3COINSの新型「EDRワイヤレスヘッドホン」を旧型と比較してみた! 音質や使い勝手は?

格安だけどオシャレな雑貨店として人気の「3COINS(スリーコインズ)」。最近はオーディオやパソコン用品も充実しています。なかでもパステルカラーでオシャレな「EDRワイヤレスヘッドホン」は人気ですが、その新型が登場していたので、さっそく実際に購入して旧機種と比較してみました。果たして音質や使い勝手はどのくらいよくなっているのでしょうか?

3COINSの新型EDRワイヤレスヘッドホンってどうなの?

以前、オトナライフでは3COINS(スリーコインズ)で2,200円という低価格の「EDRワイヤレスヘッドホン」を紹介しました。

カラフルなパステル調のベージュ(その他)とパープルの2色があり、Bluetoothによるワイヤレス接続と、3.5mmステレオミニジャック(AUX)による有線接続の2WAYで使えるようになっています。

商品名にある「EDR」とは“Enhanced Data Rate”の略で、Bluetoothの通信スピードが速い規格のこと。

Bluetoothの通信速度が速くなることで、ビットレートが高い音楽データでも遅延なく聴くことができるので、高音質音源を再生するときに効果を発揮するのです。

しかし、実際にスマホで音楽を聴いてみると、音質は全体的にボヤッとしており、低音、中音、高音のメリハリはまったくありません。

すべての音が薄っぺらくひと塊で聴こえるため、とても音楽を聴くのには適していませんでした。

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こちらは旧型のEDRワイヤレスヘッドホンのパッケージ。パステル調のカラフルなデザインが女性に人気で、ファッションアイテムとしても使えるモデルでした(筆者撮影)

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機能はワイヤレス、有線、マイク機能付きで充実しています。しかし、本体の質感は2,200円なりであり、音質もボヤッとしていて音楽を聴くのには適していませんでした(筆者撮影)

そのような3COINSのEDRワイヤレスヘッドホンですが、最近、ようやく新型が登場しました。

価格は2,750円に値上がりしていますが、カラバリはパステル調のアイボリー、カーキ、イエロー、ピンクの4色に増えており、パッケージを見ただけでも細部の仕上がりが旧モデルより格段にアップしているようです。

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新型「EDRワイヤレスヘッドホン」は、カラバリがパステル調のアイボリー、カーキ、イエロー、ピンクの4色に増えています(筆者撮影)

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こちらが今回筆者が購入した新型の「EDRワイヤレスヘッドホン」(アイボリー)のパッケージです。本体が少し大きくなったこともあり、パッケージも旧型より大きくなっています(筆者撮影)

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スペックを観る限り、基本機能は旧型とほとんど同じですが、本体の質感はよくなっており、550円の値上げ分は納得できそうです。あとは音質がどうなっているか気になりますね……(筆者撮影)

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新型の内容物は旧型とまったく同じです。本体のほかに、USB Type-CケーブルやAUXケーブル、取扱説明書、保証書が同梱されていました(筆者撮影)

新旧モデルではどこが違う? スペックを確認!

3COINSの「EDRワイヤレスヘッドホン」の新旧モデルのスペックを確認しておきましょう。

まず、もっとも大きな変更がBlurtoothのバージョンが「5.1」から「5.3」にアップグレードされていること。

Bluetooth5.3は22年5月にリリースされた新しい規格で、消費電力が少なく外部干渉が少ない接続や、高い接続セキュリティ性能を持っています。

次に、対応プロファイルや対応コーデックに関しては、旧型とまったく同じで変更がありません。

ただし、新型はバッテリー容量が200mAhから250mAhに容量アップされています。これによって待ち受け時間は約200時間から約300時間へアップされています。

ところが、なぜか再生可能時間は約5時間から約4時間に減っており、逆に充電時間は約2時間から約1.5時間と短くなっています。

新旧モデルではどこが違う? スペックを確認!

大きく変わったのはBluetoothのバージョン。ほかにもバッテリー容量の変更があり、再生時間や待ち受け時間、充電時間などが変更されています(表は3COINS公式サイト等から筆者が作成)

新型は550円ほど値上げされていますが、本体の質感に関しては旧型のような安っぽいプラスチック感がなく、一気に2グレードは高級感がアップした仕上がりになっています。

新旧モデルではどこが違う? スペックを確認!2

新旧モデルを並べて見ました。サイズは新型が一回り大きくなっており、旧型のようなチープさはなく、細部の仕上げはとても2,000円代の製品には見えません(筆者撮影)

新旧モデルではどこが違う? スペックを確認!3

旧型のハウジングやヘッドバンド部分はプラスチック感のあるチープな感じでしたが(写真上)、新型は非常に高級感のある作りです。スライダー部分も高級感のあるメッキ調仕上げに変更されました(写真下)(筆者撮影)

新型「EDRワイヤレスヘッドホン」の使い方を確認しておこう!

それでは新型「EDRワイヤレスヘッドホン」の操作方法や充電方法、Bluetoothでの接続方法について確認しておきましょう。

まず、操作ボタンはヘッドホン右側のハウジングの下に集約されており、ボタンは写真左から「電源」「音量-」「音量+」「通話時のミュート」となっています。

ヘッドホン充電用のUSB Type-C端子も右側にありますので、付属のUSB Type-Cを接続することで充電できます。ただし、ACアダプタ(充電器)は付属しないので、USB Type-A対応のものを用意しましょう。

また、有線接続で使うには、右側にある3.5mmステレオミニプラグに付属のAUXケーブルを接続することになります。

本体にはマイク機能もありますので、パソコンなどと接続してWeb会議での使用も可能です。

新型「EDRワイヤレスヘッドホン」の使い方を確認しておこう!1

操作ボタンはヘッドホン右側のハウジングに集約されています。ボタンは写真左から「電源」「音量-」「音量+」「通話時のミュート」の順で並んでいます(筆者撮影)

新型「EDRワイヤレスヘッドホン」の使い方を確認しておこう!2

ヘッドホンの充電用USB端子も右側にありますので、付属のUSB Type-Cで接続しましょう。満充電まで約1.5時間かかりますが、旧型よりは30分ほど早くなっています(筆者撮影)

新型「EDRワイヤレスヘッドホン」の使い方を確認しておこう!3

付属のAUXケーブルを、右側の3.5mmステレオミニプラグに接続すると有線接続で利用することが可能です(筆者撮影)

基本操作が分かったところで、新型「EDRワイヤレスヘッドホン」でスマホとBluetoothでペアリングしてみましょう。まず、ヘッドホン本体右側にある「電源」ボタンを押します。

すると、LEDランプが青と赤に点滅してペアリングモードになりますので、スマホのBluetoothをオンにしましょう。

今回はiPhone 13を使って説明しますが、その他のデバイス欄に「TM-076」と表示されますので、これをタップ。すると、自分のデバイス欄に「TM-076」が登録され「接続済み」と表示されればペアリングは完了です。

iPhoneとBluetoothで接続する手順

iPhoneとBluetoothで接続する手順1

まず、ヘッドホンの電源ボタンを押します。すると、ペアリングモードになってLEDランプが青と赤に点滅します(筆者撮影)

iPhoneとBluetoothで接続する手順2

iPhoneでBluetoothをオンにしたら、その他のデバイス欄に「TM-076」と表示されますので、これをタップ(左写真)。すると、自分のデバイス欄に「TM-076」が登録され、「接続済み」と表示されれば完了です(筆者撮影)

新型「EDRワイヤレスヘッドホン」の音質はどう?

Bluetoothでスマホとペアリングしたら、さっそく音楽を聴いてみます。

まず、EDRワイヤレスヘッドホンを装着すると、ヘッドホンのクッションは柔らかく、頭にしっかりフィットします。

旧型と違い可動式アームになっているので、頭の形や角度に合わせてちょうどいい角度に調整されます。これなら長時間使用しても疲れにくいでしょう。

旧型も決して悪くなかったのですが、新型ではアジャスト領域が拡大しており、頭のフィット感が大きく改善されているようです。

新型「EDRワイヤレスヘッドホン」の音質はどう?1

旧型にはない可動式アームなどの影響もあって、スポッと自然に頭を包み込むようにフィットします。この点は旧型よりも改善されていると感じました(筆者撮影)

新型「EDRワイヤレスヘッドホン」の音質はどう?2

新型「EDRワイヤレスヘッドホン」の操作ボタンは右側の下に集約されています。しかも、ボタンが小さいので慣れないと押しにくいです。ここはもう少し改善して欲しい部分です(筆者撮影)

それでは、実際にスマホで音楽を聴いてみましょう。最初に感じるのは旧型と同じように全体的にボヤッとした音質だということです。

低音、中音、高音のメリハリもなくひと塊で聴こえるため、ボーカル曲などはキレがなくイマイチな感じがします。

スマホ側でコーデックを「SBC」から高音質な「AAC」に変更することも可能ですが、少しボリュームが大きくなって、わずかに高音がクッキリする程度で大差はありませんでした。

ただし、極端に低音が響くとか高音がキンキンするようなことはなく、全体のバランスは悪くないので、耳障りな感じはしません。

パソコンで動画を観たり、マイク機能もありますので、パソコンのWeb会議などで使う分には問題ないでしょう。

新型「EDRワイヤレスヘッドホン」の音質はどう?3

新型「EDRワイヤレスヘッドホン」も高音質なAAC対応です。スマホの設定でSBCからAACに変更することも可能ですが、ややボリュームが大きくなったかな? という程度で音質はさほど変わりません(写真はOPPO Reno10 Pro 5Gのものです)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は3COINSのカラフルな新型「EDRワイヤレスヘッドホン」を紹介しました。

価格が旧型より550円ほど上がっていますが、カラバリも豊富で本体の仕上げはそれ以上に高級感を増しており、とても2,000円代のヘッドホンには見えません。

しかし、肝心な音質に関しては旧型同様値段なりで、音楽を聴くには不向きです。もちろん、動画を観たりWeb会議で使う分には問題ありませんが……。

というわけで、3COINSの新型「EDRワイヤレスヘッドホン」は、音質よりもカラフルな見た目を重視する人向けのファッションアイテムということになるでしょう。

※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2024年5月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。
※記事中の価格はすべて税込表記となっています。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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