楽天モバイルが、5月13日に「6月末で『1GBまで0円』プランを廃止する」と発表した。人気の格安プランでユーザーを集めてきた楽天モバイルだが、その終了に伴いユーザーの大量流出は免れないようだ。
今回は、楽天モバイルの0円プラン廃止に対するユーザーの反応や、具体的に検討している乗り換え先などが明らかになった調査についてお伝えしていきたい。
楽天モバイル、0円廃止に「イヤ!」が約8割
通信費・家計見直しサイトの「Soldi(ソルディ)」は5月18~20日にかけて、楽天モバイルユーザー441名を対象に「楽天モバイルの0円廃止に関する意識調査」を実施した。
まず、実際に0円で利用していたユーザーは一体どのくらいいるのだろうか。0円ユーザーとなっていたのは、月のデータ通信量が1GB未満である場合だが、調査では全体の55.8%のユーザーが「1GB未満」に該当。ついで「1GB以上3GB未満」が15%、「3GB以上20GB未満」が13.6%となり、0円ユーザーがもっとも多数派となった。0円ユーザーの多くは「1GB未満は0円の料金プランに魅力を感じて契約した」と回答しており、しっかり通信量を守り計画的に利用していたようだ。
0円という価格にこだわってきたユーザーにとって、今回の発表が無視できないものなのは明らかだ。「0円廃止を嫌だと思う」割合はユーザー全体で77.5%と約8割に迫り、0円ユーザーに限れば90%を超える結果だった。加えて、0円ユーザーの3人に2人は乗り換えを検討していることも明らかとなっている。
乗り換え先も、やっぱり0円!
乗り換え先の候補として挙がっている中で、43.2%と断トツの支持を集めたのがKDDIの「povo」だ。理由は「基本料金が0円から選べるから」「料金が安いから」「自分に合ったサービスの組み合わせができるから」など、基本料金を0円としユーザーが自らの使い方に合わせた、サービス内容を組み合わせていくpovoのシステムに魅力を感じているという。0円に惹かれていたユーザーは、やはり0円を求めて乗り換える人が多いということだろう。
povoにつぐ乗り換え検討先として、2位には「OCN モバイル ONE」(17.4%)、3位に「ワイモバイル」(16.2%)が続いた。調査時点でソフトバンクの「LINEMO」は6位にとどまっているが、LINEMOは先日5月20日にポイント還元によるミニプランの「実質0円プラン」を発表。26日にはスマホプランでも、12,000円相当のポイントを付与するキャンペーンを5月31日まで実施するとも発表している。おそらく、こちらも相当量のユーザーを獲得することになりそうだ。
楽天モバイルの0円ユーザーの争奪戦の勝者はどこになるのだろうか。今後の展開にも注目していきたい。
出典元:楽天モバイルの0円ユーザーの約7割が解約を検討中 乗り換え先の1番人気は「povo」 「0円廃止」について楽天モバイルユーザーの本音を「Soldi」が大調査【Soldi】