【マイナポイント・マイナンバーカード】よくあるトラブル事例とその解決方法!

「マイナンバーカード」所有者だけが受けられる25%還元「マイナポイント」。急遽、マイナポイントをもらうためにマイナンバーカードを申し込んだ人も多いだろう。だが、マイナポイントの申し込みは複雑で意外とトラブルが多いのだ。そこで今回は、マイナンバーカードやマイナポイントに関するトラブルの事例とその解決方法を紹介しよう。

まずは、マイナポイント申し込みの手順を確認しよう!

2020年9月からスタートする「マイナポイント」。だが、マイナポイントをもらう手順は複雑でわかりにくいため、トラブルも頻発している。そこで、今回は実際にマイナポイントの申し込みまで終えた筆者が、マイナポイントでありがちなトラブル事例と、その解決方法を紹介する。その前に、マイナポイントの申し込みの流れを確認しておこう。

【1】マイナポイントは、マイナンバーカードを持っている人しか受けられないサービスである。これからマイナンバーカードを取得する人は、『今さら聞けない! マイナンバー通知カードからマイナンバーカードの新規申請、写真の撮り方などを参考にして申し込もう。取得には1カ月ほどかかるが、9月スタートなので今からでもまだ間に合うはずだ。。

【2】マイナンバーカードを取得したら、マイナポイントの予約を行う。予約と言っても、実際にはスマホやパソコンなどで“マイキーIDを取得”することで、スマホを使う場合は『25%還元マイナポイント予約に必要な「マイキーID」をスマホ(iPhone・Android)で取得する方法』を、パソコンを使うなら『25%還元マイナポイント予約に必要な「マイキーID」をパソコンで取得する方法を見ながら作業しよう。

【3】マイナポイントの予約(マイキーIDの取得)が終わったら、実際に利用するキャッシュレス決済サービス(以下事業者)の申し込みを行うことになる。マイナポイントで利用できる事業者は限定されているので、『【最新版】「マイナポイント」申し込み特典やポイント付与条件がいいのは結局どれ?を参考に、事業者をひとつだけ選んで申し込もう。これで準備は完了だ。あとは、9月になってから申し込んだ決済サービスを利用(チャージや決済)することで25%還元(2万円の利用で最大5,000pt)が受けられるのである。

(Image:mynumbercard.point.soumu.go.jp)

マイナポイントをもらうには3つのステップがある。【1】マイナンバーカードを取得。【2】マイナポイントを予約(マイキーIDの取得)。【3】マイナポイントの申込(事業者の選択)。ここまで完了したら、あとは2020年9月1日~2021年3月31日までの間、申し込んだ決済サービスを利用して、チャージや買い物をすることで、25%還元が受けられる

マイナンバーカードのスキャンと暗証番号の間違いに注意!

マイキーIDの取得でありがちなトラブルは、まず、スマホがマイナンバーカードの読み込みに対応していないこと。iPhoneなら「7」以降、AndroidはNFC対応でマイナンバーカードの読み込みに対応する一部の機種でないとダメ。スマホの対応機種はこちらのPDFで確認してみよう。また、パソコンのICカードリーダーもマイナンバーカードのセキュリティに対応する機種でないと利用できない。対応機種はこちらのPDFで確認できる。また、「マイナポイント」アプリでエラーが出る場合は「JPKI利用者ソフト」をインストールすることで解決する場合がある。

筆者はスマホもパソコンも使えなかったので、友だちのiPhone Xを借りて家族3人分のマイキーIDを取得している。もし、それも難しい場合はマイナポイント手続きスポット(役所の担当窓口・郵便局・コンビニのマルチコピー機・携帯ショップなど)に出向いてマイキーIDを取得することも可能だ。

そして、もっとも多いトラブルが、スマホ利用時にマイナンバーカードを読み取れないこと。これはカードのかざし方がよくないことが主な原因で、筆者も何度か経験している。暗証番号を入力する前に机にカードを置き、表示されている図のようにスマホとピッタリくっつけて、動かさないのがポイント。対応機種でもなぜか読み込めないことがあるので何度か試した方がよい。ちなみに、Androidスマホは「NFC」がオフになっているために読み込めない場合も多いので、事前に確認しておこう。ただし、カードのスキャンを何度も繰り返しているうちに、数字4桁の暗証番号を3回以上間違えてロックされてしまうことがある。この場合は『マイナンバーカードの暗証番号を3回間違えてロックされた! どうすればいい!?のように、役所でロックの解除手続きを行うことになるので、くれぐれも暗証番号の入力は慎重に行おう。

(Image:mynumbercard.point.soumu.go.jp)

マイナポイントの予約・申込はNFC対応スマホかICカードリーダーのあるパソコンで可能。いずれも用意できない人は、役場の窓口、郵便局、コンビニのマルチコピー機、携帯ショップなどのマイナポイント手続きスポットでも手続きできる

写真のように、対応スマホにマイナンバーカードを密着させてスキャンさせるが、意外と読み込めないことが多い。カードを机の上(金属製はNG)に置いて、あまり動かさないようにして何度かチャレンジしてみよう。ちなみに、時間をおいて翌日やってみたり、スマホのカバーを外すことで読み込める場合もある

マイナンバーカードが読み込めないと、何度も数字4桁の暗証番号を入力することになるが、これを3回以上間違えてしまうとロックされてしまう。もし、ロックされると役所に出向いてロック解除してもらうしかないので要注意!

対応スマホなのに「マイナポイント」アプリでエラーが出る場合は、「JPKI利用者ソフト」をインストールすることで解決する場合がある

とくにAndroidスマホの場合は「NFC」をオフにしているためにマイナンバーカードが読み込めない場合も多い。作業を始める前に確認しておこう

事業者ごとにポイントの付与条件や申込特典が違う!

マイナポイントでは事業者をひとつしか選択できない。すでに118の事業者が参加しているものの、7月2日時点では50の事業者しか申し込みできない状態だ。なかには9月1日から申し込みを開始する予定の事業者もあるので、絶対に使いたい事業者が決まっているなら、焦らず9月まで待とう。また、事業者によっては事前に会員登録しておくなど、下準備が必要になることがある。

事業者を選ぶときはポイントの付与条件に注意したい。決済ごとに25%還元される決済サービスでは、2021年3月までに決済金額が2万円に達せず5,000ptを満額もらえない場合もある。これに対しチャージ対応の事業者なら、一気に2万円チャージすれば確実に満額5,000ptをもらえるのだ。また、7月以降、事業者が独自にマイナポイント申込キャンペーンを実施しており、なかには10%(2,000pt)を上乗せしてくれる事業者もある。どうせならお得な事業者を選びたいところだ。

なお、マイナポイントの申込については、『7月1日開始の「マイナポイント」実際に決済サービスを選択して申し込んでみた!を参考に行ってほしい。ここでもマイナンバーカードと暗証番号、事業者の会員情報などが必要になるので、必要なものをすべて準備してから申し込み作業を行おう。

最後に注意したいのは「マイナポイントは9月からスタートする」こと。7月中に決済サービスの申し込みをして、すぐにチャージや決済してもマイナポイントはもらえないぞ。9月になるまで待とう。なお、実際に決済サービスを利用するときにマイナンバーカードを所持している必要はない。

たとえば「Suica(スイカ)」で申し込む場合は、事前に「JRE POINT」にWeb登録しておき、JRE POINT交換番号を入力する必要がある(左写真)。「マイナポイントの申込が完了しました。」と表示されれば準備は完了!(右写真)。9月以降に2万円をチャージすればよい

(Image:waon.net)

7月から、マイナポイントの申込でポイントが上乗せされるキャンペーンを実施している事業は多い。たとえば、イオン系で利用できる「WAON」は10%(2,000pt)が上乗せされ最大35%(7,000pt)ももらえる。ちなみに、「マイナポイント」というポイントは存在しない。各事業者が普段から利用しているポイントが付与される。たとえば、WAONに申し込めばWAONポイントがもらえるのだ

●マイナンバーカードでマイナポイント「マイナポイント手続きスポット」(公式)は→こちら
●マイナンバーカードでマイナポイント「対象となるキャッシュレス決済サービス検索」(公式)は→こちら
●「JPKI利用者ソフト」(Android)は→こちら
●「JPKI利用者ソフト」(iPhone)は→こちら

文=藤原博文/フリーライター

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