キャッシュレス決済が拡大している現在、普段の買い物や食事などの支払いでクレジットカード決済やQRコード決済を利用している人も多いだろう。コロナ禍を経て進んだキャッシュレス化で、さらにその利用率が高まっていることは多くの調査から判明している。
今回ご紹介するのはデジタルネイティブであるZ世代のお金事情に関する調査結果だ。普段の買い物での決済方法は?貯めているポイントは?なかなか聞きにくい他人のお金事情を覗いていこう。
Z世代の決済方法、現金に次いで多いのは?
音声SNSアプリ「Wacha(ワチャ)」を運営するCoeto株式会社は2022年4月26日~27日、Z世代のお金に関する調査を実施した。対象となったのは、全国のZ世代の男女200人だ。
まずは、「買い物の際の主な決済方法は何ですか?」という質問項目から。一番多かった回答は「現金」で66.5%。現金のメリットとしては、お金の管理のしやすさが挙げられるだろう。財布の中を見れば自分がいくら使ったのかが視覚的にわかるため、使った後はお金が減ったことを実感しやすいからだ。筆者の周りにも、毎月のクレカの請求が思っている以上に高く、クレカだとお金を使いすぎてしまうため、最近はあえて現金で生活しているという人もいる。
現金に次いで多かったのは「クレジットカード」で39.5%。現金を持ち歩く必要がないので、ATM利用にかかる手数料を省くことができる。また、普段の買い物や食事での利用でポイントが付くのもうれしい。大学進学や社会人となって新生活のスタートにともない、クレカを利用しはじめる人も多いだろう。
そしてQRコード決済サービスの回答も複数挙がった。中でも「PayPay」の利用率が高く、全体の26%という結果に。現在多くの店舗で導入されているからか、4人に1人の割合で使用されており、QRコード決済の中で2番目に多い「楽天ペイ」に11%と大きな差をつけた。「キャッシュレス決済はPayPayのみ可能」という店舗をちらほら見かけることもあり、今後も利用率は拡大していきそうだ。
次に、「ポイントは貯めていますか?」という質問項目を見ていこう。Z世代に人気のポイントはなんだろうか。一番回答が多かったのは「楽天ポイント」で47.5%の人が回答している。楽天カードの利用でポイントが貯まり、楽天市場でカードを使えばポイントの還元率が高くなる。新生活を機にカードを発行し、ポイントを貯めている人も多いのではないだろうか。また、楽天ペイの利用でもポイントが貯まるので、さまざまな楽天サービスを利用することでたくさんのポイントをゲットできそうだ。
そして貯めているポイントランキング2位は43%で「Tポイント」となっている。ポイントが貯まりやすいことで人気のTポイントは提携店舗も多く、いろいろなところでポイントが貯まるのでとても便利。また、貯まったポイントの使い道が多彩な点も多くの人に利用されている理由だろう。ポイントを貯めてほしいものを購入したり、日々の買い物の支払いに充当したりと、「ポイ活」に励む人も増えてきているようだ。
Z世代のお金事情、いかがだろうか。最近では「楽天経済圏」や「PayPay(ソフトバンク)経済圏」など、貯める共通ポイントを統一するため利用サービスも統一する人が増えてきているが、Z世代はQRコード決済ではPayPay、ポイントでは楽天ポイントと意外にもバラバラなようにも見える。あまりこだわりを持たず、自分に使い勝手の良いサービスを個々に選んでいるのもZ世代らしいと言えるかもしれない。
出典元:Coeto株式会社は→こちら