2020年9月から始まる「マイナポイント」。アナタも何となく耳にしたことがあるかもしれない。でも、これっていったい何なの? どうすれば25%のポイント還元を受け取れるの? そこで今回は、手順が複雑でわかりにくいマイナポイントについて、いろはの「い」から解説しよう。
そもそもマイナポイントって何なの?

日本国民なら誰もが持っているマイナンバー(個人番号)。それを証明するための顔写真入りICカードが「マイナンバーカード」である。マイナンバーを知らせるためだけの「通知カード」とは別物で、2020年6月現在の取得率は16.8%しかないと言われている。そこでマイナンバーカードを普及させるために2020年9月~2021年3月までの7カ月間実施されるのが「マイナポイント」事業である。マイナポイント事業は、マイナンバーカード所有者が特定のキャッシュレス決済サービス(QRコードやクレカ、交通系ICカードなど)を利用し、残高チャージや買い物をすれば利用額の25%がポイント還元されるというもの。上限は1人5,000円までだが、4人家族なら最大2万ptももらえるのでお得だろう。

左写真がマイナンバー(個人番号)を知らせるだけの「通知カード」。右写真が身分証明書としても使える「マイナンバーカード」。マイナポイントをもらうにはマイナンバーカードが必須となる
【1】マイナンバーカードの取得方法
マイナポイントをもらうには「マイナンバーカード」の取得が必須になる。まず、マイナンバーカードは「通知カード」を持っていれば役場に行かなくても申請できる。申請方法は【1】郵送で申請、【2】パソコンやスマホを使って申請、【3】証明写真機を使って申請の3パターンがあり、いずれの場合もマイナンバーの「通知カード(個人番号カード交付申請書付)」と顔写真が必要になる。もし「通知カード」がなくても、「個人番号カード交付申請書」さえあれば申請は可能だ。詳しい手順は『今さら聞けない! マイナンバー通知カードからマイナンバーカードの新規申請、写真の撮り方など』を参考にしてほしい。ただし、マイナンバーカードの交付は、申請から1カ月~2カ月後になる。
なお、通知カードは2020年5月に廃止されており、6月以降は「個人番号通知書」が送られてくる。マイナンバーカードの申請は同封されている「個人番号カード交付申請書」を利用すればよい。

マイナンバーの取得には顔写真が必要になる。顔写真を撮り直すなら証明写真機でそのまま申請するのが手っ取り早い

「通知カード」は2020年5月で廃止され、現在は「個人番号通知書」が採用されている(左写真)。マイナンバーカードの申請は同封されている「個人番号カード交付申請書」を利用すればよい
【2】マイナポイントのスケジュール
ここではマイナポイントのスケジュールについて確認しよう。まず、マイナポイント事業は2020年9月1日~2021年3月31日までの7カ月間実施される。そして、マイナポイントをもらうには大きく分けて3つのステップがあることを覚えておこう。まず、【1】マイナンバーカードの取得。これは今すぐできる。マイナンバーカードを取得したら【2】マイナポイントを予約する。これはパソコンやスマホ、役所の担当窓口などで「マイキーIDを取得」することで、こちらも今すぐにできる。そして、【3】2020年7月からは、実際に利用するキャッシュレス決済サービスをひとつだけ決めて申込する。そして、2020年9月になったら、残高チャージや決済することで25%還元を受けられるのだ。

「マイナンバーカードの取得」と「マイナポイントの予約(マイキーIDの取得)」「マイナポイントの申込(キャッシュレス決済サービスの決定)」までは今すぐできる。あとは、9月になってからチャージや決済をすればよい