スターリンクの「Starlink Roam」が話題 – 接続精度の不安定な場所へいく旅行者向け!

空が見える場所ならどこでもインターネットがつながる「Starlink(スターリンク)」。米実業家のイーロン・マスク氏が率いる、世界的宇宙ベンチャー企業「Space Exploration Technologies(スペースX)」が提供する衛星通信サービスで、日本では2022年10月に提供が開始され、アジアではじめてのサービス提供国になったことで話題を呼んだが、今回は新たに、グローバルローミングオプション「Starlink Roam」の提供をスタートさせる。

世界中から注目を集めているスターリンクとは

ネット環境が整っていない山間部でも使えることをアピールしている(画像は「Starlink」公式サイトより引用)

スターリンクは、地球の周りを低軌道で周回する無数の衛星たちで構成される、衛星コンステレーションを利用した衛星通信サービス。同社の公式ホームページでは、高速、かつ低価格で、これまで通信環境が整っていなかったエリアでも使用可能であることを謳(うた)っている。20年8月にアメリカなどでサービス提供を開始。その後、紛争によって通信インフラにダメージを受けたウクライナにサービスを無償提供したことがきっかけで、世界中に名を知られるようになった。

衛星通信を利用しているので、光回線や携帯電話の通信電波が届かなかったり、地形的にアンテナの設置ができないエリアでもインターネットに接続できるのが最大の魅力であるスターリンク。今回、提供が開始されたグローバルローミングオプション「Starlink Roam」は旅行者向けだそうで、同社の公式Twitterでは「完全にインターネットに接続できない、もしくは、接続の精度が低い場所に旅行にいく利用者向け」「対応しているエリアなら、高速で待ち時間の少ないインターネットを無制限で利用できる」と紹介されている。

アンテナは持ち歩きできるように設計されている

手前の四角い物体がアンテナ。なお、サービスにペンギンは付随しない

Starlinkの公式サイトでは、利用料金を案内。月額は9,900円で、アンテナ端末の代金は7万3000円だが、期間限定で3万6500円となっている(記事執筆時点)。このアンテナは持ち歩きできるように設計されていて、セットアップ、分解どちらも簡単に行うことが可能。公式サイトでもその携帯性を強調し、「次の目的地に向かうとき、すぐに準備ができる」とアピールしている。また、サービスは大陸単位で利用できるリージョナルプランと、全世界で使えるグローバルプランが用意されている。

スターリンクは前述の通り、22年10月にKDDIと提携して日本でのサービスを提供を開始。同年12月にサービス提供エリアを全国に拡大させ、提供開始から2カ月で加入者100万人を達成している。通信衛星を利用しているため立地の制限がなく、これまで通信インフラを持てなかった地域や、船舶、航空機などでのさらなる需要が見込まれている。

引用元:Starlink公式サイトは→こちら
引用元:SpaceX公式Twitterは→こちら

※サムネイル画像(Image:mundissima / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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