Apple純正USB-Cケーブルが高すぎると話題に! – 代替品はどれがいいの?

USB-C対応のiPhone 15シリーズの発売に合わせ、Appleでは純正USB-CケーブルやThunderbolt 4(USB-C)Proケーブルなどが発売されました。しかし、いずれも一般的な製品に比べて高すぎるとネットで話題になっているのです。そこで今回は、Apple純正品以外の格安なUSB-Cケーブル選びのポイントを紹介したいと思います。

Apple純正USB-Cケーブルはかなり割高!

最新のiPhone 15シリーズではLightning端子に代わって、汎用性の高いUSB-C(Type-C)端子が採用されています。

(Image:Framesira / Shutterstock.com)

iPhone 15シリーズでは従来のLightning端子に代わり、Androidスマホでも使われる汎用性の高い「USB-C(Type-C)」端子が採用されています(写真はiPhone 15 Pro)

iPhone 15シリーズのリリースに合わせて、新たにAppleでは純正USB-Cケーブルが発売されているのですが、今ネットで話題になっているのが、「Apple純正USB-Cケーブルの値段が高すぎるのではないか?」というものです。

まず、iPhone 15シリーズに付属する「60W USB-C充電ケーブル(1m)」は、古いUSB 2.0仕様なのに価格は2,780円。「240W USB-C充電ケーブル(2 m)」も4,780円と、USB 2.0仕様にしては確かに高価です。

●Apple「USB-C充電ケーブル」は→こちら

こちらは「240W USB-C充電ケーブル(2 m)」です。USB-PD対応で240Wに対応するとはいえ、4,780円は高い印象です(画像はApple公式サイトより転載)

また、より高性能な「Thunderbolt 4(USB-C)Proケーブル」は1mで9,980円、1.8mが1万8,800円、3mは2万1,800円もするのです。

ちなみに、Thunderbolt(サンダーボルト)は2011年にインテルが開発した高速データ通信規格&ディスプレイ出力規格であり、最初は端子の形が異なっていました。

しかし、2015年に登場したThunderbolt 3からは端子にUSB Type-Cを採用し、Thunderbolt 4ではUSBの最新規格「USB4」規格とほぼ同じものになったのです。

●Apple「Thunderbolt 4(USB-C)Proケーブル」は→こちら

USB-Cと互換性のある高性能なケーブル「Thunderbolt 4(USB-C)Proケーブル」ですが、さすがに1mで1万円近くするのはかなり割高な印象です(画像はApple公式サイトより転載)

さらに、Appleでは「USB-C – Lightningアダプタ」が4,780円で販売されており、「USB-Cケーブルと同じ値段なのは、いくらなんでもおかしい!」と物議を醸しています。

●Apple「USB-C – Lightningアダプタ」は→こちら

過去のLightningケーブルを流用できる変換アダプタですが、給電は最大24Wで転送速度は480Mbpsとなります。やはり、240W USB-C充電ケーブル(2 m)と同じ価格なのが微妙な評価となっています(画像はApple公式サイトより転載)

Amazonなら同じ性能でも激安価格で購入できる!

以前のLightningケーブルはAppleの独自規格でしたので、Apple公認の「MFi認証」製品を買うのがセオリーでした。

しかし、USB-CはAndroidスマホでも使われている一般的なUSB Type-Cと同じものですから、Appleの純正品である意味はほとんどありません。

最近は100円ショップのダイソーでもMFi認証のLightningケーブル(1,100円)が販売されていますが、USB-Cであれば、もはやAppleの認証など必要ありません(筆者撮影)

したがって、USB Type-Cを利用しているAndroidユーザーからすれば、Apple純正USB-Cケーブルの価格はバカバカしいほど割高に見えるのです。

たとえば、Apple純正の60W USB-C充電ケーブル(1m)はUSB2.0仕様なのに価格は2,780円もしますが、Amazonで売られている「Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m ブラック)」なら、同等の性能で価格は約1/3の990円です。

Ankerは中国のメーカーですが、高品質な製品を製造するメーカーとして有名。この製品には日本語カスタマーサポートや、18カ月の製品保障も付いています。

●Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m ブラック)は→こちら(Amazon)

Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m ブラック)は、60Wの急速充電に対応するUSB 2.0仕様のUSB-Cケーブル。Apple純正品と同等の性能なのに価格は990円です(画像はAmazon公式サイトより転載)

次に、Thunderbolt 4(USB-C)Proケーブルの仕様は、データ転送速度が最大40Gb/sで給電は最大100W、さらにDisplayPortビデオ出力(HBR3)にも対応しています。

こちらも、Amazonで販売されている「Anker USB-C & USB-C Thunderbolt 4」は、0.7mと少しケーブルが短いものの、Apple純正品とほぼ同等の性能で価格は半額以下の4,390円で購入できます。

●Anker USB-C & USB-C Thunderbolt 4は→こちら(Amazon)

Anker USB-C & USB-C Thunderbolt 4は0.7mとケーブルがやや短めですが、最大転送速度は40Gbpsで給電は最大100W、ビデオ出力も8Kまで対応でき、Apple純正品と同等の性能を持っています(画像はAmazon公式サイトより転載)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はApple純正USB-Cケーブルがいかに割高なのかを解説しました。

確かに、Amazonでは激安の怪しい中華製USB Type-Cケーブルもたくさん売られていますので、そのような不良品を回避する意味で、Apple純正品を購入するのは間違っていないでしょう。

しかし、その分価格はかなり割高ですので、Amazonや家電量販店で購入することも検討してみてください。

たとえば、Amazonでよく見かける海外メーカー品でも「Anker」「UGREEN」「Rampow」などは品質に定評があり、比較的安心して使用できます。

また、「エレコム」「サンワサプライ」「バッファロー」「オウルテック(Owltech)」といった国内メーカーなら安心ですし、高品質でも格安な製品がたくさん揃っています。

なお、AmazonでUSBケーブルを選ぶときの目安としては、USB促進の非営利団体「USB-IF(USB Implementers Forum)」の正規認定品であるかどうか、確認してみるといいでしょう。

こちらは、Amazonで販売されているエレコムのUSB4規格対応USBケーブルです。「USB-IF正規認証品」という表示があれば、ある程度は安心して購入できるでしょう(画像はAmazon公式サイトより転載)

●エレコム USBケーブル USB4 TypeC-TypeCは→こちら(Amazon)

※サムネイル画像(Image:Viktollio / Shutterstock.com)

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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