インターネット回線の快適な速度と測定方法 -「普通の速度」と遅いときの対処法

動画視聴やゲームプレイ中に通信速度が遅いと感じたとき「自分が利用している回線に問題があるのだろうか?」と疑問に思ったことありませんか?

一般的なWebサイトの閲覧やメール、LINEのチャット、低画質~標準画質の動画視聴をストレスなく楽しむために必要なインターネット速度の目安は、10Mbps~30Mbpsです。

1秒間に送受信できるデータ量の単位を「Mbps(メガビーピーエス)」と言い、数値が大きいほど通信速度が速くなります。たとえば「7.2Mbps」なら、1秒間に7.2Mbit(メガビット)の通信やデータのダウンロードが可能という意味。利用目的によって必要な通信速度は異なります

インターネット速度はFASTなどで計測可能です。関東地方でNURO光を利用しており、端末6台ほどで利用している筆者の場合は77Mbpsでした。NURO光は下り最大2Gbpsですが、実際にはLANを経由することで最大1Gbps、なおかつ複数機器でインターネットに一斉アクセスすると、最大速度から分散するため速度が低下します。1Gbpsを6台で割ると1台あたり最大0.16Gbps(=160Mbps)です。つまり理論上では160Mbps出てもおかしくないところ、実際は半分程度の77Mbpsしか出ていません。筆者の場合はルーターの置き場所を変えたり、有線LAN接続を取り入れるなど検討の余地がありそうです

今回は快適なインターネット速度の目安や計測方法、通信速度が遅いときの原因と対処法について解説します。

快適なインターネット速度の目安 | 一般的な用途なら10Mbps~30Mbps前後

冒頭で説明したとおり、一般的な用途で快適にインターネットを利用するなら10Mbps~30Mbpsが必要です。ただ、この数値だと低画質の動画視聴やメール、チャット、テキストベースのサイト閲覧などに用途が限定されていまいます。

快適なインターネット速度の目安 | ビデオチャットをするなら50Mbps~70Mbps

テレワークをしたりSkypeやZoomなどのビデオチャットを利用する機会が多いなら、50Mbps~70Mbpsは欲しいところです。ちなみにADSLの最高速度は約50Mbpsしかありません。ビデオチャットをスムーズに利用するために必要な快適速度はADSLの最大速度を上回っているため、自宅がADSLの場合は回線の乗り換え検討が必須です。

同時に複数デバイスでストリーミングやゲームをする場合 | 50Mbps~100Mbpsは必要

同時に複数デバイスでストリーミングやオンラインゲームをなめらかな動きで楽しみたい場合は、さらなる回線速度が必要です。

メガビット/秒 評価 速度目安
100Mbps以上 非常に快適 オンラインゲームやビデオ通話が快適にできます。複数デバイスで4K動画のストリーミングも同時再生可能です。
50Mbps以上 高速 オンラインゲームやビデオ会議、 複数デバイスでのストリーミング同時再生が問題なくできます。
30Mbps以上 快適な速度 HD動画の安定したストリーミングや一般用途でのネット利用が可能です。

同時に複数デバイスで高品質のストリーミングやゲームをしたい場合、50Mbps~100Mbpsは欲しいところです。ちなみにポケットWi-Fiの通信速度は約50Mbps、WiMAXの通信速度は約60Mbps程度となっています。性能的にはどちらもギリギリの水準なので、必要に応じて光回線への加入を検討してみましょう

「普通の回線速度」とはどのくらい?一般的な回線速度の目安

では一般的な「普通の回線速度」の目安はどのくらいなのでしょうか?回線の種類によって異なるため、「ポケットWi-FIとWiMAX」「ケーブルテレビ」「Wi-Fiスポット」の回線速度を比較してみました。

ポケットWi-FI、WiMAXの回線速度 | 約50Mbps~60Mbps

ポケットWi-Fiの通信速度は約50Mbps、WiMAXの通信速度は約60Mbps程度です。低画質の動画視聴やメール、チャット、テキストベースのサイト閲覧ならまったく問題なく、複数デバイスでのストリーミングやオンラインゲームはギリギリといったところです。

ケーブルテレビ(CATV)の回線速度 | 約80Mbps~100Mbps

J:COMなどのケーブルテレビ(CATC)回線速度の目安は約80Mbps~100Mbpsです。動画サイトの閲覧などが快適で、複数デバイスでのストリーミングもスムーズなレベルといえます。

Wi-Fiスポットの回線速度 | 約25Mbps以下

公共の場やカフェ、駅など無料で提供されているWi-Fiスポットの回線速度は約25Mbps以下しかないことがほとんどです。Wi-Fiの半分しかなく、スマートフォンの3G回線よりも若干遅いと感じる速度です。

自宅のインターネット速度を知りたい場合は、FASTが便利です。

「FAST」にアクセスするだけ自動的に回線速度を計測してくれます。「詳細を表示」ボタンをクリックすると「レイテンシ(ping値)」と「アップロード(上り速度)」を確認できます

インターネット速度が遅いときの主な原因と対処法

インターネット速度が遅い理由にはさまざまな原因がありますが、主な原因と対処法を紹介します。

ルーター | ルーター本体の性能が低い、故障している

インターネット端末を接続している周辺機器の性能が悪かったり、故障していると回線速度が遅くなります。

インターネットを利用する場合、必ずルーターやONU(光回線終端装置)、HGW(ホームゲイトウェイ)などの周辺機器を本体端末に接続します。このとき、接続する周辺装置の性能が低いと、たとえ大元の回線速度が十分な速度でも実際の通信速度が落ちるため機器の見直しが必要です

通信速度が遅くなった場合はルーター本体を再起動させ、それでも改善しない場合はルーターの交換が必要となります。

ルーター | ルーターとの距離が遠い、障害物がある

Wi-Fi接続でインターネットを利用している場合は、ルーターと端末の間に障害物があると速度が落ちる原因になります。間に冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品がないか確認し、あればルーターの置き場所を変えましょう。

ドアや壁を隔て居る場合や2階などルーターから離れた場所でインターネットを利用する場合は、電波が届きにくいので回線速度が落ちます。中継器を利用すると改善されます。

端末 | 同時に複数の端末で接続している

たとえば、同時に3台のスマートフォンで同じWi-Fi接続を使ってYouTube動画を見るとします。1台のルーターに3台のスマートフォンがつながっていると、ルーターひとつのWi-Fi電波を3つに分割することになるため負荷がかかり、スマートフォン1台あたりで使える回線速度が遅くなります。

とくに大きなデータをダウンロードする場合は、同時接続をやめたり減らしたりすることで症状が改善します。

プロバイダ | 通信障害が起きている

インターネットを接続するプロバイダ=回線事業者側で障害が発生している可能性も考えられます。

たとえばNURO光では2022年9月下旬から多くの利用ユーザーの間で「回線速度が安定しない」「遅い」などのトラブルが発生し、のちにインターネット接続を提供するソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が「特定事業者が管理している端末から異常なトラフィックが発生していた」と原因を説明したケースがありました。このようなケースは自力での対処が難しいため、通信障害の復旧を待つのが懸命です。

回線速度が速いのにダウンロードが遅いときの主な対処法

回線速度にはとくに問題がないのにファイルやアプリケーションのダウンロードが遅いという場合は、ファイルやアプリのダウロード元のサーバーに負荷がかかっている可能性があります。この場合は、時間を置くなどして再度アクセスし直してください。

また、データ量に問題がある場合もあるため圧縮ファイルにしてもらったりクラウドストレージを利用すれば解決します。

これらをすべて試してもダウンロード速度が遅い場合は、有線接続(有線LAN)に切替えて試して速度が安定するか試してください。基本的にはWi-Fi接続よりも通信速度が速くなります。

Wi-Fi接続よりも有線接続のほうが通信速度が安定します

まとめ

インターネットを快適に楽しむためには、利用目的に応じたインターネット回線速度が必要です。契約する回線によって目安となる回線速度が違うので、場合によっては契約の見直しも必要です。

インターネット速度が遅いと感じた場合は紹介した対処法を試しつつ、ストレスフリーなインターネット環境を整えていきましょう。

オトナライフ編集部
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