必要なくなったものを捨てずに売ったり、掘り出し物を安く買えたりすると言ったメリットから、フリマアプリを利用する人が多くなり、ここ数年で一気に世の中に浸透し、使いはじめた人も少なくないことだろう。新品を見ても「中古だといくらするだろう?」と検索する人も多くなったはずだ。
今回は、メルカリの利用者を対象としたネット調査の結果からお伝えしていきたい。
物価上昇対策としてメルカリで「服」を買う人が増える?
株式会社メルカリは4月15日、自身の運営するフリマアプリ「メルカリ」の利用者47,092人を対象として実施した「物価上昇に伴う生活防衛」に関する調査の結果を発表している。物価の上昇によって、現在の消費者の購買意欲がどのようになっているかを明らかにした。
「物価上昇対策で『メルカリ』購入が増える商品」ランキングでは、3位は「書籍・漫画」で9,256票、2位「化粧品・コスメ」で9,444票、そして1位は「服」で15,394票を獲得する結果となった。2位化粧品・コスメから7位「野菜」(8,478票)まで、1,000票以内に収まっている中で、断トツの得票数を獲得している服は、それだけ「それ新品じゃなくてもいいんじゃない」と考える層が広がっていることがあらためて確認できた。
売る前提”購入ランキングでも「服」が1位で二冠達成!
そして「“将来売る前提”でお買い物している商品」のランキングは、4位「おもちゃ・ホビーグッズ」(10,567票)、3位「バッグ」(10,624票)と、第4位の段階で1万票を超える大混戦。
2位には、前述の「メルカリ購入が増える商品」ランキングでも3位だった「書籍・漫画」がランクイン。得票数は13,434票だった。フリマアプリで購入する頻度が増えるとともに、「読んだあとに売る」ことを考えて購入している人も多いようだ。「漫画好きの人の部屋にはたくさんの漫画が揃っている」という時代はもはや過去の話になりつつあるのかもしれない。
そして1位に選ばれたのが「服」だ。19,595票を獲得し、「メルカリ購入が増える商品」ランキングとともに二冠を達成する結果となった。極端なお金持ちのエピソードでたまに耳にする「一度着た服はもう着ない」というほどではないだろうが、何度か着まわしてあまりしっくりこなかった服やシーズンが終わった服をサッと手放す、という人が増えてきているのだろうか。
たしかに積極的に手放していく人であればクローゼットの大きさもほどほどで十分。住宅選びの際にも収納が小さくて済む分、間取りや立地なども充実させることができ、一石二鳥の考え方とも言えそうだ。
メルカリが2020年9月に実施した調査では、メルカリ利用者の44.5%は新品購入の際に「リセールバリューを考える」と回答している。これからの時代は、そうした考え方がさらにメジャーになっていくのかもしれない。
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