【マイナポイント】21年9月まで延長で今から申し込むならどこがお得?

「マイナンバーカード」取得者がキャッシュレス決済を利用することで、1人最大5,000円(25%)もポイント還元される「マイナポイント」。アナタはもう申し込んだだろうか? 実はマイナポイントは、2021年3月までの予定で4,000万人分の予算が用意されていたが、申し込み者はまだ1,000万人しかいない。そこで政府は2021年9月までマイナポイント制度を延長し、予算も1,000万人分上乗せする方針だ。つまり、マイナポイントは今から申し込んでも十分間に合うのである。そこで今回はマイナポイントの基本と、どのキャッシュレス決済サービスがお得なのか解説する。

マイナポイントは予算増額のうえ21年9月まで延長!

 

 アナタはもう「マイナポイント」に申し込んだだろうか? マイナポイントとは、マイナンバーカードを取得した人がコンビニやスーパーなど日常の買い物でキャッシュレス決済すると、25%(上限5,000円)のポイントが付与されるお得な制度。家族4人なら子どもも含め、最大2万ptももらえるのだ。
 そもそもマイナポイント制度は、2021年3月までの予定で、予算は4,000万人分(2,000億円)が用意されていたが、マイナンバーカードの交付枚数は2021年1月時点で3,076万枚、普及率は24.2%。マイナポイントの申込者数も2021年1月時点で1,120万人にすぎないため、政府は更なるマイナンバーカード普及を目指して、マイナポイント制度を2021年9月まで延長し、予算も1,000万人分(250億円)増やす方針である。
 したがって、マイナバーカードの取得は申し込みから1カ月以上かかるものの、今から申し込めば十分間に合うのである。なお、マイナポイントの詳細については→こちらで確認してほしい。

■マイナポイントの基本
【1】マインバーカード取得者が申し込める
【2】ポイント還元は利用額の25%(上限は1人最大5,000pt)
【3】実施期間は2020年9月〜2021年3月末の予定 
※2021年9月まで延長され、予算も1,000万人分(250億円)追加される方針
【4】ポイント還元を受けるにはキャッシュレス決済事業者をひとつだけ選ぶ必要あり
【5】キャッシュレスの申し込みは、スマホ、パソコン、コンビニのマルチコピー機、セブン銀行ATM、郵便局やみずほ銀行、役所などに設置された専用機などで可能

まずは、マイナンバーカードを取得しよう。ナイナンバー通知カードと顔写真があれば、役所に行かなくても申し込みは可能。ただし、交付までには1カ月以上かかる

 マイナポイントを申し込むにはマイナンバーカードの取得が必須だが、マイナンバー通知カードと顔写真があれば、役所に行かなくても取得できる。申請方法については→こちらで確認してほしいが、申請から交付までは1カ月以上かかるので、まずは取り急ぎマイナンバーカードの申請を行おう。
 マイナンバーカードを取得したら、自分が利用したいキャッシュレス決済サービスをひとつだけ決めて申し込むことになる。おサイフケータイ対応のスマホを持っていればその場で申し込めるが、対応スマホを持っていない場合は、セブン銀行ATMやローソンのマルチコピー機、みずほ銀行や郵便局、役所、携帯電話ショップなどに設置された「マイナポイント手続きスポット」で申し込みが可能となっている。マイナポイントの申し込み方法は→こちらを参考にしてほしい。
 ただし、申し込み特典でポイントを上乗せしてくれるキャッシュレス決済事業者もあるので、どの事業者に申し込むかはじっくり検討したい。

■マイナポイント申し込みの手順
【1】マイナンバーカードを取得する
※申し込みから取得まで1カ月以上かかる
【2】申し込むキャッシュレス決済事業者を決めて申し込み手続きをする
※普段使っているものから選ぶほうが無難
※楽天ペイ・楽天カードはスマホでしか申し込めない
【3】実際に2万円分チャージしたり決済して最大5,000ptを獲得できる
※マイナポイントが即日付与されない事業者もある
※もらったマイナポイントの期限が短かかったり、自分で手続きしないともらえない場合もある

マイナポイントは、おサイフケータイ対応のスマホならマイナポイントアプリをインストールすることで、その場ですぐ申し込める

スマホがおサイフケータイに非対応の場合は、コンビニのマルチコピーやセブン銀行ATM、郵便局などに設置された端末などで申し込みができる(写真はセブン銀行ATM)

 マイナンバーカードを取得したら、キャッシュレス決済事業者をひとつだけ決めて申し込むことになるが、キャッシュレス決済事業者によっては、申し込み特典を別にもらえる場合がある。たとえば、「WAON」は最大2,000pt、「au PAY」「Suica」「d払い」などは最大1,000ptが上乗せされるのだ。どうせなら、お得なキャッシュレス決済事業者に申し込みたいところだろう。とはいえ、マイナポイントは2万円チャージしたり決済することで最大5000ptもらえる仕組みなので、申し込み特典だけに注目して、普段使わないキャッシュレス決済事業者を選ぶのはおすすめできない。
 また、2万円チャージして即日ポイントが付与される場合もあれば、付与までに時間がかかる事業者があること。付与されたポイントの利用期限が極端に短い事業者があるので、ポイントの付与方法や期限もしっかりチェックしておきたい。いずれにせよ、キャッシュレス決済事業者は、一度選ぶとあとから変更することができないので、くれぐれも慎重に選ぶようにしよう。

(Image:campaign.merpay.com)

「メルペイ」は、申し込み特典で1,000ptもらえるが、フリマアプリの「メルカリ」で本人確認を完了してから、買い物をすることでマイナポイントが付与される仕組み。しかも、付与されたポイントの有効期限は120日しかないのだ

(Image:jr-odekake.net)

JR西日本の交通系電子マネー「ICOCA」は申し込み特典で1,000pt上乗せされるが、ポイントが付与されるのは2021年4月下旬の予定。また、チャージ額が2万円に達しないとマイナポイントが付与されず、ポイントは2万円に達した翌月下旬に付与される。ちなみに、首都圏の交通系ICカード「PASMO」も、チャージ額が2万円に達した時点でマイナポイントが付与される方式である

「楽天Edy」「nanaco」「WAON」などの電子マネー系は、自分で付与されたマイナポイントを受け取る作業をしないもらえないので要注意!(写真は楽天EdyのマイナポイントをFamiポートで受け取るときの画面)

 

申し込み特典がお得なのはイオン系の「WAON」!

 それでは、申し込み特典がお得なキャッシュレス決済事業者を確認しよう。まず、もっともお得なのは、全国のイオン系列店で使える電子マネー「WAON」だ。申し込みポイントが2,000ptも追加され、2万円チャージすれば一気に7,000ptを確保できる。ただし、マイナポイントの受け取りは自分で行う必要がある点は注意したい。
 第2位は「ゆうちょPay」。申し込みにはゆうちょ銀行の口座が必要になるが、申し込み特典で1,500ptももらえる。ゆうちょPayはコンビニやスーパーでも使えるほか、郵便局の送料などの支払でも利用可能。注意したいのは、一気チャージすることはできず、決済毎にポイントが付与される点だ。
 第3位はJR東日本の「Suica」。申し込み特典で1,000ptがプラスされるので、JR東日本エリアの人におすすめ。申し込みにはJR東日本のポイントサービス「JRE POINT」のIDが必要になる。 
 第4位はドコモのスマホ決済サービスの「d払い」で、申し込み特典により1,000ptが追加される。d払いは使えるお店が多く、チャージか買い物で即時マイナポイントが付与されるので使いやすい。
 第5位はKDDI系の「au PAY/au PAYカード」。「au PAY」と「au PAYカード」はauユーザーでなくても利用可能。au PAYのチャージ毎にマイナポイントが即時付与される。2万円チャージすると一気に5,000ptが付与されるほか、利用店舗も多くポイントの有効期限もないのでおすすめ。
 第6位は「LINE Pay」。2021年2月21日までのキャンペーン期間中にマイナポイントでLINE Payを登録すると、10%オフ特典クーポン(上限2,500円分×2枚=5,000円分)が付与される。

(Image:waon.net)

イオン系列で幅広く利用できる電子マネー「WAON」は、申し込み特典で2,000ptももらえるのが魅力。付与されたポイントに期限はないが、自分で手続きをしないとマイナポイントがもらえない点は注意したい

(Image:linepay.line.me)

「LINE Pay」は期間限定キャンペーンを繰り返し行っているが、2021年2月21日までは、申し込み特典として10%オフクーポン(上限5,000円分)がもらえる。LINE Payユーザーならかなりお得だろう

 

●総務省「マイナポイント」(公式)は→こちら
●WAON「マイナポイント」は→こちら
●ゆうちょ銀行「ちうちょPay」は→こちら
●JR東日本「Suica」は→こちら
●NTTドコモ「d払い」は→こちら
●KDDI「au PAY/au PAYカード」は→こちら
●LINE「LINE Pay」は→こちら

文=藤原博文/フリーライター

関連記事

TOPICS
マネー最新記事

RANKINGランキング

6:00更新