2023年現在も、ガラケーは「シンプルな機能性」や「バッテリー持ちの良さ」などの面で根強い人気があります。しかし、2026年までに今まで使っていたガラケーが使えなくなる可能性があることを知っていますか?
この記事では、3G回線終了後の対策として、4G対応のガラケーやガラホの選び方や、スマホへの乗り換え方法をご紹介します。
ガラケーがなくなるって本当?なぜ使えなくなるの?
「ガラケーがなくなる」理由は、2026年までに従来のガラケーが使用する3G回線が段階的に廃止されるためです。3G回線が終了すると、4GやWi-Fiでの通信に対応していないガラケーは通信自体ができなくなります。
多くのガラケーが使用している3G回線は2022年から2026年にかけて順次廃止。auでは2022年3月31日を持って3Gサービスを終了しています。
3G回線終了の詳細 | いつから?どのような影響がある?
日本における3G回線終了とは、NTTドコモ・au・SoftBankが第三世代携帯電話サービスを停止することです。
キャリアごとに終了する時期は異なるものの、2026年には完全終了。通話はメールを含む通信サービスがすべて使えなくなります。
3大キャリア別!3G回線終了時期一覧
au、ソフトバンク、ドコモの3G回線終了時期を一覧にしました。なお、地域によって異なる場合もあるので、詳しくは各社公式サイトを確認してください。
キャリア | 終了時期 |
au | 2022年3月31日 |
ソフトバンク | 2024年1月31日 |
ドコモ | 2026年3月31日 |
3G回線終了後も使える端末 | 4G対応のガラケーはまだ使える
3G回線が終了しても、すべてのガラケーが使えなくなるわけではありません。一部のガラケーは3G回線終了を見越して4G、LTEやWi-Fiでの通信に対応しており、そうした機種は3G回線終了後も引き続き利用可能。
これらの機種は「4G対応フィーチャーフォン(ガラケー)」や「ガラホ」と呼ばれることもあります。
●AQUOS(公式)は→こちら
4G対応のガラケーやガラホとは?
4G対応のガラケーとは、従来のフィーチャーフォンに4G(LTE)通信機能を追加した端末です。
ガラホは3Gと比べて早い通信が可能な一方、ガラケーと同じ料金プランで利用可能。これらの端末は3G回線終了後も使えますが、一部制限がある場合もあります。
4G対応のガラケー(ガラホ)の商品例
4G対応のガラケー(ガラホ)は各キャリアから発売されています。代表的な商品例として、以下の機種が挙げられます。
・NTTドコモ:DIGNO ケータイ ベーシック KY-41B
・au:KYY31 G’zOne TYPE-XX
・SoftBank:DIGNO ケータイ 3
大手キャリア別!4G対応のガラケー・ガラホ一覧表
各キャリアで使える4G対応ガラケー・ガラホを以下にまとめました。詳細は各キャリアの公式サイトでご確認ください。
キャリア | 端末名 |
NTTドコモ | AQUOSケータイ SH-02L |
NTTドコモ | arrows ケータイ ベーシック F-41C |
au | AQUOS K SHF34 |
au | かんたんケータイ ライト KYF43 |
SoftBank | かんたん携帯10 |
SoftBank | AQUOS ケータイ3 |
ガラケーからスマホへ乗り換える場合のポイント
ガラケーからスマホへ乗り換える場合、以下のポイントに注意する必要があります。
ガラケーからスマホへデータ移行する方法
ガラケーからスマホにデータを移す主な方法は以下の通りです。
・同じキャリアであれば、店舗やオンラインでデータ移行サービスを利用する
・別のキャリアを契約する際は、PCやSDカードを通じてデータをコピーする
・データ移行できないものは、メールやクラウドサービスなどで送信・保存すること。
自分に合ったガラケーやガラホの選び方やメリット・デメリットとは
そもそもスマホではなく、ガラケーやガラホを使い続けたい方もいるでしょう。4G対応のガラケーやガラホは、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット:
・ガラケーと同じ操作感や機能を持っているため、使いやすい
・防水・防塵機能や折りたたみ式など、耐久性や携帯性に優れている
・バッテリー持ちが良く、長時間使用できる
・料金プランが安く、通話やメールに必要な料金だけで済む
デメリット:
・使えるアプリが制限されるなど、端末でできることが限られている
・画面サイズや解像度が低く、見ずらい場合がある
・新しいモデルが少なく、選択肢があまりない
スマホに比べればガラケーやガラホは選択肢が少なく、なおかつ使えるアプリなども制限されます。だからこそ「防水・防塵」や「バッテリー持ち」などとくにガラケーやガラホに求めるコアな機能に対しては妥協せず、選ぶことをおすすめします。
ガラケーを格安SIMで使う場合のポイント
2023年3月現在、ガラケー・ガラホに対応している格安SIMはIIJmio、Y!mobile、UQ mobileの3つです。
ガラケーを格安SIMで使う場合、以下のようなポイントに注意する必要があります。
・格安SIMは4G対応フィーチャーフォン・4GFしか利用できないため、端末対応状況を確認する
・いままで使っていたキャリアから格安SIMに乗り換える場合、それまで使っていたサービスが利用できなくなる可能性があるため、事前に確認する
・格安SIMでは料金プランやオプションサービスが多様化しているため、自分の利用パターンに合わせて選択する
ガラケーを格安SIMで使うメリット・デメリット
ガラケーを格安SIMで使うメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット:
・大手キャリアよりも料金プランが安く済み、節約できる
・SIMカードだけ購入すれば良いため、端末代金が不要になる場合がある
・契約期間や解約手数料などの制約が少なく、自由度が高い
デメリット:
・一部サービスや機能が利用できなくなる場合がある
・通信速度やエリアによっては品質や安定性が低下する場合がある
・サポート体制やサービス内容に差異があるため、各社を比較検討する必要がある
格安SIMで使える端末やプランを選ぶコツ
格安SIMで使える端末やプランを選ぶコツは以下のようなものがあります。
・端末が4G対応ガラケーか、SIMフリーのスマホかを確認する
・プランは自分の利用パターンに合わせて、通話・SMS・データ通信の容量や料金を比較する
・オプションサービスは必要なものだけ選択し、不要なものは外す
格安SIMで使えないサービス
格安SIMで使えないサービスは以下のようなものがあります。
・大手キャリア独自のサービス(例:ドコモメール、au IDなど)
・キャリアメール(@ezweb.ne.jp、docomo.ne.jpなど)
とくにキャリアメールをガラケーやガラホで使えないことは、大きなデメリットと感じる方も多いでしょう。その場合は、キャリアメールの持ち運びサービスを利用することをおすすめします。
(画像は「ドコモ公式サイト」より引用)
まとめ
3G回線を使用しているガラケーは2026年までに段階的に通信ができなくなります。よって3G回線終了後もガラケーを使い続けたい場合、4Gガラケーやガラホに買い替えることが求められます。4G対応のガラケー・ガラホは、3G回線終了後も使えるという大きなメリットを持っています。
ガラケーやガラホの買い替えは、料金プランの見直しのタイミングとしても丁度いいでしょう。今回の4Gガラケー・ガラホの買い替えガイドを、ぜひ3G回線終了後に「スマホに買い替えるのか」「ガラケーを使い続ける場合、どのようなガラケーやガラホ、料金プランを使うのか」の検討材料にしてください。