企業向けSNSマーケティング支援をしているテテマーチ株式会社が2021年12月~2022年1月に、3回目となる企業のInstagramの活用実態に関するアンケート調査を行った。1回目は2020年3月、2回目は2021年2月に行っているのだが、この2年ほどの間に、企業がInstagramの運用にかける予算が増加傾向にあることがわかった。
企業に活用されているInstagram その魅力は一体どこにあるのか
テテマーチ株式会社が2020年3月と2021年12月に行った企業のInstagramの予算額のアンケート結果を比較すると、「1万円未満」と「1~5万円」の枠はどちらも減少しているのだが、それ以外の枠では増加しており、今まで数万円の予算しかつけていなかった企業が、増額したことのあらわれとみられる。
昨年Facebookから名称を変えた、Metaの傘下であるInstagram。若者はFacebookやInstagram離れが進んでいるとの話も聞くが、このアンケート結果を見ると企業はInstagramの価値が落ちていないどころか、むしろ増加していると捉えているようだ。
最近では、ネットで飲食店や宿泊施設などを探すより、Instagramで探す人も増えてきている。
投稿者の他のアップ内容を見れば、その人物の好みや価値基準がみえてくるので、「この人はとりあえず“映え”そうなものばかり取り上げているな」とか、「ラーメン屋ばかり辛口評価していて参考になる」など、利用者の情報リテラシーが高くなってきているのかもしれない。
Instagramを企業はどのように活用しているのか 興味のある企業のインスタをのぞいてみよう!
では、Instagramの活用方法のアンケートだが、8割近くの企業がやっていることは「新規顧客との接点づくり」、約7割が「ブランディング」、6割弱が「ファンとのコミュニケーション」というのが上位3つの結果だった。顧客との接点やコミュニケーションは、個人とダイレクトにつながることができて、企業からしたら情報を得るのに有効な手段だろう。
企業が広告塔として声をかけるのは1万人以上のフォロワーがあるユーザーと言われるが、そういったユーザー何人かに協力を仰ぐことができれば、一気に認知度を上げることができるのもInstagramの強みだろう。従来なら顧客の感想や意見を聞くのに、アンケートを実施するのが一般的だったかと思うが、Instagramでそれらを吸い上げられるようになったとの企業の声があがっている。
大手企業も積極的に活用していて、お気に入りの企業をフォローしている人も多いだろう。自社の製品紹介だけではなく、たとえばプレステのアカウントには“ゲーム飯”というゲームの世界のご飯を実際に作るという内容で、バイオハザードのベイカー家の臓物鍋レシピが紹介されている。
こんな茶目っ気のある投稿でファンのハートをわしづかみにしている企業がたくさんあるので、気になる企業のアカウントをのぞいてみてはどうだろう。
出典元:テテマーチは→こちら
※サムネイル画像(Image:Saitee / Shutterstock.com)