ガラケーが使えるのはいつまで?3G回線終了後の4Gガラケー・ガラホ買い替えガイド

2023年現在も、ガラケーは「シンプルな機能性」や「バッテリー持ちの良さ」などの面で根強い人気があります。しかし、2026年までに今まで使っていたガラケーが使えなくなる可能性があることを知っていますか?

ガラケーが使えるのはいつまで?3G回線終了後の4Gガラケー・ガラホ買い替えガイド1(Image:au.com)

「ガラケーが終了する」と言われている理由は、多くのガラケーが使用している3G回線が2026年に完全終了するため。そのため、3G回線のガラケーを使っている人は、4G回線に対応のガラケーに買い換えるか、スマホに乗り換える必要があります(画像引用元:au 公式サイト)

この記事では、3G回線終了後の対策として、4G対応のガラケーやガラホの選び方や、スマホへの乗り換え方法をご紹介します。

ガラケーがなくなるって本当?なぜ使えなくなるの?

「ガラケーがなくなる」理由は、2026年までに従来のガラケーが使用する3G回線が段階的に廃止されるためです。3G回線が終了すると、4GやWi-Fiでの通信に対応していないガラケーは通信自体ができなくなります。

ガラケーがなくなるって本当?なぜ使えなくなるの?1

携帯電話が爆発的に広まった当時、使われていたのは2G。その後、2G、4G、LTE、5Gと通信規格が増えてきました。3Gは2000年代から携帯電話の通信システムとして使われるようになりましたが、スマホの台頭により、LTE(3.9G)、4Gが使われるように。2020年からはより速度の早い5Gが使われ始め、自動運転などにも実用化されると言われています

多くのガラケーが使用している3G回線は2022年から2026年にかけて順次廃止。auでは2022年3月31日を持って3Gサービスを終了しています。

3G回線終了の詳細 | いつから?どのような影響がある?

日本における3G回線終了とは、NTTドコモ・au・SoftBankが第三世代携帯電話サービスを停止することです。

キャリアごとに終了する時期は異なるものの、2026年には完全終了。通話はメールを含む通信サービスがすべて使えなくなります。

3G回線終了の詳細 | いつから?どんな影響がある?1

3Gケータイ、3Gスマホ、3Gルーターは確実に通信サービスを終了。また、一部の4GケータイもVoLTE非対応の場合は使えなくなる可能性があるので注意です

3大キャリア別!3G回線終了時期一覧

au、ソフトバンク、ドコモの3G回線終了時期を一覧にしました。なお、地域によって異なる場合もあるので、詳しくは各社公式サイトを確認してください。

キャリア 終了時期
au 2022年3月31日
ソフトバンク 2024年1月31日
ドコモ 2026年3月31日

3G回線終了後も使える端末 | 4G対応のガラケーはまだ使える

3G回線が終了しても、すべてのガラケーが使えなくなるわけではありません。一部のガラケーは3G回線終了を見越して4G、LTEやWi-Fiでの通信に対応しており、そうした機種は3G回線終了後も引き続き利用可能。

これらの機種は「4G対応フィーチャーフォン(ガラケー)」や「ガラホ」と呼ばれることもあります。

4G対応のガラケーやガラホとは?1

ガラホの代表格が、AQUOS ケータイ SH-02L。見た目はガラケーそのものな一方、スマホに近い高性能なOSが組み込まれています。また、スマホと同じ通信方法でウェブサイトを閲覧できます(画像引用元:AQUOS 公式サイト)

●AQUOS(公式)は→こちら

4G対応のガラケーやガラホとは?

4G対応のガラケーとは、従来のフィーチャーフォンに4G(LTE)通信機能を追加した端末です。

ガラホは3Gと比べて早い通信が可能な一方、ガラケーと同じ料金プランで利用可能。これらの端末は3G回線終了後も使えますが、一部制限がある場合もあります。

4G対応のガラケー(ガラホ)の商品例

4G対応のガラケー(ガラホ)は各キャリアから発売されています。代表的な商品例として、以下の機種が挙げられます。

・NTTドコモ:DIGNO ケータイ ベーシック KY-41B
・au:KYY31 G’zOne TYPE-XX
・SoftBank:DIGNO ケータイ 3

4G対応のガラケーの商品例1

これらの端末は折りたたみ式や防水・防塵機能など、従来のガラケーと同じ特徴を持っています(写真は各キャリアの公式サイトより)

大手キャリア別!4G対応のガラケー・ガラホ一覧表

各キャリアで使える4G対応ガラケー・ガラホを以下にまとめました。詳細は各キャリアの公式サイトでご確認ください。

キャリア 端末名
NTTドコモ AQUOSケータイ SH-02L
NTTドコモ arrows ケータイ ベーシック F-41C
au AQUOS K SHF34
au かんたんケータイ ライト KYF43
SoftBank かんたん携帯10
SoftBank AQUOS ケータイ3

ガラケーからスマホへ乗り換える場合のポイント

ガラケーからスマホへ乗り換える場合、以下のポイントに注意する必要があります。

ガラケーからスマホへ乗り換える場合のポイント

ガラケーからスマホに帰る場合、操作方法や機能、料金プランが大きく変わります。加えて、データ移行や設定変更などの手続きが必要になるため、事前に準備することも大切です

ガラケーからスマホへデータ移行する方法

ガラケーからスマホにデータを移す主な方法は以下の通りです。

・同じキャリアであれば、店舗やオンラインでデータ移行サービスを利用する
・別のキャリアを契約する際は、PCやSDカードを通じてデータをコピーする
・データ移行できないものは、メールやクラウドサービスなどで送信・保存すること。

自分に合ったガラケーやガラホの選び方やメリット・デメリットとは

そもそもスマホではなく、ガラケーやガラホを使い続けたい方もいるでしょう。4G対応のガラケーやガラホは、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット:

・ガラケーと同じ操作感や機能を持っているため、使いやすい
・防水・防塵機能や折りたたみ式など、耐久性や携帯性に優れている
・バッテリー持ちが良く、長時間使用できる
・料金プランが安く、通話やメールに必要な料金だけで済む

デメリット:

・使えるアプリが制限されるなど、端末でできることが限られている
・画面サイズや解像度が低く、見ずらい場合がある
・新しいモデルが少なく、選択肢があまりない

スマホに比べればガラケーやガラホは選択肢が少なく、なおかつ使えるアプリなども制限されます。だからこそ「防水・防塵」や「バッテリー持ち」などとくにガラケーやガラホに求めるコアな機能に対しては妥協せず、選ぶことをおすすめします。

ガラケーを格安SIMで使う場合のポイント

2023年3月現在、ガラケー・ガラホに対応している格安SIMはIIJmio、Y!mobile、UQ mobileの3つです。

ガラケーを格安SIMで使う場合のポイント1

大手キャリアと同様、それぞれの格安SIMキャリアで使える機種は限定されるため、使っている機種がその格安SIMキャリアに対応しているか、もしくは格安SIMキャリアで使いたい機種が販売されているかを事前に確認しましょう(ロゴは各キャリアの公式サイトより)

ガラケーを格安SIMで使う場合、以下のようなポイントに注意する必要があります。

・格安SIMは4G対応フィーチャーフォン・4GFしか利用できないため、端末対応状況を確認する
・いままで使っていたキャリアから格安SIMに乗り換える場合、それまで使っていたサービスが利用できなくなる可能性があるため、事前に確認する
・格安SIMでは料金プランやオプションサービスが多様化しているため、自分の利用パターンに合わせて選択する

ガラケーを格安SIMで使うメリット・デメリット

ガラケーを格安SIMで使うメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット:

・大手キャリアよりも料金プランが安く済み、節約できる
・SIMカードだけ購入すれば良いため、端末代金が不要になる場合がある
・契約期間や解約手数料などの制約が少なく、自由度が高い

デメリット:

・一部サービスや機能が利用できなくなる場合がある
・通信速度やエリアによっては品質や安定性が低下する場合がある
・サポート体制やサービス内容に差異があるため、各社を比較検討する必要がある

格安SIMで使える端末やプランを選ぶコツ

格安SIMで使える端末やプランを選ぶコツは以下のようなものがあります。

・端末が4G対応ガラケーか、SIMフリーのスマホかを確認する
・プランは自分の利用パターンに合わせて、通話・SMS・データ通信の容量や料金を比較する
・オプションサービスは必要なものだけ選択し、不要なものは外す

格安SIMで使えないサービス

格安SIMで使えないサービスは以下のようなものがあります。

・大手キャリア独自のサービス(例:ドコモメール、au IDなど)
・キャリアメール(@ezweb.ne.jp、docomo.ne.jpなど)

とくにキャリアメールをガラケーやガラホで使えないことは、大きなデメリットと感じる方も多いでしょう。その場合は、キャリアメールの持ち運びサービスを利用することをおすすめします。

格安SIMで使えないサービス

「ドコモメール持ち運び」サービスでは、月額330円(税込)でドコモ回線解約後もドコモメールの使用が可能。ガラケーやガラホは使いつつ、格安SIMにプラン変更する際は必要に応じて加入するのもおすすめです

(画像は「ドコモ公式サイト」より引用)

まとめ

3G回線を使用しているガラケーは2026年までに段階的に通信ができなくなります。よって3G回線終了後もガラケーを使い続けたい場合、4Gガラケーやガラホに買い替えることが求められます。4G対応のガラケー・ガラホは、3G回線終了後も使えるという大きなメリットを持っています。

ガラケーやガラホの買い替えは、料金プランの見直しのタイミングとしても丁度いいでしょう。今回の4Gガラケー・ガラホの買い替えガイドを、ぜひ3G回線終了後に「スマホに買い替えるのか」「ガラケーを使い続ける場合、どのようなガラケーやガラホ、料金プランを使うのか」の検討材料にしてください。

オトナライフ編集部
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