日本郵便株式会社は7月11日、「ダイソーでの『ゆうパケットポスト発送用シール』販売開始」と題したニュースリリースを公開。7月8日から100円ショップ大手のダイソーで「ゆうパケットポスト」の発送用シールの取扱いをはじめたことを発表した。価格は1セット20枚入りで110円(税込、以下同)となっている。
日本郵便、ゆうパケットポスト発送用シールをダイソーで販売開始
ゆうパケットポストは、「メルカリ」「ラクマ」「ヤフオク!」「PayPayフリマ」で利用可能(2022年2月時点の情報)なサービス。たとえばメルカリであれば前述の発送用シールまたは「ゆうパケットポスト専用箱」の購入料金と、全国一律215円の「ゆうゆうメルカリ便」の配送料金で利用できる。
編集部メンバーも実際に利用しているが、QRコードを読み取るだけで匿名発送できることも大きなメリットと言えそうだ。
厚さ3cm超の商品も手軽に発送可能に
また、ゆうパケットポストの最も特筆すべき点は「発送商品の厚さに条件がないこと」だ。(発送用シール利用の場合。専用箱を利用する場合は3cm)詳しくはこちらの記事を参考にして欲しい。
「らくらくメルカリ便」で利用されるヤマト運輸の「ネコポス」(配送料金210円)や、「ゆうゆうメルカリ便」の郵便局の「ゆうパケット」(配送料金230円)は、どちらも「厚さ3cm以内」と規定されている。そのサイズを少しでもオーバーすると、ヤマト運輸であれば配送料金450円の「宅急便コンパクト」、郵便局では配送料金455円の「ゆうパケットプラス」となり、送料の負担が跳ね上がってしまう。
衣類などのように圧縮して3cmの条件をクリアできる商品であればよいのだが、本やデジタルデバイスなど形状が決まっているものだと3cmをわずかに超えてしまったことで、泣く泣く上のサイズのサービスを利用した、という経験を持つ出品者もいることだろう。
厚さが規定されていないゆうパケットポスト(発送用シール)を利用すれば、一般的なポストの投函口の厚さ4cmのものまで発送できる。ギリギリでサイズオーバーしてしまっていた商品も、手ごろな配送料金で送れるのであれば手放しやすくなりそうだ。
今回、発送用シールを購入できる場所に、全国に3,620店(2022年7月12日時点の公式HPの記載より)を構えるダイソーが加わった。ダイソーはオフィスビルの中に入居している店舗もあり、「通勤経路に郵便局やローソンは無いけれど、ダイソーなら勤務先のビルに入っている」というユーザーもいることだろう。そうしたユーザーがこれまで以上に積極的に取引するようになれば、各サービスもさらに盛り上がっていくことになりそうだ。
●ダイソーでの「ゆうパケットポスト発送用シール」販売開始(PDF)【日本郵便株式会社】
※サムネイル画像は(Image:「日本郵便」公式サイトより引用)