ドコモの新プラン「ahamo」で、6月9日から新オプション「ahamo大盛り」がスタートする。月額1,980円(税込、以下同)で80GBを追加できる“大容量”路線の登場は、「楽天モバイル」の“0円廃止”の発表以降、同じ新プランの「povo」や「LINEMO」が“無料”路線でユーザーを獲得する中で、存在感を示すことができるだろうか。今回はahamo大盛りオプションについてお伝えしていきたい。
ドコモが100GB使える“ahamo大盛り”を6月9日スタート
ahamoの新オプション“ahamo大盛り”がいよいよ6月9日10時にスタートを迎える。基本プラン20GBに80GB月額1,980円の大盛りオプションを加えることで、月100GBもの大容量を月額4,950円で使えるようになるという。
新オプションの提供開始前日の6月8日23時59分までにエントリーを完了し、8月1日までに大盛りオプションを利用すると、期間や用途は限定ながら、dポイントが2,000ptも付与される「先行エントリーキャンペーン」も展開している。
ahamoはデータ通信量20GBに5分以内の国内通話料が無料で付いて月額2,970円というお値打ちプランが好評をもって受け入れられ、2022年3月時点のユーザー数は300万人に達している勢いだ。“大容量化路線”を全面に出したahamoの新オプションは、盛況な“無料”路線に切り込んでいけるだろうか。
楽天モバイルの“0円廃止”で一気に流動的になったユーザーを獲得しようと、povoやLINEMOが“無料・実質無料”のプランを次々に発表してきたものの、これらはもともと0円プランを利用してきた小容量ユーザーがターゲットのプランであった。
今回のahamoの新オプションは、これまで静観してきたギガ大容量ユーザーにとって、またとない朗報といえるのではないだろうか。あくまでも“オプション”機能であるため、使用予定に合わせて月ごとに“大盛り”を設定できるメリットがある。月額4,950円で100GBまで使用できることでテザリングも可能で、ポケット型Wi-Fiを別途契約してきたユーザーの流入も見込めるであろう。
楽天モバイルの“0円廃止”発表後に賑わいを見せている小容量の“無料”路線ではなく、(以前から決まっていた路線とはいえ)100GBの大容量で一気に勝負に出たといえるのではないだろうか。ahamoの“大容量”路線は存在感を示すことができるのか。ユーザーはどのような反応をするだろうか。もしかすると、小容量でしのぎを削る2サービスの中からも“大容量派”が乗り換える…なんて可能性もないとはいえないだろう。
白熱する携帯電話業界のシェアの推移から、まだまだ目が離せなくなりそうだ。
●ドコモ、ahamo大盛りを6月9日に提供開始【ahamo】
※サムネイル画像(Image:Natee Meepian / Shutterstock.com)