コンビニで自動車税のキャッシュレス払い(クレカ・QRコード決済)はどの方法が一番お得?

毎年5月になると届く自動車税(種別割)納付通知書。車種によっては10万円を超えることもあるので、少しは得する支払い方法を知りたいところだろう。実は、自動車税はクレカや「nanaco」「WAON」「PayPay」「LINE Pay」「FamiPay」といったキャッシュレス決済にも対応している。そこで今回は、どれが得する自動車税の支払い方法なのか検証してみよう。

自動車税の支払いにキャッシュレス決済が利用できる!

 自動車を所有している人のもとに、毎年5月になると届く自動車税(種別割)納付通知書。軽自動車でも1万円以上、排気量6L超は11万円も納付しないといけないので、少しでも得したいと考えるのが人情だろう。実は自動車税も数年前からクレカ払いが可能となっているが、手数料を330円程度取られてしまうのがネック。ただ納付額によってはクレカ支払いのポイント還元で少しは得する場合もあるようだ。クレカ払いについては『実際に筆者が自動車税をクレカ払いしてみた! 車検が近い人は注意が必要だ!』を参考にしてほしい。次に気になるのが「nanaco」「WAON」「PayPay」「LINE Pay」「FamiPay」といったキャッシュレス決済だろう。果たしてクレカ払いよりも得するのはどれだろうか?

クレカ払いは決済手数料がかかるのがネック。だが、仮に自動車税額が4万5,000円で決済手数料が330円の場合、1%ポイント還元のクレカ払いなら450pt付与されるので、現金払いより120円ほど得することになる

 まず注目したいのが、昔から公共料金の支払いが可能な電子マネー「nanaco(ナナコ)」だ。実はセブン-イレブンでnanacoを使って自動車税を支払ってもポイント還元はないが、事前にセブンカード・プラスでnanacoにチャージした場合は、0.5%のポイントが付与されるのだ。もちろんnanacoで自動車税を支払っても手数料はかからないので、丸々0.5%がお得になる。

(Image:nanaco-net.jp)

nanacoにチャージしてポイントがもらえるクレカは「セブンカード・プラス」のみ。200円で1ptが還元されるので丸ごと0.5%ほど得する

WAONはイオンカードセレクトでチャージすればOK!

 2020年5月4日から、全国のミニストップで自動車税と軽自動車税の納付に対応したばかりの電子マネー「WAON(ワオン)」。イオンカード(WAON一体型)やJMB WAONカードなどでも自動車税の支払いは可能だ。WAONで自動車税を支払ってもポイント還元はないが、事前にイオンカードセレクトでWAONにチャージした場合は、0.5%の「ときめきポイント」がもらえるのでお得。ただし、バーコード番号によっては支払えない場合もあるので注意しよう。

■WAONの対象バーコード番号
※払込票のバーコード番号(91)に続く6ケタの下記のものが対象になる
・548527・548953・548958
・548972・549084・549770
・550107・929170・929185
・929186・929208・929233
・959919・959982

(Image:ministop.co.jp)

WAONカードでも一部の自動車税が支払えるようになった。WAON支払いの対象かどうか、納付書のバーコードをよく確認しよう

(Image:aeon.co.jp)

WAONで支払ってもポイント還元はないが、WAONにイオンカードセレクトでチャージすると、200円で1ptの「ときめきポイント」がもらえるので0.5%還元となる

 QRコード払いの大手「PayPay」でも自動車税の納付は可能。「PayPay」では自動車税の納付に「PayPay請求書払い」が利用でき、納付書のバーコードを読み取ることで支払いができる。2020年5月現在は15県が対象となっており、PayPayボーナス還元は利用状況に応じて0.5~1,5%がもらえる。ただし、4月から「PayPaySTEP」の基本付与分は0.5%。100円以上の決済50回以上で+0.5%、利用額10万円以上で+0.5%が加算される方式に変更されているため、1.5%のポイント還元をもらうのは至難の業。なお、ヤフーカードを支払い方法に設定している場合は、PayPay請求書払いが利用できないこと。PayPay残高にチャージできるのはヤフーカードのみだが、ポイント還元はないこと。さらにPayPay決済では領収書も発行されないので、車検が近い人は注意が必要だ。

■PayPayで支払いが可能な15県
群馬県、茨城県、富山県、石川県、長野県、静岡県、奈良県、鳥取県、岡山県、愛媛県、福岡県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県

(Image:paypay.ne.jp)

PayPayでは「PayPay請求書払い」で自動車税は支払いできるが、対象となるのは15県のみ

(Image:paypay.ne.jp)

PayPayボーナス還元は「PayPaySTEP」で変化する。基本付与分は0.5%で、100円以上の決済50回以上で+0.5%、利用額10万円以上で+0.5%が加算される仕組み。1.5%還元を得るのは難しい

LINE Payはクレカチャージができないのが痛い!

  LINE Payでは「LINE Pay 請求書支払い」によって、自動車税を支払うことができるが、支払えるのは神奈川県、京都府、福岡県など限定的。アプリで「LINE Pay 請求書支払い」を選択するとバーコードリーダーが起動するので、納付書のバーコードを読み込もう。あとは「お支払い」をタップするだけで簡単に支払いができる。支払いはチャージからでLINEポイントは使えないしポイント還元もない。現状LINE Payはクレカチャージができないので、何もポイントがもらえないのが痛い。ただし、「Visa LINE Payクレジットカード」をLINE Payに登録し、チャージ&ペイで支払うとLINEのマイランク制度に準じた1%〜3%のポイント還元がもらえるようになった。詳しくは→こちらを参考にしてほしい。とはいえ、領収書ももらえないで車検が近い人は注意しよう。

(Image:line.me)

LINE Payは公共料金を支払える「請求書支払い」に対応しており、自動車税も支払える。スマホのカメラで納付書のバーコードを読み取ろう

※LINE Payのマイランク制度は2021年4月末で終了されました。現在は一律0.5%ポイント還元となっています。詳しくは→こちらでご確認ください。

 ファミリーマートの「FamiPay(ファミペイ)」も公共料金支払いに対応しており、自動車税の納付が可能。アプリで読みこむ払込票のバーコード番号(91)に続く6ケタの数字によっては、支払えない場合もあるので注意しよう。また、FamiPayで自動車税を納付してもポイント還元はないが、FamiPayにファミマTカードでチャージすることでファミペイボーナスが0.5%もらえるのがメリットだ。

(Image:family.co.jp)

ファミペイアプリで、払込票のバーコード番号(91)に続く6ケタの数字を調べよう。場合によっては支払えないので、事前に確認しておきたい

参照元:「【2020年】自動車税の概要&お得な納付方法 コンビニ×キャッシュレスでポイント還元」【マネーの達人】は→こちら
●nanaco(公式)は→こちら
●ミニストップ「電子マネーWAONで一部の自動車税・軽自動車税がお支払いいただけます!」(公式)は→こちら
●イオンカードセレクト(公式)は→こちら
●PayPay(公式)は→こちら
●LINE Pay(公式)は→こちら
●FamiPay(公式)は→こちら

(※2021/5/3 記事の一部を更新いたしました)

藤原博文
編集・ライター。長年、パソコンやスマホ、サブカル関連雑誌の編集部を渡り歩いてきた編集者。個人的に株式、投資信託、FXなどの投資活動を活発に行っているほか、クレカや電子マネー、スマホ決済アプリなどのポイ活にものめり込み、最近はマネー系の記事も数多く手掛ける。

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