言葉は生きている。普段は意識していないが、現代では誰も「チョベリグ!」や「しもしも~?」と言っていないことからわかるように、一つの言語のなかであっても、生まれてくる言葉があれば、消えていく言葉もあるのだ。
そして、言葉の移ろいを如実に表現するものといえば、なんといっても辞典である。今回はけんたろ@kenlife202010さんがXで紹介でしている、「最近国語辞典から消えた言葉と、加わった言葉」を中心に確認していこう。
最近国語辞典から消えた言葉と加わった言葉をまとめました。 pic.twitter.com/MROvte7Y7W
— けんたろ (@kenlife202010) January 23, 2024
消えた言葉がわかれば、昭和生まれ確定!?
けんたろ@kenlife202010さんがはじめに紹介している「国語辞典から消えた言葉」の筆頭に、「ミニディスク(MD)」という懐かしの言葉があることに、驚いた人も多いのではないだろうか。働き世代のわれわれが中学や高校に通っていたころ、CD以上に持ち運びが簡単な新しい音楽視聴の形として登場したのが、MDだった。
誰もがソニーのMDプレイヤ―を制服のポケットに入れ、有線イヤホンで音楽を聴きながら通学していたあの時代が懐かしい。思い思いに好きな曲を寄せ集めて録音した、あのカラフルに透き通った懐かしのMDは、たしかにAppleからiPodが登場して以降、長らくお世話になっていない。
そうか、MDは過去の遺産になってしまったのか……とぼやいていると、けんたろ@kenlife202010さんの投稿に対するリプライとして、「消えた言葉ほとんど知りませんでした」とのコメントが寄せられていた。初代のiPodが登場したのは、2001年のこと。21世紀生まれはMDを知らないということなのか。ああ、恐ろしい時代の流れ。20年程度で栄枯盛衰の運命なのだろうか。
他にも、けんたろ@kenlife202010さんの投稿に添えられた画像では赤色部分に消えた言葉が多数記されているので、昭和を懐かしみたい方は必見だ。
反対に、加わった言葉がわからないのも昭和生まれ?
そして、昭和の言葉にとって代わって国語辞典に掲載されるようになったのが、けんたろ@kenlife202010さんの投稿で青色部分に書かれている言葉たちだ。一番はじめに登場する「ぴえん」のインパクトが強すぎて唖然としてしまうが、その他にも昭和生まれのわれわれが「見たことはあるような気がするけれど、使ったことはない」という言葉が羅列されている。
最近の流行語がわからないということに少し焦りを感じるものの、われわれのように正しい使い方を理解できていない昭和生まれがいるからこそ、辞書に紹介されているともいえる。若者言葉の使い方に迷ったとしても、令和の国語辞典を引けば大丈夫だと思えば、少し安心だ。
けんたろ@kenlife202010さんのポストに対してコメント欄でも寄せられている意見ではあるが、「時代が変わると言葉も変わる」、「最新の国語辞典で時代がわかる」傾向にある。また加わった言葉を見ていると「カタカナ語が多い」という点に気付いた方もおり、四半世紀前よりも国際化が進んでいることの表れとも見て取れる。
また「消えた言葉に思い入れがある」、「昭和のノスタルジーを感じる」という声が寄せられる一方で、「今回加わった言葉も、20年後には消えているのだろうか」と、早くも次の20年に想いをはせている人もいて面白い。皆さんも青春の思い出にエモさを感じつつ、令和の新語をけんたろ@kenlife202010さんのポストから学んでみよう。
※サムネイル画像(Image:「けんたろ(@kenlife202010)」さん提供)