アナタは自分の資産を大手銀行に預けたままにしていないだろうか? でも、大手銀行の金利は史上最低の0.001%なので、お金はちっとも増えないぞ。かといって慣れない投資で損失を出すのも怖いし……。そのような人はネット銀行を利用してみてみよう。ネット銀行なら大手銀行の100~200倍もの高金利を実現しているのだ。そこで今回は、編集部独自調査による、2022年6月2日時点でのネット銀行高金利ランキングを発表しよう。果たして1位はどこなのだろうか?
もはや低金利の大手銀行にお金を預ける意味はない!
長引く不況で、大手銀行の普通預金金利は史上最低水準の0.001%しかない。100万円を預けても1年後にもらえる利息はたったの10円(税引き後は約8円)。定期預金金利でも0.002%なので、100万円で1年後にもらえる利息は20円(税引き後は約16円)しかないのだ。バカバカしい!
そこでオススメしたいのがネット銀行である。「ネット銀行って大丈夫なの?」と不安に感じる人もいるだろうが、ネット銀行も大手銀行と同じで1,000万円までは国の預金保険制度の対象になる。万一、銀行が破綻しても日本円の普通預金や定期預金および利子などは保証されるので安心だ。
もちろん、ネット銀行は基本的に店舗を持たないため、通常の100~200倍もの高金利を実現できるほか、ATM利用料や他行宛振込手数料の無料化など、大手銀行にはマネできないメリットも多い。
そこで今回は、ネット専業ではない銀行も含めて、2022年6月2日現在で、金利が高い銀行のランキングをまとめてみたぞ!
順位 | 銀行名 | 金利 | 種別 | 条件 |
1位 | 商工組合中央金庫 商工中金ダイレクト |
0.22% | 1/2/3年定期 | 新規口座開設キャンペーン金利 (2022年9月30日まで)/50万円以上 |
2位 | SBJ銀行 | 0.20% | 1年定期 | SBJモアキャンペーン (2022年7月20日まで) |
0.30% | 2年/3年定期 | |||
0.35% | 5年定期 | |||
0.20% | 1年定期 | ミリオくん/上限100万円 | ||
0.25% | 2年定期 | ミリオくん2/上限100万円 | ||
0.10% | 普通預金 | 普通預金プラス(上限1,000万円) | ||
3位 | あおぞら銀行 BANK支店 |
0.20% | 普通預金 | 通常の金利 |
0.15% | 6カ月定期 | 定期預金は50万円以上 | ||
0.20% | 1年定期 | |||
4位 | UI銀行 | 0.20% | 1/2/3年定期 | 通常の金利 |
0.10% | 普通預金 | |||
5位 | auじぶん銀行 | 0.20% | 定期預金 | 夏の特別金利キャンペーン2022 (2022年8月2日まで) |
0.20% | 普通預金 | まとめて金利優遇 (auマネーコネクトの0.1%を含む) |
||
0.10% | 普通預金 | auマネーコネクトが条件 | ||
6位 | 東京スター銀行 | 0.20% | 1/3/5年定期 | 店頭・テレホンバンキング限定 (条件あり/300万円以上) |
0.10% | 6カ月 | ネット限定/50万円以上 | ||
0.10% | 普通預金 | 給与・年金受け取り口座に指定する | ||
7位 | オリックス銀行 | 0.10% | 6カ月定期 | eダイレクト預金「スーパー定期」 100万円以上 |
0.15% | 1年定期 | |||
0.17% | 2年定期 | |||
0.22% | 3年定期 | |||
0.27% | 5年定期 | |||
0.30% | 7年定期 | |||
8位 | ローソン銀行 | 0.15% | 普通預金 | 300万円以上 |
9位 | ソニー銀行 | 0.13% | 6カ月・1年定期 | 円定期特別金利 (2022年8月31日まで) |
10位 | 楽天銀行 | 0.10% | 普通預金 | マネーブリッジ適用が条件(300万円まで) |
こちらが2022年6月2日時点で、編集部が独自に調査してまとめたネット銀行金利ランキング。1年定期の金利を基本としているが、金利が同じ場合は条件が緩い銀行を上位にしている
【第10位】楽天銀行 普通預金で0.10%の高金利
第10位の「楽天銀行」は普通預金金利を0.10%にすることができる。お金を拘束されない普通預金で、大手銀行の100倍もの高金利を得られるのは大きなメリットだろう。
ただし、普通預金金利0.10%を得るには、楽天証券の口座を開設してスムーズに投資資金を移動できる「マネーブリッジ」設定をする必要がある。その方法はこちらの記事で確認してほしい。
ちなみに、2022年4月より0.10%が適用されるのは300万円までに変更され、300万円超の部分については0.04%の金利になってしまったことには注意したい。
もちろん、楽天経済圏の中核となる楽天銀行の口座を持っていれば、楽天カードの引き落とし口座、楽天ペイへのチャージ、楽天証券への入金用としても活用できる。
●楽天銀行(公式)は→こちら
【第9位】ソニー銀行 夏のキャンペーンで1年定期が0.13%
ソニー銀行は、言わずと知れたソニーグループが手掛けるネット銀行で、格付けは大手銀行とさほど変わらないレベル。
「優待プログラムClub S」によるステージ判定で、Sony Bank WALLETのキャッシュバック率が最大で4倍(2%)になったり、ATM手数料無料回数が月4回~無制限に、振込手数料回数も月2回~11回になるなど、使い勝手はいい。
ただし、普通預金金利は0.001%で通常の定期預金金利もさほど高くはないが、ソニー銀行ではボーナス時期になると円定期特別金利をキャンペーンを実施しており、2022年6月1日~8月31日までは、6カ月・1年定期で0.13%に金利をアップしている。
とくに条件はなく、1円以上から手軽に定期預金が組めるので、ボーナスで少し余ったお金があるようなら検討してもよいだろう。
●ソニー銀行(公式)「円定期特別金利」→こちら
【第8位】ローソン銀行 300万円以上なら普通預金で0.15%
ローソン銀行はコンビニのローソンが主導して設立したネット銀行。通常の普通預金金利は0.001%で、定期預金金利も0.03%しかないが、普通預金に300万円以上預けるだけで、金利が150倍の0.15%に跳ね上がるのだ。
とくに、面倒な設定をしなくてもいいので、もし、大手銀行の普通預金に300万円以上預けてあるなら、今すぐ資金を移動してみては?
ただし、ローソン銀行ATMの入出金手数料は土・日・祝日に関わらず朝7時~19時の間は無料だが、それ以外の時間帯では手数料が110円かかってしまう点は注意したい。
●ローソン銀行(公式)→こちら
【第7位】オリックス銀行 100万円以上の3年定期で0.22%!
オリックスグループの「オリックス銀行」では、インターネット専用定期預金「eダイレクト預金」の定期預金金利が、いつも他行より高めだ。
とくにキャンペーンを行っているわけではないが、2022年6月現在は、100万円以上であれば6カ月で0.10%、1年で0.15%、2年で0.17%、3年で0.22%、5年なら0.27%、さらに7年で0.30%という高金利が設定されている。
もし、長期間手を付けないまとまったお金があるなら、オリックス銀行「eダイレクト預金」の定期預金を検討してもよいだろう。
●オリックス銀行(公式)→こちら
【第6位】東京スター銀行 300万円以上の定期預金が最大0.20%!
「東京スター銀行」は、1999年に経営破綻した第二地方銀行「東京相和銀行」の営業を譲り受けるために2001年に誕生した銀行。
首都圏を中心に実店舗があるのでネット専業ではないが、「スターワン円定期預金プラス」では最大0.20%もの高金利を提供している。
「ネット限定」は最低50万円以上の6カ月定期で0.05%しかないが、「店頭・テレホンバンク限定」なら最低300万円以上で1年/3年/5年の定期預金が0.20%になる。
ただし、「店頭・テレホンバンク限定」は、新規口座開設から3カ月以内、給与・年金振込口座指定などの条件があり、いずれかの条件に該当しないと金利は0.10%になってしまう。
また、給与や年金の受け取り口座に東京スター銀行を指定すると、普通預金金利が0.10%にアップされる。詳しくはこちらの記事で確認してほしい。
●東京スター銀行(公式)は→こちら
【第5位】auじぶん銀行 夏のキャンペーンで1年定期が0.20%!
「auじぶん銀行」は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したネット銀行。
まず、auカブコム証券の口座を開設して投資資金をスムーズに移動できる「auマネーコネクト」設定をすると、普通預金金利が0.10%になる。具体的な手順はこちらの記事で詳しく解説している。
次に、2021年9月からauじぶん銀行で新しく設定された「auまとめて金利優遇」に注目! これはauマネーコネクトの0.10%に加え、au PAYとの連携で+0.05%、au PAYカードの引き落とし口座指定で+0.05%され、普通預金金利が最大0.20%になる仕組みである。
また、2022年4月1日からは「じぶんプラス」のステージ判定方法が大幅に変更され、ステージに応じてPontaポイントが貯まるようになっていることにも注目したい。
そんなauじぶん銀行では、ボーナス時期になると毎年定期預金の特別金利キャンペーンが行われているが、2022年6月1日~8月2日まで「夏の特別金利キャンペーン2022」が開催されている。
低金利が続くなか、1年定期で0.20%という高金利が適用されるので、ボーナスを丸ごと預けてもいいだろう。
●auじぶん銀行(公式)は→こちら
【第4位】UI銀行 普通預金は0.10%、1~5年定期なら0.20%の高金利!
「UI銀行」は「東京きらぼしフィナンシャルグループ」の子会社で、2022年1月17日に開業したばかりの新しいネット銀行だ。
UI銀行の普通預金は0.10%、1カ月/3カ月/6カ月定期は0.12%、1年/2年/3年/5年定期が0.20%とかなり金利が高い。
しかも、定期預金と普通預金については、キャンペーンではなく通常の金利となっており、最低預金額も1円からとなっているので、初心者にもオススメできる。
また、きらぼし銀行では「UIプラス」というステージ制度が設けられており、ステージ1でもATM手数料が月1回、他行宛振込手数料が月2回まで無料。ステージ5になるとATM手数料と他行宛振込手数料が月20回まで無料になる。
もし、300万円を預け入れるとステージ3と判定され、ATM手数料と他行宛振込手数料が月7回まで無料になるので、普段の使い勝手もかなりいい。
●UI銀行(公式)は→こちら
【第3位】あおぞら銀行 普通預金で驚異の0.20%!
実店舗もある「あおぞら銀行」にはネット専用の「BANK支店」がある。普通預金口座はなんと常に0.20%という高金利で、面倒な条件や設定などは一切なく、ただ口座を開設してボーナスをドガッと預けるだけでいい。
実は、あおぞら銀行BANK支店では、定期預金の金利も1年もので0.20%だが、いつでも自由に出し入れできる普通預金で0.20%もの高金利が得られるのが素晴らしい。
「本当にそんなに上手い話しがあるの?」「何かデメリットはないの?」と疑問に思った人は、こちらの記事を確認してほしい。
●あおぞら銀行 BANK支店(公式)は→こちら
【第2位】SBJ銀行 2年定期が驚きの0.30%!
「SBJ銀行」は常にトップクラスの金利を誇る韓国系の金融機関。もちろん、日本の預金保険制度の対象なので、万一のことがあっても日本円の定期預金や普通預金および金利は1,000万円までは保護される。
まず、SBJ銀行の普通預金金利は0.02%だが、特別付与金利0.08%が加算されて0.10%になる「普通預金プラス」が用意されている。これは普通預金口座から切替えて開設でき、月内の最低残高に対し追加利息を受け取れるというものだ。
次に、定期預金は通常の1年で0.12%、2年・3年で0.15%、5年では0.20%と非常に高金利。これに加え、100万円が上限の定期預金「ミリオくん」が1年で0.20%、2年で0.25%の「ミリオくん2」も用意されている。
今回注目したいのは、2022年7月20日までの「SBJモアキャンペーン」。1年定期で0.20%、2年/3年定期で0.30%、5年定期ではなんと。0.35%の高金利となる。
もし、しばらく使わないお金があるなら、定期預金の金利の高いSBJ銀行を利用してみてもいいだろう。
●SBJ銀行(公式)は→こちら
【第1位】商工組合中央金庫 新規口座開設で1年定期が0.22%+Amazonギフト券!
「商工組合中央金庫」はあまり有名ではないが、日本政府も出資する政府系の金融機関だ。
個人向けインターネットサービス「商工中金ダイレクト」では、2022年9月30日まで新規口座開設キャンペーンを実施中で、1口50万円以上を定期預金「マイハーベスト」に預け入れると0.22%の高金利が適用される(インターネットバンキングキャンペーンからの申し込み時)。
さらに、アプリから新規で口座開設を申し込むとAmazonギフト券1,000円分がもらえるほか、すでに商工中金の口座を開設している人でも、キャンペーン中の金利は0.20%と高い。
なお、商工中金では、平日8時~18時、土曜日9時~14時は、コンビニATMでの出金手数料が何回でも無料になるのもありがたい。
●商工中金ダイレクト(公式)は→こちら
今回ネット銀行金利ランキングを1位から10位まで紹介しましたが、条件や金利など各ネット銀行の公式サイトで確認してほしい。