日常生活で多く目にするようになったキャッシュレス決済。現金はほとんど持ち歩かず、支払いの大部分をキャッシュレス決済で済ませているという“完全キャッシュレス”の人もいるのではないだろうか。筆者もそのうちの一人で、わざわざ現金を引き落とす手間も、手数料もかからないキャッシュレス決済は必要不可欠なものになっている。
今回はそのようなキャッシュレス決済に関するニュースをご紹介。現在の国内のキャッシュレス決済事情とは!?
日本国内のキャッシュレス決済の利用率が初の30%超!
最近、多くのコンビニやスーパー、飲食店などで導入されているキャッシュレス決済。導入店舗の増加とともに、利用者も増えてきているように感じるが、今回その利用率が明らかになった。
なんと、2021年のキャッシュレス決済比率が32.5%となり、日本ではじめて3割を超えたというのだ。経済産業省のデータによると、2008年から利用率は年々右肩上がりだったようだが、20%を超えたのは2016年。少しずつ勢いが増していき、今回2021年で30%に到達したということだった。
それでも、他国と比べると日本はまだまだのようで、なんと隣の国の韓国ではキャッシュレス決済の利用率は96%だという。これには筆者も驚いた。韓国に行ったら現金で支払いをしている人を見つける方が難しいようだ。
利用者が増え続けるキャッシュレス決済だが、増加の理由はいったいなんなのだろうか。
キャッシュレス決済の利用率の増加が続いているのは、やはり「PayPay」や「楽天ペイ」など、決済事業者が利用時のポイントを付与するキャンペーンを次々に実施したことが、30%到達に至った理由のひとつだとみられているようだ。
以前、JR東日本系コンビニ「NewDays」で、QRコード決済が利用可能になったとき、喜びの声とともに、ポイント付与の対象外だということに対して疑問の声も上がった。それほどキャッシュレス決済の利用時にもらえるポイントを重視している人は多いようだ。最近では「ポイ活」をしている人も増えているように感じるので、ポイント付与キャンペーンの実施は国民にとっておいしい出来事だったのかもしれない。
政府はキャッシュレス決済の利用率について、「2025年までに4割を目指す」としている。経済産業省のデータよると、2016年の利用率は20.0%だったので、2021年までの5年間で1.5倍以上になったということ。このペースで利用率が伸びれば、目標達成も夢ではなさそうだ
出典元:2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました【経済産業省】