QRコード、5G、4K、USB……。スマホにまつわる用語って普段よく耳にするけど、実は詳しいことはよくわからない。そんな人は案外多いだろう。そこで今回は、スマホにまつわる用語を解説しようと思う。これでもう知ったかぶりしなくて済むぞ!
QRコードは日本人が発明したって知ってた?
コンビニの買い物ではQRコードを使った〇〇Payを使って決済し、電車では5G回線でWebサイトを閲覧し、自宅では動画共有サイトの映画を4K液晶タブレットで楽しむ。そして、夜寝るときはスマホをUSBケーブルで充電しておく。そんな生活をしている人は多いのではないだろうか?
だが、ここに出てきた「QRコード」「5G」「4K」「USB」のことをアナタは人にちゃんと説明できるだろうか? 何となくわかっているだけでは? ここでは、そんなモヤモヤしたスマホ用語をじっくり解説しよう。
まず、OOPayで急速に目にするようになった「QRコード」だが、QRとは「Quick Response(迅速な対応)」の略で、QRコードは1994年に日本の自動車部品メーカー「デンソー(現・デンソーウェーブ)」が開発したものである。元々は工場や配送センターでの効率化を目指して開発されたもので、デンソーが特許を持っているのだ。しかし、QRコードの普及を優先してオープンソースとされ、特許権を行使しないと宣言しているため、今では世界中で広く活用されているのだ。
5Gはスマホの第5世代の通信規格という意味!
スマホの最新通信方式は「5G」である。5Gとは「5th Generation」の略で、“第5世代の通信規格”という意味。日本でも一部地域ですでに利用されているが、一世代前の「4G」が50Mbps~1Gbps程度の通信速度だったのに対し、5Gは最大で20Gbpsと20倍も速い。しかもデータの遅延は1/10に抑えられ、同時接続は10倍になる。そのため、4K/8Kの高画質動画を快適に視聴できたり、自動運転やIoTのスマートシティなどが実現できるとされている。詳細は『「5G」って何? いつから使えて何ができるの? ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル』を参考にしてほしい。
ちなみに、4K/8Kについては『テレビの4K/8K放送って何なの? どこがいいの? どうすればいいの?』を参考にしてほしいが、ザックリ言えば4K/8Kとは動画の画質のことで、4Kは地上波の約4倍、8Kは16倍も超高画質なのである。
スマホのデータ転送や充電、パソコンのHDDやプリンタなどの外部機器を接続するときに欠かせないのが「USB」である。USBとは「Universal Serial Bus(ユニバーサル・シリアル・バス)」の略で、1996年にUSB 1.0(転送速度12Mbps)が登場した。実は、USBが登場する以前はパソコンに接続するプリンタやマウスなどの機器は独自のポートが利用されており互換性がなかった。しかも、パソコンの電源を入れる前にすべての機器を接続しておく必要があり、取り外すにはパソコンの電源も落とさなければならなかったのである。
これでは不便すぎるということで、どんな機器も1つのポートで接続できるように開発されたのがUSBである。USBはポートの互換性を確保しただけでなく、パソコン本体の電源が入っていても抜き差しできる“ホットプラグ”に対応しているほか、電源の供給も可能であることが画期的であった。2000年には480MbpsのUSB 2.0、2008年には5GbpsのUSB 3.0が登場、USB 3.1 Gen2では10Gbpsまで転送速度が向上している。最近のパソコンではUSB Type-C形状をした「Thunderbolt 3(サンダーボルト)」が利用されているが、こちらは『そもそも「Thunderbolt 3」と「USB Type-C」は何が違うの? 同じものなの?』に詳しい。