがっている。
povoの本気が実って順調に申込み件数を増やし、通常の2.5倍に急増!
このように、povoは楽天モバイルユーザーを取り込むべく、いろいろな攻めの姿勢を強めているが、ただユーザー数が増えても利用料を払ってもらえなければ意味がない。実際、楽天モバイルの本音が垣間見えた場面があった。楽天グループは5月13日、2022年度第1四半期決算を発表し、その会見で以下のような質疑応答があった。
記者から、「0円のユーザーがいなくなって、熱量のあるユーザーがとどまる。ビジネスとしての質を上げるというように、少し経営のギアが変わってきたと考えるべきなのか、そのあたりはどうなのか」との質問に代表取締役会長兼社長 最高執行役員の三木谷浩史氏は、「そういうこと」と同意。
加えて、「『ずっと0円で使われても困っちゃう』がぶっちゃけな話。正直に言って」とぽろっと本音を吐露している。
過去記事でも扱っているが、povoは毎月の基本料金は0円でも、自分の利用料に合わせて「トッピング」を選ぶオンライン専用の料金プラン。180日間以上有料トッピングの購入などないと利用停止や契約解除になることもあって、完全に0円で運用することはできないが、それでも現在の申込みは通常の2.5倍に増えているそうだ。
今後もpovoはユーザー数を増やしていくのか、他社が新たなプランを発表するのか、携帯業界から今後も目が離せない。
●ちょっと待てよ。povoって基本料ゼロ円だったようn…【povo(@povo_official)】
※サムネイル画像(Image:oatawa / Shutterstock.com)