【Apple Watch】睡眠を視覚化し管理してくれる「AutoSleep」アプリ

日々の健康維持には、睡眠が欠かせない。自分の睡眠がどのような状態であるかをひと目でわかるように記録してくれるのが「Auto Sleep」だ。Apple Watchを付けて睡眠するだけで、日々の睡眠状態をひと目で把握できる。

「AutoSleep」で自分の睡眠状態を知ろう

(Image:Lukas Gojda / Shutterstock.com)

 流行語大賞のトップテンにも選出されたことのある「睡眠負債」という言葉をご存じだろうか。これは、睡眠時間の短さ、睡眠の質の悪さは累積して人体に恐ろしいダメージ与えるという概念のこと。睡眠負債を貯め込むと、回復するには不足分の何倍もの睡眠時間が必要になるとされている。このように人にとって重要な睡眠。これを管理し、よりよい睡眠状態を作り出すのは健康作りの基本と言える。この睡眠管理をサポートしてくれるApple Watch用のアプリが「AutoSleep」だ。
 睡眠管理アプリは数多くリリースされているが、寝る前に「睡眠開始」の操作をしなければならないものが多い。Autosleepは、このような操作は一切不要。Apple Watchを付けたまま寝るだけで睡眠ログを取得できる。この手軽さは、日々続けていくのには変えがたいものだ。また、睡眠の状態をリングとグラフで視覚化するので、ひと目で状態を把握できる。

アプリを起動すると、当日の睡眠状態がグラフで表示される。大きなリングは、睡眠した時間を表している。画面右上で、12時間表示と24時間表示の切り替えが可能だ

「睡眠」リングは、当日の睡眠時間の合計を表示。「良質な睡眠リング」は、動きと心拍数から計算された睡眠時間の達成率を表示。初期設定では、必要な睡眠時間の85%でリングを完成できる。「深い」リングは、心拍数の低下を伴う、ほとんど動いていない睡眠時間だ。初期設定では、必要な睡眠時間の35%でリングが完成する

「心拍数」は睡眠時の心拍数と、平常時の心拍数値からどれくらい下がっているかのパーセンテージをリングで表示する。睡眠中の心拍数は、平常時より低くなるのが好ましく、翌日の体調にも好影響を与える。つまり、差が大きいほどリングが完成しやすくなる。ちなみに、飲酒したときの睡眠は心拍数が高くなるため、リングが完成することはほとんどない。飲み過ぎには要注意だ

睡眠セクションの時間帯をタップすると、時間帯別グラフを確認できる。青い折れ線グラフは睡眠の深さ、赤い折れ線は心拍数を表している。スタンフォード大学の睡眠研究では、入眠後90分が深い睡眠であれば、質の高い睡眠が得られると結論づけている。このグラフでは、入眠時の睡眠の深さをチェックして、日々の体調管理に活かそう

「履歴」タブを開くと、過去の履歴を確認できる。履歴の詳細をチェックするには、その日のグラフをタップすればよい

睡眠時間のゴールなどを変更したいときは、「設定」タブを開いて「ゴールの設定」をタップする

1日の睡眠時間、良質の睡眠、深い睡眠、心拍数のゴールを変更できる。変更したら、右上の「保存」をタップしよう

適切な睡眠をとることが健康への第一歩。AutoSleepは360円の有料アプリだが、健康を維持したい人には絶対にお勧めのアプリだ。Apple Watchを使っている人は導入を検討してほしい。

AutoSleep

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文=岩渕茂/フリーライター

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