【MacBook Pro】有線LANで接続する方法を解説!

インターネットにアクセスしてWeb検索をする際、通常はWi-Fi回線に接続しますが、Wi-Fiの問題は場所によって電波が届きにくくなることです。問題の解決策として挙げられるのが有線LANを使用することです。MacBook Proを有線LANで接続する方法を解説します。

【MacBook Pro】有線LANで接続するには?

(Image:Nick Beer / Shutterstock.com)

iPhoneでネット検索やアプリを使う際、大半の人はモバイルデータ通信を使ってインターネットに接続するはずです。

ただ毎月の決められた通信量の上限を超えると通信制限がかけられてしまうため、Wi-Fi回線に接続できる環境であれば可能な限り、モバイルデータ通信は使わずに、Wi-Fi回線を利用することがすすめられます。

モバイルデータ通信とWi-Fi回線に共通しているのは、無線通信でインターネットに接続することです。Macでインターネットに接続する場合は、自宅や職場で使用されている無線Wi-Fiや、レストランやカフェなどで提供されているフリーWi-Fiに接続します。

インターネットにアクセスする方法は他にもあります。有線LANをMacに接続してインターネットにアクセスする方法です。無線Wi-Fiが広範囲に普及する前は、有線LANでインターネットを利用していました。

今でもビジネスホテルの客室には、有線LANでインターネットにアクセスできるようにテーブルに有線LANのケーブルが設置されています。

有線LANは無線Wi-Fiとは違い、インターネットの通信速度が安定しているので、利用できると便利なシーンは多くあります。今回は、MacBook Proで有線LANに接続する方法と、有線LANに接続すると通信速度が遅くなる場合の原因を紹介します。

最新のMacBook Proには有線LANポートがない

MacBook Proにはこれまで、有線LANを利用するためのLANポートが搭載されていました。有線LANはMacBook Proにケーブルで接続しなければ利用できませんが、ケーブルの差し込み口がLANポートです。

しかし最新のMacBook Proには有線LANポートが付いていません。付いているのはUSB-Cポートだけです。有線LANポートとUSB-Cポートは規格が異なるものなので、この状態では有線LANを使用できません。

有線LANポートがないMacBook Proで有線LANを利用するには、USB-Cポートを有線LANポートに変換するアダプタが必要になります。

ですから有線LANポートがあるMacBook Proでも有線LANポートがないMacBook Proでも、有線LANの利用は可能です。

モデルによって有線LANの接続方法が異なる

先ほど紹介したように、基本的にMacBook Proのモデルがどのようなものでも、有線LANを利用できますが、どのモデルのMacBook Proを使用しているかによって、有線LANの接続方法が異なります。

具体的には、2006年〜2012年まで販売されたMcBook Proのモデル、2012年〜2015年まで販売されたRetinaディスプレイモデルのMacBook Pro、2016年以降に販売されたMacBook Proのモデルの3つで接続方法が異なります。

以下にそれぞれの接続方法をまとめるので参考にしてください。

モデル 有線LANへの接続方法
2006年~2012年まで販売されたMacBook Proのモデル 有線LANポートが付いているので、LANケーブルを有線LANポートに差し込んで使用する
2012年~2015年まで販売されたRetinaディスプレイモデルのMacBook Pro 有線LANポートの代わりにThunderbolt2ポートかThunderboltポートが付いているので、有線LANケーブルに専用アダプタを付けて使用する
2016年以降に販売されたMacBook Proのモデル 有線LANポートの代わりにThunderbolt 3(USB-C)またはThunderbolt 4(USB-C)が付いているので、どちらもAppleのBelkin USB-C to Gigabit Ethernet Adapterを有線LANケーブルに付ければ使用できる

【MacBook Pro】有線LANで接続する方法

ここまで、MacBook Proのモデルに応じた有線LANへの接続方法を紹介しましたが、ここからは有線LANに接続するのに必要なものと、有線LANに接続してもインターネット通信が遅くなる原因を順番に紹介していきます。

先ほど紹介したように、2006年〜2012年まで販売されたMcBook Proのモデルに関しては、すでに有線LANポートが付いているので、とくに準備するものはありません。

直接有線LANケーブルをMacBook Proの有線LANポートに差し込んで利用してください。

2012年〜2015年まで販売されたRetinaディスプレイモデルのMacBook Proを持っている人と、2016年以降に販売されたMacBook Proのモデルを持っている人は、これから紹介するものを準備して、有線LANを使用してください。

必要なもの

2012年〜2015年まで販売されたRetinaディスプレイモデルのMacBook Proと、2016年以降に販売されたMacBook Proのモデルで、有線LANに接続するために準備しなければならないものは同じです。

必要なものは変換アダプタとLANケーブルの2つです。ここで注意しなければならないのは、どのような変換アダプタやLANケーブルを使用しても、問題なく有線LANが使用できるわけではないということです。

これから説明しますが、変換アダプタもLANケーブルも、MacBook Proに対応するものでなければ、有線LANに接続できたとしても通信速度が遅くなるなどの問題の原因を作り出すことになります。

ー最大データ転送速度が1ギガビット以上あるアダプタが好ましい

(Image:LMWH / Shutterstock.com)

最初に取り上げるのは変換アダプタです。使用する変換アダプタは、有線LANのケーブルの端子と、MacBook Proの差し込み口になるUSB-Cポートに対応するUSB-Cの形状のものであればどのようなものでも利用できるわけではありません。

MacBook Proで有線LANに接続するには、通信速度に対応する変換アダプタを購入する必要があります。

この記事の中で、2016年以降に販売されたMacBook Proのモデルで有線LANを利用するには、Appleが販売するUSB-C to Gigabit Ethernet Adapterが必要になると説明しましたが覚えているでしょうか。

「Ethernet(イーサネット)」とは、室内や建物内でコンピュータや電子機器をケーブルで繋いで通信する有線LANの標準の一つで、最も普及している規格の1つです。「Gigabit(ギガピット)」とは、通信速度の単位のことです。

「Gigabit Ethernet(ギガビットイーサネット)」とは、通信速度が1Gbps(1ギガビット)のイーサネット規格のことを指しています。1Gbps(1ギガビット)は、1秒間に1ギガビットのデータを転送できる通信速度のことです。

MacBook Proで有線LANを使用するなら、Appleの純正変換アダプタがおすすめです。Apple公式ページによれば、USB-C to Gigabit Ethernet Adapterの値段は3,880円〜6,580円です。

自分のMacBook ProのThunderboltに対応する変換アダプタを選んでください。Apple純正ではないものを購入する場合も、通信速度が1Gbps(1ギガビット)のイーサネット規格のものを選んで購入してください。

ーLANケーブル

次に取り上げるのはLANケーブルです。先ほど説明したように、MacBook Proに対応する変換アダプタは通信速度が1Gbps(1ギガビット)のイーサネット規格のものでなければなりませんが、LANケーブルもそれに対応したものを購入する必要があります。

LANケーブルに関しては、購入前に覚えておくべきことがもう1つあります。通信速度の規格である「Cat(カテゴリ)」です。「Cat(カテゴリ)」は、Cat5e〜Cat8まであります。

Catの後の数字が大きくなればなるほど高速通信が可能になります。1Gbps(1ギガビット)に対応する「Cat」は以下の2つです。

Cat(カテゴリ) 最大通信速度 伝送帯域
Cat5e 1Gbps(1ギガビット) 100MHz
Cat6 1Gbps(1ギガビット) 250MHz

ー有線LAN通信が遅くなる原因

この記事で紹介したように、Wi-Fi接続が不安定な場合や、フリーWi-Fiの信頼性が不十分な場合でも、スピードと安定性を保ちながら、インターネットに接続できることが有線LAN最大のメリットです。

しかしメリットであるはずの通信速度の安定性が保てず、遅くなることがあります。有線LANを使って通信速度が遅くなるのであれば、Wi-Fi回線を利用した方がはるかにメリットがあります。

有線LANが遅くなることには原因があります。有線LAN通信が遅くなる場合に考えられる原因は3つあります。以下に原因をまとめるので、該当するものがあれば問題を修正してください。

【原因1】
LANケーブルが古く劣化している
LANケーブルの耐用年数(30年)を過ぎてたり、直射日光の影響でLANケーブルが劣化している
【原因2】
モデムやOUNに問題がある
モデムやOUNの電源を切って、再び電源を入れてリセットしても問題が修正されなければ、新しいモデムやOUNを購入する
【原因3】
契約しているプロバイダに問題がある
契約しているプロバイダに問い合わせるか、プロバイダを変える

※サムネイル画像(Image:Nick Beer / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
iPhone・Android・SNS・パソコン関連・キャッシュレス、QRコード決済など、さまざまな情報を独自の視点や切り口で発信するニュースサイト
X/Twitter:@otonalife
YouTube:OTONALIFE Ch

iPhone/Androidスマホやキャッシュレス決済、SNS、アプリに関する情報サイト[オトナライフ]

関連記事

TOPICS
スキル・ビジネス最新記事

RANKINGランキング

6:00更新