今や大手銀行の普通預金金利はわずか0.001%と史上最低だが、それでも、やはりリスクのある株や投資信託をいきなり始める勇気はない……。そんな慎重派のアナタに注目してほしいのが、“Pontaポイントが勝手に増える”と話題のau PAY「ポイント運用」だ。そこで今回は、実際に筆者がau PAYでもらったPontaポイントがどのくらい増えるか検証してみたいと思う。約7カ月運用した結果は意外なものであった!
Pontaポイントが増えるau PAYの「ポイント運用」って何?
現在、大手銀行の金利は0.001%と史上最低水準だ。これは、100万円を預けても1年後にもらえる利息はたったの10円(税引き後は約8円)しかないことを意味する。だからといって、元本保証のない株や投資信託といった投資に手を出すのも怖い……、なんて考えているアナタに紹介したいのが、au PAYの「ポイント運用」である。
au(KDDI)が提供するスマホ決済サービス「au PAY」は、決済するごとにPontaポイントが貯まるシステム。2021年7月現在は、ローソンで常に3%ポイント還元されるほか、「たぬきの大恩返し夏」キャンペーンでは10%もポイント還元されるので、筆者もよくたばこを買うのに利用している。
また、au PAYは公式クレカの「au PAY カード」で残高チャージしておき、買い物の前にPontaカードを提示したうえでau PAYで支払うと、ポイントの3重取りができてとってもお得。詳しくは→こちらで確認してほしいが、au PAYの「ポイント運用」は、このPontaポイントで投資体験ができるというものだ。これなら、現金と違い万一損失が出てもさほど痛くはないだろう。もちろん、わざわざ証券会社の口座を開く必要もなく、ゲーム感覚で手軽に始められるので、本格的な投資を現金で始める前の予行練習にもなる。au PAYによれば、この「ポイント運用」利用者は100万人を突破。2019年4月のサービス開始以来30.59%もの運用利益があり、97.6%のユーザーが利益を出しているという。そこで今回は、実際に筆者がau PAYの「ポイント運用」を7カ月間やってみたぞ。その結果やいかに?!
こまめにポイントを追加するも運用益は最大2.5%止まり!
au PAYの「ポイント運用」はPontaポイントを預けるだけでOK。過去2年で18.14%の運用利益を出している「auアセットマネジメントauスマートプライム(高成長)」に連動しているので、あとはPontaポイントが増えるのを待つだけだ。
筆者は、2021年1月からau PAYの「ポイント運用」を300ptからスタート。その後も、少しずつポイントを追加して現在は累計2,900ptに。その間、一時期は2.5%程度の運用益が出ていたが、7カ月経過した現在の運用益は残念ながら0.55%と低迷している。
実は筆者は、同時期にPayPayや楽天ペイでも「ポイント運用」を実践しており、8〜12%もの利益を上げていた。楽天ペイの「ポイント運用」結果は→こちら、PayPayの「ボーナス運用」の結果は→こちらで確認してほしいが、ついau PAYでも同様の結果を期待してしまったため、引き出しのタイミングを逸してしまった格好だ。とはいえ、銀行の普通預金金利に比べれば2〜3%もの運用益は立派なものだろう。無理に10%以上の利益を追求せずに、ほどほどのところで利確(引き出し)しておくようにしたい。
いかがだろうか? 筆者がau PAYの「ポイント運用」を7カ月やった結果は0.55%という期待外れの結果であった。たまたま今回は運が悪かっただけかもしれないし、半年先の運用益がどうなっているかは誰にも分からないが、それが投資の醍醐味なのである。いずれにせよ、もらったPontaポイントで手軽に投資体験できるのは、投資未経験者にとってはいいことだと思う。もし、本格的に投資がしたくなったら、auカブコム証券に口座を開設して、Pontaポイントで投資信託が買える「ポイント投資」にチャレンジするのもアリだろう。こちらは、スマホから申し込めば10分ほどで手続きできる。もちろん、投資はあくまでも自己責任で!
●au PAY「au PAYポイント運用」(公式)は→こちら