KDDIの「povo2.0」が5月27日、新たに他社の最新スマホ2機種を対応端末に認定した。つい先日、楽天モバイルのオリジナル端末を追加して、“0円プラン”を求めるユーザーたちの注目を集めたのは記憶に新しい。次々とライバル機種を追加して、一気にシェア拡大の攻勢を仕掛けるpovoの最新情報をお伝えしていきたい。
povoが他社の最新端末を「対応端末」認定!
povoの申し込み数は楽天モバイルの“0円終了”後、前月比2.5倍以上の伸びを見せ、その勢いが止まらない
povoの5月27日の発表によると、新たにサムスンとシャオミの最新端末がpovoの対応端末(動作確認端末)に加わったという。今回、追加されたのは5月27日発売の「Galaxy A53 5G」と、30日に発売されたばかりの「Redmi Note11 Pro 5G」という最新の2機種だ。
つい先日、追加した楽天モバイルのオリジナル端末「Rakuten BIG s」「 Rakuten Hand 5G」 にとどまらず、さらにライバルの発売する最新機種を次々に追加することで「うちでも使えますよ。だからpovoに移ってきませんか」というアピールの本気度合いが伝わってくる。
povoといえば、月額基本料金が0円でユーザーのニーズに応じてデータ容量をトッピングできるシステムが真っ先に人気の理由に挙げられる。これに他社の最新端末を対応端末に認定していくとは、まさにpovoがここで一気に攻勢を仕掛けたとみる人も多いのではないだろうか。
5月13日の楽天モバイルの“0円終了”発表後、受け皿となるべく壮絶な“0円プラン合戦”が日々繰り広げられてきた。たった2週間で、今回のpovoやソフトバンクの「LINEMO」のスマホプラン・ミニプランなどで新たなキャンペーン合戦が展開して、ユーザー達はどこで手を打てばよいのか迷うほどの活況ぶりだ。
ネット上からも「4回線使用中。整理しなきゃ。欲しい端末がいっぱいあるし…」「Galaxyまで追加!」「ライバルもアリとはうれしい」などpovoがドンドン追加認定する最新端末に、歓迎の声が続出。「店頭に行かなくて済むんだね」といった、povoのオンラインで契約手続きが完了する手軽さを評価する意見も聞こえてきた。
カッコウが他の鳥の巣に卵を産み付けて種の存続と繁栄を願うかのように、ライバルサービスの機種もどんどん対応端末に追加することで、勢力を拡大していくpovoの戦略は非常に巧みだといえるだろう。いよいよ、加速する楽天モバイルからの乗り換え先の陣取り合戦。“0円終了”となる6月末に向けて、今後の各社のシェアの変遷にも要注目だ。
●povo2.0の対応端末に「 Galaxy A53 5G」「Redmi Note 11 Pro 5G」を追加【povo】