「QRコード決済」利用率57%で電子マネー決済を上回ると判明!

キャッシュレス決済と言えば、一番に思いつくのは「クレジットカード決済」だろうか。いや、最近は「FeliCa型電子マネー」でしょうとか、「QRコード決済」に決まっているでしょうなど、いろいろと聞こえてきそうだ。株式会社インフキュリオンが「決済動向2022年4月調査」を実施したところ、ついに「QRコード決済」が「FeliCa型電子マネー」の利用率を上回り、「クレジットカード決済」につぐ2位にせまっていることが判明した。

今回は、そのようなキャッシュレス決済のトレンドの変化についてお伝えしていきたい。

QRコード決済、ついに電子マネー決済を超えて、1位のクレジットカード決済に追いつけるか

株式会社インフキュリオンは4月、16~69歳の男女20,000人を対象とした大規模なアンケート調査「決済動向2022年4月調査」を実施。5月25日にその結果を発表した。

「各カテゴリーのうちいずれかのサービスを『利用している』と回答した割合」(​「株式会社インフキュリオン」調べ)

その内容によれば、最も利用率が高かったキャッシュレス決済サービスは「クレジットカード決済」で77%だった。そして2位には近年右肩上がりで増加し、今回も57%に伸ばした「QRコード決済」、前回調査では2位だった「FeliCa型電子マネー」は、微減で56%となったことで3位に転落している。QRコード決済がFeliCa型電子マネーの順位を上回るのは初のことだという。

飛ぶ鳥を落とす勢いで浸透していくQRコード決済の勢いを見ると、長らく1位の座に君臨している「クレジットカード決済」を追い越すことも夢ではないのかもしれない。

コンビニやドラッグストアでの利用率が高いQRコード決済は、今後もシェア拡大しそう

「個別キャッシュレスサービス利用率と直近2年間の増減」この表を見ると、キャッシュレス決済と言ってもこれだけの選択肢があったのかと驚かされる(​「株式会社インフキュリオン」調べ)

個別ブランドの利用率を見てみると、1位は「楽天カード」、2位は「PayPay」、3位が「交通系ICカード」となっており、キャッシュレス決済業界でも楽天経済圏とPayPay経済圏の熱いバトルが繰り広げられている。

楽天もソフトバンクも、それぞれの経済圏を拡大しようと、ポイント付与や携帯電話、あらゆる経済圏で囲い込んでいることで利用が伸びているのだろう。消費者は、さまざまな分野で自分に合ったサービス内容を見極める目が必要となってくる。

だが、クレジットカードを持たない若い層でも「後払い」が可能な決済方法が伸びてもいる。2021年12月から利用率調査をはじめた「BNLP」は、既にブランドプリペイドを凌ぐ勢いで11%の利用率となっており、同じく後払いの「NP払い」も6%と躍進している。新興のBNPLは、16~19歳女性の利用が最も多いというから、今後他の世代にもその魅力が伝われば利用率も高まっていきそうだ。

「1年前と比較した利用増減」現金の利用が減った、かなり減ったとの割合が41%にのぼっていて、時代の流れを感じる(​「株式会社インフキュリオン」調べ)

話を戻して、1年前と比較した決済動向の利用増減をみると、QRコード決済は60%の人が利用増加という結果で、FeliCa型電子マネーの33%やクレジットカードの29%に比べると抜きんでており、今後もシェアを拡大していくことは間違いなさそうだ。

また、クレジットカードやFeliCa型電子は60~69歳が最高の利用率であったり、ブランドデビットやBNPLは若年層の利用率が高い傾向である一方、QRコード決済は若年層から60歳代まで幅広い年代に利用されていることも、成長の一因とみることができそうだ。

これからの主流となるキャッシュレス決済で、どの決済方法が存在感を高めることができるのか。今後も注目していきたい。

出典元:「決済動向2022年4月調査」【株式会社インフキュリオン

オトナライフ編集部
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